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メンバーに熱愛報道が相次いだ影響により、業界内では「売り上げが激減する」「初週30万枚の連続記録も途絶える」と予測する声があったが、意外にも前作「HEART」の初週売上31.7万枚を上回る快進撃となった。この背景には、大きな騒動を乗り越えて“猛者”となったファンたちの「キンプリを守りたい」という強い思いがあったようだ。
King & Princeについては、7月にデビューからスキャンダル知らずだったメンバーの永瀬廉に初の熱愛疑惑が浮上。「女性セブン」(小学館)が女優の浜辺美波とお忍びデートをしている様子をキャッチし、双方の事務所が関係を否定しなかったことで、SNSなどでファンの悲鳴が続出した。
さらに7月末に「週刊文春」(文藝春秋)が、一部で破局が伝えられていたメンバーの高橋海人と女優の有村架純の関係について「交際継続」と報道。同誌によると、熱愛報道後に距離が離れた時期があったというが、現在は「むしろ以前よりもアツアツ」だと伝えている。
2人組のグループで、そろって「熱愛発覚」「交際継続」と報じられたKing & Prince。報道の事実関係はともかく、同じ事務所の他のグループでは、メンバーの熱愛報道後に新曲などの売り上げが下がってしまったケースが少なからずある。ファンの間では、King & Princeの新曲にも悪影響が出るのではないかと懸念されていた。
実際、SNS上では「もう担降りしたからCD買いません」「ずっとファンだったけど今回は買う気にならない」といった厳しい声も見られた。
ところが8月5日付のオリコンデイリーランキングでは、初日売り上げ25万4058枚で堂々の1位に。前作「HEART」は24万3984枚だったため、この時点で「むしろ前作より売り上げが上がる」という予想外の結果となった。
17作連続の「初週30万枚超え」が大きな焦点となっていたが、これも発売から数日で難なく達成(※オリコンデイリーランキングの合算で算出)。心配の声をよそに「売り上げは前作超え」「初週30万枚連続記録を更新」という好成績を叩き出した。
なぜこのような現象が起きたのか。その理由について、業界内では「キンプリのファンが猛者ぞろいになった」「感情的なものよりもグループを守りたいという意識のほうが強い」といった分析が聞かれる。
King & Princeといえば2018年、6人組として「シンデレラガール」でデビュー。2021年に岩橋玄樹が脱退し5人組となったが、2023年5月には平野紫耀、神宮寺勇太、岸優太の3人が脱退。平野ら3人は滝沢秀明氏が率いるTOBEに移籍し、新たなグループ「Number_i」を結成した。
3人脱退時は「キンプリ分裂」と騒がれ、デビューから4人もメンバーが減ったことで、グループの存続を危ぶむ声も上がった。
だがその最大の危機を乗り越え、永瀬と高橋は2人組として活動を継続。彼らをもり立てるためにファンはこれまで以上に結束し、5人時代と変わらぬ売り上げをキープしてきた。
今回、熱愛と交際継続の報道が重なったことで大きなピンチを迎えたが、だからこそファンは「私たちが支えなければ」「キンプリを守らなければ」という思いを強め、それが購買意欲の高まりにつながったとみられている。
実際、SNS上では「もう何も失いたくないし、守りたいもののために(売り上げ協力に)過去一がんばった」「17作連続記録、絶対守りたいから微力ながら協力させてもらいました」「個人的にいろんな感情もあって複雑だったけど、これからのキンプリも応援したい、させてほしいなって思えた」といった温かい声が多く寄せられている。
スキャンダル報道があっても離れない、このような強固な支持層がいる限り、King & Princeは今後もシングルの「初週30万枚」記録を伸ばし続けることができそうだ。
ただし、アイドルとして彼らを応援しているファンにとって熱愛系の報道は決して気持ちのいいものではないだろう。グループを支え続けてくれるファンに対して、2人はこれからどのように応えていくのか。さまざまな意味で、今後もKing & Princeは引き続き注目されそうだ。
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