【写真】キュートな笑顔を見せる石田千穂の撮りおろしカット
【アイドル人生で最大のターニングポイント】
加入して2年目の選抜総選挙(2018年)です。大雨の沖縄でやった1年目のときは記念受験みたいなものだったんですよ。まだ入って1~2カ月の状態だったから、“参加している”という実感も全然湧かなかったですし。その次の年の名古屋は“世界選抜”ということで、初めて100位まで発表されるということになったんですね。そして私は99位。なんとかギリギリ入れたんですよ。
STUからランクインできたのは、ゆみりん(瀧野由美子)と私だけ。STU48自体もまだそこまで知られていない時期だったし、100位までじゃなかったら絶対ランクインなんてできなかったはずです。ラッキーなことにランクインできたことでAKB48のお仕事にもゆみりんと2人で呼んでいただけるようになったし、今思い返しても大きなターニングポイントでしたね。
あのとき、初めて「センターになりたい」と思ったことも覚えています。ランクインしたことでチャンスをいっぱいいただけたのは、ファンの方の力があってのこと。
やっぱり総選挙って空気感がピリピリしていて、緊張感がハンパじゃないんですよ。ライブとかのバックステージとかとは雰囲気がまったく違いますから。ちょっと比べる対象が思いつかないですね。気合の入り方が他とは明らかに違うし、総選挙は総選挙でしかないと言いますか……。ちなみに私は復活してほしいなと思っている派なんですけどね(笑)。
【センターとしての重圧】
一応、これまでのシングル曲では単独でのセンターを2回、トライアングルセンター(※石田、瀧野、中村舞の3人体制で担当)を1回やらせていただきました。「STU48の エース」とか言われることもたまにありますけど……率直にうれしいですね(笑)。昔ほど重圧は感じなくなったので。それはもう卒業しちゃいましたけど、同じ1期生の薮下楓ちゃんの影響も大きいです。
ずっと薮下楓ちゃんのことをライバルだと思っていました。すごく仲良くて、今でも連絡を取り合っているんですけどね。
このお仕事をしていると、結果が数字で見える部分があるじゃないですか。お互い一番近い距離で、相手のことを意識しながら「楓ちゃんも頑張っているな。私も頑張らなきゃ」とか刺激を受け合っていた気がします。お互いにしっかり負けず嫌いなので、単なる仲良しこよしじゃなくて、ピリッとした緊張感もありましたね。負けたくないなって思っていました。
いつも一緒だったけど、性格的には私と全然似ていないんです。でも、それがよかったんでしょうね。私も過去にすごく思い詰めちゃう時期があったんですけど、今は逆にめちゃくちゃ楽観的で、常に「どうにかなるやん」って感じなんですよ。考え方が変わったのは、ポジティブでカラッとしている楓ちゃんの影響が確実にありました。いつの間にか、ものすごく影響を受けていたんです。
初めてセンターをやらせていただいたのが、『独り言で語るくらいなら』という3年以上前の曲でして。そのときはプレッシャーに押し潰されて、結局、休業まですることになっちゃったんですよね。
変わった理由ですか? やっぱり自分に自信が持てるようになったのが大きいと思います。いろんな経験をしたことで、ある種の開き直りが持てるようになったといいますか……。「みんないつかは死ぬ」という発想が私にとっては大事で、いろいろ考えすぎなくなりました。クヨクヨしていたって何も変わらないですからね。
【アイドルとしてコレだけはやってみたい!】
もともと私はAKB48さんが好きでアイドルを目指すようになったんです。だから『言い訳Maybe』とか『ポニーテールとシュシュ』みたいな曲が自分の中ではアイドルの王道というイメージが強いんですよね。
それに対して、STU48はもう少し清純派路線。特に私がセンターをやらせていただいた『独り言で語るくらいなら』と『息をする心』は衣装も含めておとなしい雰囲気だから、一度くらいはバリバリのアイドル曲でセンターをやってみたいなという気持ちがあります。おもいっきりミニのスカートを着て、キラキラしてみたい!
いしだ・ちほ◎2002年3月17日、広島県生まれ。趣味:映画鑑賞、卵焼き作り。
【後編はこちら】4年ぶりの写真集が好評STU48石田千穂「お風呂やランジェリーでも成長した姿を見ていただけたら」