高校卒業後、一度は就職しOLを経験したというアイドルとしては異色の経歴。24歳にして初選抜に選ばれた彼女に、アイドルを目指したきっかけからOL時代の話までを聞いた。
※高畑の「高」は「はしごだか」が正式表記
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──まずは初選抜入りおめでとうございます!
高畑 ありがとうございます。聞いたときは、驚きと嬉しさが一緒にきて、ボケーっとなってしまいました(笑)。ぜんぜん実感がなかったんですが、MV撮影やこうやって取材があると、選抜メンバーの中に自分がいるんだというのを実感できてすごく嬉しく思っています。
──まだ高畑さんを知らない方に向けて高畑さんのパーソナリティを伝えていきたいと思うんですが、そもそもアイドルになろうと思ったきっかけは?
高畑 私は元々、アイドルには全く興味がなかったんです。高校生の頃、周りの男の子たちがAKB48のことをよく話していて、そのときにちょっと興味を持ったくらいで。私は香川出身なんですけど、その頃から独立リーグのオリーブガイナーズって球団でアルバイトを始めたんです。グッズを売ったり、チアをやったりして、そこで初めてファンができて、アイドルみたいな気分を味わったんです。
──球団のチアチームも、今アイドルグループのような人気があります。
高畑 そうなんです。でも私は野球が好きで、球団でアルバイトがしたかったんです。
──又吉選手から刺激を受けたと。
高畑 はい。それで考えてみたら、私、こうやってアイドルみたいな活動をしているし、もしかしてアイドルになりたいんじゃないかって思うようになって。でも、中途半端な気持ちだとファンの方にも申し訳ないから、やるなら本気でやろうって思ったんです。
──そこからSKE48のオーディションに?
高畑 ちょうど高校3年生の終わりにSKE48 7期生オーディションの開催が発表されて、迷いはなかったですね。ただ、ちょうど就職をする時期だったので、お仕事しながらオーディションを受けました。
──高畑さんは7期生の中でも最年長ですし、一度就職しているというのが他のメンバーとは違います。
高畑 はい。一度、社会に出て、就職した会社を辞めているわけなので、本気で上を目指さないとという気持ちは当初からありました。
──それは良かったです(笑)。ちなみに会社員時代はどんな業務をしていたんですか。
高畑 一般企業で営業の先輩について外回りをしたり、接客や事務的なこともしました。クレームの対応とかを教えてもらったり。実際にクレーム対応もしていました。
──やはりクレーム対応は大変でしたか?
高畑 大変でした。かなりメンタルは鍛えられましたね。
──社会に出ていろんなタイプの人と接したことは、アイドルの活動にも活きていると思いますか?
高畑 加入したばかりの頃は、握手会に新卒の方が来てくださることが多かったんです。社会に出た気持ちを分かち合いたいって言ってくださって。今は「こんなときどうすればいいと思いますか?」って相談されることが多いんですが、そのときに、社会人時代のことを思い出して答えています。
──メンバーに相談されたりは?
高畑 最初の頃は相談されましたね。7期で一番年長なので小さい子たちの話を聞いていたんです。でも、最近は全く頼ってくれなくなりました。ポンコツって言われるようになってからは“はたごんはいいや”って、今は変な扱いになっています(笑)。
──なるほど(笑)。では、ポンコツバレしてしまった、高畑さんのポンコツエピソードを教えてください。
高畑 泊まりのお仕事で、荷物全部持っていかなかったことがあります。
──荷物丸ごと忘れるってどういうことですか(笑)。
高畑 ちゃんと連絡メールも見たんですけどね。行ったら、あれ? 今日泊まりだったんだって気づいて自分でもびっくり。着替えも何も持ってないっていう。
──それどうしたんですか。
高畑 メンバーに化粧水とかメイクとかも全部借りて、次の日過ごしました。
──服は?
高畑 そのままです(笑)。私ひとりだけ2日間同じ服で撮影しました(笑)。
──小さい頃からそんな感じでしたか。
高畑 小さい頃から変わった人とは言われていましたね。気になる人のことずーっと見ちゃったり。
──若干怖いです(笑)。今、メンバーの中で気になる人はいますか。
高畑 今は控えているんです。気になると、遠くからずーっと見ちゃうんで(笑)。でも、みなるんさん(大場美奈)を見ていることが多いかもです。面白いから、何をしているんだろう?ってつい見ちゃいますね。
──あと、落語が好きだそうですね。
高畑 はい。SKE48のソロコンサートで、10分間何かしていいよって言われて落語をしたのがきっかけです。
──なんで落語だったんですか。
高畑 私、話すのが苦手なんですけど、SHOWROOMでファンの方に何やればいいか相談したときに、落語がいいんじゃないってコメントをいただいて、それでやってみようと思ったんです。本格的に教えていただいたらすごく面白くて。それからいろんな演目を聞きたくなって、今は大須演芸場でいろんな方の落語を聞いています。
──落語のどんな部分に惹かれますか。
高畑 その場の雰囲気だったり独得な間だったりがすごく好きです。リフレッシュできるんですよ。ちょっと行けば体が軽くなるみたいな。
──高畑さんにとっては、落語がエステみたいだと。
高畑 そうです。これは、私に合ったすごいものを見つけたぞって思っています。ひとりの空間を楽しむ感じで、暇さえあれば大須に行っちゃいますね。
──なるほど。では、最後に高畑さんのこれからの目標を聞かせてください。
高畑 私はSKE48に加入したのも、24歳で初選抜というのも、アイドルとしては遅いとは思うんです。でも、こんな自分の姿を見ていただいて、こういう道もあるんだって、誰かが一歩踏み出すきっかけになれればいいと思います。自分の後輩メンバー、お仕事で頑張っている方、目標に向かって頑張っている方、そういう人たちの背中を押してあげられたらと思うんです。夢を見てもいいんだって言えるくらい、何かのきっかけを与えられる存在になれたらいいなと思いますね。そして、疲れたときは落語に行ってリラックスしたいです。これは本当に最高です(笑)。
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