テレビ東京が2月に、国分太一に対してハラスメント事案に関して聞き取り調査をしていたことが3日、明らかになった。この日、東京・六本木の同局で行われた定例社長会見で吉次弘志社長が明かした。

 吉次社長によると、2月にテレ東の国分が出演する番組に関して、国分の「ハラスメントを思わせるようなことが書いてある」が匿名の投書が外部からあった。「匿名投書で真実性のほどもはっきりしない部分もある」との考えもあったが「本当だとしたら看過できない」として第三者の外部弁護士に調査を依頼。関連した社員、制作会社、国分本人にもヒアリングをした結果、投書に書いてあったような事案をコンプライアンス違反だと認定するに足る事実関係の確認はできなかった。

 国分については先月20日に所属事務所がコンプライアンス違反での無期限活動休止を発表。違反内容は詳しく説明されていないものの、事案を覚知し調査にあたった日本テレビは、同日に「ザ!鉄腕!DASH!!」(日曜・後7時)の降板を発表した。

 日本テレビの対応を受けて、テレビ東京では「調べ漏れがあってはいけない」として調査の対象、範囲を拡大。調査を続け、国分本人にも応じるよう求めている。現時点で対応しなければならないような事案は確認されておらず、調査結果の公表については「ケースバイケース」と話すにとどめた。

 同局では国分のレギュラー番組「男子ごはん」(日曜・午前11時)を放送している(現在休止中)ほか、大型音楽番組「テレ東音楽祭」のMCに通算14回起用した。

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