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鉄平(神木隆之介)と賢将(清水尋也)の尽力によって新たな社宅制度がつくられ、新しいアパート、小中学校の新校舎、プールが完成し、長崎・野母崎から引いた水道管がついに開通。
そんな端島にやってきたのが、映画プロデューサーの夏八木(渋川清彦)。彼は10年前『燃ゆる孤島』という映画を制作していて、その続編準備のため再びこの島に足を踏み入れる。さっそくオーディションが開始され、百合子(土屋太鳳)も千載一遇のチャンスとばかりに駆けつけた。
だが圧巻のパフォーマンスを見せつけたのは、銀座食堂の看板娘・朝子(杉咲花)。天才俳優の名を欲しいままにする杉咲花が、オーディションで天才的な演技を披露するというのは、ちょっとメタ的ともいえる。すべては、撮影所をクビになった夏八木による茶番で、必死の努力もムダになってしまったのだが、これをきっかけに彼女は「女優になる!」と力強く宣言。今後彼女は、大女優への道を歩むことになるのだろうか?
そしてこのエピソードでは、朝子の初恋の相手・鞍馬天狗の正体が、鉄平であることが判明。
本作のポスターには、左:進平(斎藤工)とリナ(池田エライザ)、真ん中:鉄平と百合子、右:賢将と朝子という構図でメインキャストが写っている。ひょっとしたら、彼・彼女たちのカップリングを暗示したものなのかもしれない。
いまだに正体が明かされない、謎の女性・いづみ。第1話ではリナ、第2話では百合子、そしてこの第3話では朝子が、いづみとの関連性をほのめかすような演出になっていた。つまり今のところ、誰がいずみかは全く分からない。
それは、現代パートの玲央(神木隆之介)も同じ。玲央というのはホストの源氏名なのだから、まだ彼の本名すら明かされていない。そして第3話のラストでは、いづみと玲央がビルの前に降り立ち、「さあ、一緒にこの会社を潰そうじゃないか」と言葉と共に、その中へ入っていく。なぜいずみは、自分の会社を自分の手で潰す必要があるのか?正体不明の二人による、理由不明のプロジェクト。うーん、何が何だかさっぱり分からない。
過去パートと比べて、あまりにも説明不足すぎる現代パート。第4話以降、その謎は解き明かされることになるだろう。
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