“世界のこころのデパートプロジェクト”をコンセプトに掲げるクマリデパートの優雨ナコ(ゆうなこ)。この春には服飾関係の短大を卒業し、アイドル一本の道へ。
現在は、恵まれていると自他ともに認めるメンバーたちと、2月28日(金)にマイナビBLITZ赤坂で開催されるクマリデパート最大規模のライブに向けて練習の真っ最中だ。今回は、そんな優雨ナコに幼少期から今日までを振り返ってもらった。
──小さい頃はどんな子でした?

優雨 常に誰かの真似をしていましたね。周りの友達はお兄ちゃんとかお姉ちゃんがいるから遊び方を知っているんですけど、私は長女なので遊び方を知りませんでした。あとは、遊具から落ちたり、側溝に引っかかって転んだり。いつも怪我をしていました。親から「あなたは鈍臭いんだから、無理しないで」って言われて(笑)。

──家ではどうでしたか?

優雨 2歳半ぐらい離れている妹がいるんですけど、すごい勢いでハイハイしながら私のことを噛んでくるんですよ。それが怖くてしょうがなくて逃げ回ってましたね。妹の方がちょっと強かった(笑)。年が近いからなのか、私が高校生になるぐらいまで喧嘩ばっかりしていたんですけど、最近はご飯食べに行くことが多いです。

──小学生でも活発的に遊んでいたんですか?

優雨 引っ越しをしたので知っている子がいなくなってしまったんですよ。
最初の頃は、寂しくて学校に行きたくなかったです。けど、ちゃんと通っていました。それで学校から帰ってきたらすぐに前に住んでいた近くの公園に遊びに行ってました。

──スポーツは得意でした?

優雨 中学でソフトテニス部に入っていたんですけど、下手でした(笑)。小さな学校だったので、ソフトテニス、女子バスケット、卓球、バレーボールぐらいしか運動部がなくて。私は出場していないんですけど、県大会にいけるぐらいの強さでしたね。

──高校は一風変わった学校だったそうですね。

優雨 行事がすごく多い学校でした。踊るだけのライブイベントがあったり、文化祭や後夜祭の他にも、クリスマスライブ、卒業ライブとかもあったんです。部活は入っていなかったんですけど、友達に誘われてダンスグループに入りました。そういうイベントの時によく踊っていました。

──楽しそうな学校ですね。


優雨 でも、途中で学校に行きたくなくなった時があるんですよ。虐められていたわけではないんですけど、家を出て電車に乗る前に疲れちゃって(笑)。同じところに通い続けるのが多分苦手なんです。高校は多少休んでいても大丈夫だと思って、同じように学校に行きたくない友達と公園で遊んだり、マックに行ったり。だから、たまにホームルームに出席していると「いるじゃん!」ってビックリされてました。

──卒業はできたんですか?

優雨 ある日、担任の先生から家に電話が掛かって来て「このままじゃやばいぞ」って言われて、初めて親に怒られたんです。これはまずいと思って、そこからはちゃんと学校に行きました。

──服飾の短大に進学したそうですが、元々アパレル関係に興味があったんですか?

優雨 高校に入ったときから、服飾の専門学校に行きたいと思っていて、2年生になる頃には進学したい学校は絞ってました。でも同時期ぐらいからクマリデパートとして活動もスタートさせていたので、専門学校との両立は難しいかなと思い始めたんです。でも諦めたくない思いもあったので、調べたら短期学部があることを知ったので、そこに入学しました。

──クマリデパートに入ったきっかけは何だったんですか?

優雨 ミスiDを受けた時があって、その時にスタッフの方から「サクライケンタさんって知ってる? 一回話を聞いてみて欲しい」って連絡が来て、話を聞きに行ったら「グループをやりませんか?」ってお話をいただいたんです。続けていたバイトを辞めたばかりだったこともあったし、サクライさんが楽曲制作していた大森靖子さんも好きだったので、最終的にグループに加入させてもらいました。


──実際にクマリデパートとして活動してみてどうですか?

優雨 メンバー同士も仲がいいので純粋に楽しいです。学校が大変でも、レッスンやライブでメンバーに会うと元気になれるんです。ファンの人も優しくて、ライブも楽しいです。

──心の支えでもあったわけですね。

優雨 そうですね。最初の頃は衣装がずっと変わらなかったので、他の衣装も着たいと泣きながらスタッフの方に相談したこともありましたね。今の4人体制になってからは、衣装も沢山増えたし曲数も増えたし、MVもこだわってくださったり、ジャケットもかわいいし、さらに楽しくなりました。個人的には、新メンバーが入ってきたので、もっと頑張らなきゃって気持ちになりました。メンバーに教えるってことは、私がもっと出来てないといけないってことなので。関わってくださる方も増えたし、もっとこうした方がいいとか言ってもらえる機会が増えて、考えて行動しないといけないなと意識が変わりました。

──周りの人にも恵まれていたと。

優雨 すっごい恵まれています! 他のアイドルさんからも「クマリデパートまじ羨ましい」と言われます。
私も「でしょ!」って言うくらい(笑)。マネージャーさんにも支えてもらっていて、4人ともすごく変わりましたね。

──4thシングル『サクラになっちゃうよ!』が3月3日(火)に発売されますが、今回はプロデューサーのサクライケンタさんが全て作詞作曲編曲しているとか。

優雨 クマリデパート初めての春曲でもあって、ポップで可愛い感じなんですけど、歌詞は切ないです。あとは、桜の振り付けが多くて、真似しやすいですし、手拍子するところもあるので、一緒に踊ってもらいたいです。

──カップリング曲の『ネコちゃんになっちゃうよ~』も面白い楽曲ですね。

優雨 初めてラップに挑戦しました。仕事が忙しすぎて疲れた時に「もう人を辞めて、ネコちゃんになっちゃいたい」って言う曲です。事務所で飼っている猫の名前がソラちゃんって言うんですけど、この曲の謎の作詞家soraさんにも注目して頂きたいです。

──歌詞にところどころ、皆さんの実体験も入っているとか。

優雨 一人ひとりのエピソードが入っていて、私だと「パスワード忘れちゃった最悪」というのが歌詞に入っています。これは誰のエピソードなんだろうって考えながら聴いてもらえたら面白いと思います。


──2月28日(金)には、マイナビBLITZ赤坂でワンマンライブです。意気込みはどうですか?

優雨 クマリデパート最大規模でのワンマンライブになります。すごく緊張するんですけど、そこで初披露の曲があったり、そこでしか観れない演出があったりするので、すごく楽しみです。

──ライブに向けてお話していることはありますか?

優雨 4人で話し合うことも増えたし、身体作りのためにジムに通い始めたり、色んなアイドルさんのライブを観に行って参考にしたりしています。ここからクマリデパートは進化していくので、見逃さないでほしいです!

──今後の目標は?

優雨 4人でライブするのは最後になるかもしれないので、クマリデパートとして、さらに強くなって夏フェスとかでメインステージに立てるようなグループになりたいと思います!

▽優雨ナコ
ゆう・なこ。8月19日生まれ。O型。「クマリデパート」のメンバーとして2016年より活動を開始。

▽クマリデパート
“完全王道アイドルプロジェクト”、“世界のこころのデパート”をコンセプトに、サクライケンタのプロデュースで2016年に結成。2018年に早桜ニコ、優雨ナコ、小田アヤネ、楓フウカの4名体制へと移行した。

▽4thシングル『サクラになっちゃうよ!』
ポップカルチャーイベント「@JAM」とタワーレコードよるコラボレーションレーベル「MUSIC@NOTE」から3月3日にリリース。「サクライケンタ×アーティスト」という構図で作り上げてきたシングル表題曲の流れから、同作ではサクライケンタが全行程の制作を手掛ける。
2020年を迎えるにあたってクマリデパートが原点回帰した作品。

▽「クマリデパート5thワンマンライブ ニューヤングパワーマックス 5000%特盛レッドヒルブリッツにおいでよ!こころのデパート」
日時:2月28日(金)開場18:00/開演:19:00
場所:マイナビBLITZ赤坂
https://eplus.jp/sf/detail/3146010001-P0030001P021001?P1=1221
編集部おすすめ