【写真】馬場ふみかの撮りおろしカット【7点】
――2023年に約8年間務めた『non-no』専属モデルを卒業しましたが、気持ちの変化はありましたか。
馬場 モデルという肩書きがなくなったわけではないですし、今もモデルとして撮影に呼んでいただくことも多いので、変化というほどではありませんが、メインの活動がお芝居になったので、よりお芝居に向き合う時間は増えました。いろいろな課題はありますし、日々難しいなと思うこともありますが、この一年でお芝居するときに一つ改善されたことがあるんです。
――と言うと?
馬場 それまでカメラが回ると体に力が入り過ぎて不自由だなと感じることがあったんです。それがお芝居の仕方や体の状態が変わってきたおかげか、少しずつ改善に向かっているんです。
――何かきっかけがあったんですか。
馬場 ワークショップを受けたのをきっかけに、本番前に一度リセットして、しっかりと体の力を抜いて、呼吸を整えてからお芝居に臨むようになったんです。完全にできているわけではないんですが、それが影響しているのかなと思います。
――まさに馬場さんが主演を務める現在放映中のドラマ「アリスさんちの囲炉裏端」は、良い意味で力の抜けたお芝居が印象的です。
馬場 穏やかな空気の流れる作品ですよね。私が演じるアリスさんは、今まで演じてこなかったような役柄で、オファーをいただいたときは「私ですか?」という驚きがありました。
――『ウルトラジャンプ』(集英社)に連載されたマンガが原作ですが、役作りで原作のアリスさんは意識しましたか。
馬場 お姉さんだけど無邪気でかわいらしいみたいな雰囲気は参考にしました。年の差がある幼なじみの男子高校生・晴海くんとのほのかな恋愛模様が描かれているので、繊細な部分もあるんですが、変にお姉さんっぽくならないように意識しました。年の差があっても対等な関係でありたいなと思いつつ、晴海くんからしたらお姉さんであることに変わりはないので、距離感を大切にして演じたいなと思いました。
――アリスさんは10年ぶりに東京から地元に帰り、祖母が住んでいた囲炉裏つきの古民家に暮らし始めます。彼女が作る囲炉裏を使った料理が大きな見所ですが、これまで囲炉裏に縁はありましたか。
馬場 囲炉裏のある生活に縁はなかったんですが、私の好きなご飯屋さんに囲炉裏料理のお店があって、店内の真ん中に囲炉裏があるんです。いろんな食材を焼いていただけるのですが本当に美味しくて、よく行ってました。
――京都の綾部市で撮影されたそうですが、どのぐらい滞在されたんですか。
馬場 1ヶ月ぐらいいました。京都のホテルに寝泊まりしながら、朝起きて、車で30分ぐらいのところにある撮影場所に行って、みたいな生活でした。アリスさんの家は山の上の方にあるんですが、たまに撮影中、車が通ることもありましたし、ちょっと降りると生活している方々がいらっしゃいました。
――綾部市というロケーションがお芝居に影響を与えた面もありましたか。
馬場 自然にあふれた美しい場所で、アリスさんを演じるにあたってロケ地の力は大きかったですね。おうちの前に虫がたくさんいて、夜になると星が綺麗に見えますし、車で走っていたら鹿が目の前を横切ったこともあります。古民家で暮らす生活のゆっくりした流れみたいなものが、お芝居にも出ているはずです。
――ドラマとは思えないほどの映像美も圧巻でした。
馬場 メイン監督の篠原哲雄さんは映画をメインに撮られている方なので、普段のドラマの現場の雰囲気とはまた違っていて。撮影部や照明部も篠原組の方々なので、こだわって撮影されていました。タイトなスケジュールだったのと、大半が日中のシーンなのでバタバタと撮影していたんですが、監督とはしっかりとコミュニケーションを取りながら演じることができました。
――晴海を演じた佐藤瑠雅さん、晴海の幼馴染・ほのかを演じた角 心菜さんといった年下の俳優さんとの共演はいかがでしたか?
馬場 皆さん素敵な俳優さんで刺激がありました。高校生の頃に俳優デビューをして、基本的に年上の先輩方とご一緒する機会が多かったので、「そうかぁ。私も先輩と呼ばれる年齢なのか。しっかりしなきゃな」と思いました(笑)。一カ月間、一緒に京都で生活していたので、先輩・後輩関係なく他愛もないお話をして、皆さん和やかな雰囲気でしたけどね。
――特に印象に残っている囲炉裏料理は何ですか?
馬場 私はジビエが大好きなので、第2話で出てくる「いのしし肉」はクランクインの前から楽しみにしていましたし、実際に美味しかったですね。ちょうどお昼休憩の前に食べるシーンを撮ったんですが、撮り終わった後もみんなで黙々と食べていました(笑)。
――撮影以外の食事も充実していたんですね。
馬場 撮影のために、いっぱい料理を用意してくださったので、余ったものはみんなで食べるご飯のときに出してくださるんです。フードコーディネーターの方に「最近、野菜が足りてないんですよね」というお話をしたら、余ったお野菜をサラダにしてくださって、食事環境に大変恵まれた現場でした。
――馬場さん自身、普段から料理は作られるんですか。
馬場 そんなに料理はいたしません(笑)。囲炉裏の火でお料理しているシーンは基本的に長回しだったので難しさもあったんですが、楽しんでやれました。
――最後に改めてドラマの見どころをお聞かせください。
馬場 囲炉裏で作る美味しいご飯は大きなポイントですが、綾部市の自然の美しさが映像を通して伝わってきますし、囲炉裏を囲む人々の人間関係を丁寧に描いた穏やかな作品になっているので、皆さんの癒しになれたらうれしいです。
「アリスさんちの囲炉裏端」
BS-TBSほかにて放送中
Leminoで先行見放題独占配信中
馬場ふみか
佐藤瑠雅
角心菜 南琴奈 てつじ(シャンプーハット)/片山萌美
加藤雅也
原作:「アリスさんちの囲炉裏端」キナミブンタ(集英社 ヤングジャンプ コミックス・ウルトラ刊)
監督:篠原哲雄、富田未来、高階貴法
脚本:今西祐子
制作:TBSグロウディア 制作プロダクション:キャンター
製作著作:「アリスさんちの囲炉裏端」製作委員会
(C)キナミブンタ/集英社・「アリスさんちの囲炉裏端」製作委員会
公式サイト:https://www.alice-no-irori.com/
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