新型コロナウィルス感染症の影響を受け、お客さんを動員する興行ライブは中止し、無観客ライブとして開催。
ライブ当日、オフィシャルTwitterがライブ開催まで1時間刻みでカウントダウンを開始。SNS上ではワクワク感が高まり、開演時間の16時30分には、オンライン上の会場に多くのわーしっぷ(わーすたファンの呼称)が集った。
定刻になり耳馴染みのあるOVERTUREが鳴る、NEKONOTE BANDがオープニングを盛大に盛り上げつつ『ちいさな ちいさな』からこの日のライブはスタートした。
ライブ序盤はバンドを従えたお馴染みのアッパー楽曲で画面越しのファンを盛り上げつつ、会場の座席ではファンに見立てた無数の風船が装飾されており、Twitter上には「風船がお客さん代わりでかわいい」「風船ってのがわーすたっぽい」と感想コメントが相次いだ。タイムライン上に上がるファンの声が、この日の歓声代わりというわけだ。
実際にライブ中ではわーすたメンバーがMCタイムでスマホを触りながら、リアルタイムに投稿された歓声コメントを読む場面もあり、オンライン上のコミュニケーションを挟みながらライブを盛り上げた。
ライブ中盤では1st Album『The World Standard』に収録されていながら、ライブでは一切披露しなかった『いまはむかし』を初披露。SNSではこの選曲に歓喜のコメントが流れる。
ライブ本編終盤では、メンバーそれぞれが一人づつMCで現在の心境も交えつつコメントした。
「今回、世の中がこんな状況だからせっかくのSOLD OUT公演だったけど、目の前のファンに向けてライブを届ける事ができなくて悔しい。でも、こうやって無観客ライブで本来会場に色んな事情で来れなかった人たちへもライブを届けられるという事が嬉しいです」とそれぞれ自分たちの言葉で包み隠さず本音の言葉を届けた。
リーダー廣川奈々聖は「この5年間色々と環境が変わる事もあったけど、メンバー5人は変わる事なくこうやって5周年を迎えられた。6年目以降も楽しみにしてて欲しい」と語り、『グレープフルーツムーン』で本編を締めくくった。
配信終了直後、Twitterの日本トレンドランキングで27位にランクインし、「#わーすた渋谷公会堂」のツイート総数は延べ13,000ツイートを超えるつぶやき数を記録した。わーすたの5年間が凝縮され、また現在の考えや未来も期待させる記念すべき5周年のライブとなった。