【写真】コスプレイヤーとしても活動するTaKaNaさん、撮りおろしカット【10点】
――まずは格闘技を始めたキッカケを教えてください。
TaKaNaさん フィットネス感覚でキックボクシングを始めたのがキッカケです。そこでは総合格闘技も習えたので、寝技のレッスンなども受けていたらやりがいを覚えました。それに昔からアニメやゲームが好きで、戦うキャラクターに憧れていたので、単純に強くなるのが楽しかったんですよね。
――その中で、なぜボクシングに?
TaKaNaさん やっていくうちにプロライセンスが欲しくなりました。ただ、キックボクシングや総合格闘技は団体によってライセンスが異なりますが、ボクシングだけは「日本ボクシングコミッション」が定めたライセンスがあるのです。それで、プロを目指して2、3年前からボクシングを始めたんです。
――フィットネスとは別のジムでトレーニングを始めたと。
TaKaNaさん そうです。今、所属している横浜光ジムは複数見学した中の一つなのですが、そもそも女性を受け入れていなかったんですよね。
――では、プロボクサーになるまでの過程を教えてください。
TaKaNaさん ジムでの練習を重ね、トレーナーやジムの方に認められればプロテストを受験できます。試験は年に数回しかなく、地域ごとに受験希望者が集まりスパーリングで審査されるのですが、勝つことよりもボクサーとしての技術が重要視されるので、当たり前ですがルールに則った戦い方が求められました。
――ちなみに合格率はどのくらいなのでしょう。
TaKaNaさん 男女で大きく異なると思います。男子は6割くらいで、女子はもう少し受かりやすいと言われています。そもそも女性の受験者自体が少ないんですよね。試験当日に女性がいないこともあるそうで、私は同じ階級の方がいなくて、体格の大きな選手とスパーリングしました。トレーナーさんは「ここで落ちたら諦めるだろう」ぐらいに思ってたそうです。でも「ちゃんとパンチ入れてるし、びっくりした。まさか受かるとは!」と言われました。
――女性ボクサーを受け入れていないとのことでしたが、ジム側がTaKaNaさんに期待していたことはなんだと思いますか?
TaKaNaさん 芸能活動の経験があるので、収益的なことや今後の活躍への期待を込めて受け入れられたのだと思います。
――女性が1人だけの練習環境で苦労した点は?
TaKaNaさん 女性選手がいないため、スパーリングは常に男性選手と行っています。女性選手と初めて対戦したのはプロテストのときかもしれない(笑)。
――では、練習スケジュールを教えてください。
TaKaNaさん 多いときは週6日、1日3時間程度の練習を行っています。まずはウォーミングアップと30分程度の筋トレ。筋肉を大きくしたいわけではないので、3キロの軽いダンベルを持ってパンチを打つなどしています。
その後はシャドーボクシング、サンドバッグ、ミット打ち、スパーリングなどです。最後は有酸素運動と追いの筋トレで締めています。
――ご自身の課題はなんですか?
TaKaNaさん 元日本チャンピオンの方とスパーリングすることもあり、技術的な差はもちろんですが、それ以上に体力的に限界を感じることも少なくないです。そんなときは悔しくて、黙ってサンドバッグを打ち続けていますね(笑)。技術はどんどん上がるけど、メンタルを強くするのも重要で、トレーナーさんには「もっと悪い子になりなさい」と言われたことがあります(笑)。
――殴られることへの恐怖心はないのでしょうか。
TaKaNaさん 正直、完全に拭えていないです。でもスパーリング中に「あれ?今、私ニヤニヤしてるな」と思うことがあって、怖いけど、わくわくもしているのだと思います。
――デビュー戦の予定は?
TaKaNaさん 女性の試合枠が少ないので、なかなか組んでもらうことが難しい現状がありますが、この春いよいよ試合が決まったので、その準備にに注力しています。
――では、長期的な目標を教えて下さい。
TaKaNaさん これからの10年で世界チャンピオンになることです。
――チャンピオンになったあとの展望は?
TaKaNaさん 「KAWAii is POWER」の理念を掲げて、格闘技の魅力を伝えたいです。もっとファッションやアニメの要素も取り入れたいです。
――具体的にはどんなことを?
TaKaNaさん チャームポイントでもあるピンクの髪や、かわいい衣装でリングに上がりたいです。そして『プリキュア』のようにキラキラしたスタイルで勝ちたいです!
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