4月で完全引退、福岡出身の人気コスプレイヤーが最後のコミケに「コスプレはかげがえのない宝物」

12月29日から12月30の2日間にわたって、世界最大級の同人誌即売会「コミックマーケット105」（以下、「コミケ」）が有明・東京ビッグサイトにて開催。海外からの参加者も多く、前回の「夏コミ」から4万人増となる30万人が記録された。「ENTAME next」では当日会場で注目を集めたコスプレイヤーさんに直撃インタビューを行い、撮り下ろしの撮影にも応えてもらった。【写真】『冴えない彼女の育て方』より沢村・スペンサー・英梨々のコスプレを披露、紗愛さん撮りおろしカット【5点】今回、お話を伺ったのは、ライトノベル『冴えない彼女の育て方』より澤村・スペンサー・英梨々のコスプレをしていた、紗愛さん。“すずなぴ”の相性で親しまれている彼女は2025年4月をもって完全引退を発表しており、文字通り最後の「コミケ」参加となった。そんな彼女にコスプレへの想いや、今後の活動について訊いてみた。――コスプレ歴はどれくらいですか。紗愛さん 8年8ヶ月くらいです。――コスプレを始めたキッカケを教えて下さい。紗愛さん 友達とコスプレイヤーさんの写真をSNSで見ていたときに、「イベントがあるなら私達もやってみようか」とノリで始めたのがきっかけです。――最初の活動はイベント参加ですか？紗愛さん そうですね。そうですね。その後、いろいろ調べていくうちにコスプレスタジオの存在を知り、本格的に撮影してみようと思いました。――人前に立つことに抵抗するのはありませんでしたか？紗愛さん 元々人前に出るために始めたわけではなかったんですよ。コスプレイベントに参加して、撮影してもらうというよりは、コスプレイヤーさんと交流したいという気持ちが強かったです。好きなキャラになれている自分が楽しいしそれで満足でした。――そこからどのような流れで現在の活動に進んだのでしょうか。紗愛さん スタジオ撮影を続けていると、コスプレだけでなくいろんな撮影にも興味が湧いてきて、カメラマンさんに「グラビアとかもやってみたいんだよね」と話したら、「今度撮ってみよう」と言ってくださったことがキッカケでした。それでコスプレやグラビアの写真をSNSに投稿していると撮影会の運営さんが見て声をかけてくださったことで、さらに活動が広がりましたね。――ありがとうございます。では「コミケ」の感想をお願いします。紗愛さん コロナの時期もサークル参加していましたが、あの時の人の少なさを知っている分、ちゃんと人が戻ってきてるなと感じます。歩けないくらい混んでいて、知り合いに会えないですもん（笑）。――では、今日のコスプレの作品とキャラクター名を教えてください。紗愛さん 『冴えない彼女の育て方』の澤村・スペンサー・英梨々（えりり）です。――このコスプレを選んだ理由は？紗愛さん 金髪ツインテール、碧目でツンデレキャラがドストライクで大好きなんですよね。でも、私の顔の系統と離れている気がして挑戦できなくて……。「コミケ」に参加することが最後だからこそ、ずっと挑戦したかった大好きなキャラクターをやりたいと思いました。この衣装を着ることで、一つの区切りとして自分の気持ちを込めたかったんです。――SNSでも発表されていましたが、4月で引退されるそうですね。紗愛さん ファンビジネスや撮影会などもやらせていただきましたが、ずっと人気商売を続けるのは難しいなと。私自身だらだらするのが向いてないので、まだ求められているうちに潔く引退することを選びました。やりたいことをやり切ったら終わろうと。――引退後はどうされるのでしょう。紗愛さん 特に新しいことを始める予定はないですね。辞めたからと言って周りの友達と疎遠になることでもないのでそんなに心配していません。――では、これからコスプレを始めたい人へのメッセージをお願いします。紗愛さん 「とりあえずやってみな！」ですね。「難しそう」「衣装作れないといけないんでしょ」とよく言われるのですが、私も衣装作れないので既製品を買っていますし、「自分が楽しければいい」と思っています。好きなキャラを好きなように自己表現できるものがコスプレだと思うので、少しでも「やってみたいな」という気持ちがあるなら、勇気出してやってみましょう！――最後に、紗愛さんにとってのコスプレとは？紗愛さん 私の人生の転機です。コスプレを始めて、いろんな出会いや経験をしましたね。それこそ、芸能人っぽい活動もそうだし、グラビアもアイドルもやれました。よくある言葉だけど、“かけがえのない宝物”です。ありがとうございました！【あわせて読む】【コミケ】で見つけた美少女レイヤーの意外な素顔「2024年の思い出は…パチンコで2桁万円負けました」