バレーボール 大同生命SVリーグ男子 チャンピオンシップ決勝第2戦 サントリー2―3大阪ブルテオン(16日、横浜アリーナ)

 2戦先勝方式のチャンピオンシップ(CS)決勝第2戦が行われ、連覇を狙うレギュラーシーズン(RS)1位のサントリーは同2位の大阪Bにフルセットの激闘の末、2―3で敗れた。15日の第1戦で3―1で先勝したが、1勝1敗となり、勝負の行方は17日の第3戦で決着。

今季限りでのサントリー退団が決まっている主将・高橋藍(24)は、ブロック4を含むチーム2位の18得点。チームを立て直し、ラストマッチでの“有終V”に挑む。

 下を向くことはなかった。2時間23分の大激闘となった2―2の最終第5セット(S)。大阪Bにスパイクを決められた。藍はすぐにコート上で仲間を集め、冷静に口を開いた。「負けたけど、今日優勝を逃したわけではない。明日勝てば報われる。切り替える」と伝え、うなずき合った。フルセットで惜敗し、連覇はお預け。悔しさをにじませながらも前を向いた。

 第1Sは12点の大差で先取し、オリビエ・キャット監督(59)も「完璧なスタート」と振り返った。

流れが暗転したのは第2S終盤だ。大阪Bは守備のうまい富田将馬(28)に代え、身長200センチのアタッカー・甲斐優斗(22)を投入。強いサーブでサーブレシーブを崩された。落とした第3Sには大砲・西田有志(26)のパワーサーブに藍が飛びついたが、拾えず、床に突っ伏して悔しさをあらわにした。「自分たちのミスが大きい。相手の勢いに押され、引いてしまった」

 第4Sも捨て身でぶつかってくる大阪Bの勢いに飲まれかけたが、苦しい場面で藍主将がチームを鼓舞した。得意のサーブレシーブを安定させ、11―10の場面では西田のスパイクをブロックで止め、気迫のガッツポーズ。身長188センチと決して高くはないが攻撃、レシーブ、ブロックと一人三役を担った。このセットを取り返し「ブロックで貢献できる状況は少ないが、西田選手の勢いを止めるために勝負した。自分たちから勝負をしかけないと」と次戦につなぐ執念は見せた。

 サントリーで2季を戦い、今季限りでの退団を発表済み。「恩返し」を誓う頂上決戦は、1勝1敗で迎える17日の第3戦が泣いても、笑ってもサントリーの仲間と挑む最後の一戦。

「明日、勝てばいいだけ」と繰り返した藍。主将が全てを懸けて、ラストマッチで“有終V”への原動力となる。(宮下 京香)

編集部おすすめ