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──今年に入ってから、平手友梨奈さんはじめ複数の一期生が卒業した一方で、6人の新二期生が合流しました。会ってみてどんな印象を持ちましたか?
渡邉 まだ『けやかけ』(欅坂46の冠番組『欅って、書けない?』)の収録でしか会ったことがなくて、個人的にじっくり喋った子もいないんですけど、すごく初々しかったです。“欅の末っ子”みたいな感覚で。これからどんどん成長していくんだろうなって思いましたし、新二期生が初々しいぶん、同じオーディションを受けた現二期生の成長のスピードにびっくりしました。
──どんなところに成長を感じますか?
渡邉 現二期生はそもそも一期よりもバラエティ力が高いと思うんですけど、今は番組でも積極的に話したり、怖がらずにいい意味で面白いこともやってくれる子たちなので、ほんとにありがたいです。
──一期生と現二期生の関係性も変わりましたか?
渡邉 はい。最初に現二期生が入ってくるってなったときは、「これで欅坂46のグループ全体がいい方向に行くんじゃないかな」っていう前向きな気持ちもありつつ、やっぱり複雑でした。それまでずっと一期生だけでやってきたので、そこに新しい子が入るのは、正直不安でした。
──現二期生メンバーと約1年半ほど一緒に活動してきて、今はどう感じていますか?
渡邉 感謝の気持ちが大きいです。現二期生はほんとにいい子たちで、欅のために自分の役割とかやるべきことを全うしてくれる素敵なメンバーだなって思います。最近になってようやく、一期も現二期も、緊張とか壁がなくなって、先輩後輩っていう関係じゃなくなりつつあるなって感じます。
──理佐さん個人は打ち解けました?
渡邉 私は同い年の(田村)保乃ちゃんにちょっかいを出したり、ちょっといじったりしてます(笑)。
──おぉ! どっちから誘ったんですか?
渡邉 保乃ちゃん……(笑)。1年くらい前から「ご飯行けたらいいね」って話はしてたんですけど、たまたまこの間、2人で撮影するお仕事があったときに、「今日ご飯行きましょう」って誘ってもらったんです。ただ、言ったのは保乃ちゃんが先ですけど、私もその日に言おうと思ってたんですよ。これはほんとですよ(笑)。
──後輩に引っ張ってもらってるわけではないと(笑)。じゃあ、ここ最近の一期生の雰囲気はどうですか?
渡邉 「全体的に明るくなったな」って感じます。わちゃわちゃするっていうわけでもないんですけど、心の底から明るくなったような。みんな、何か吹っ切れたようなイメージです。
──そういう変化についてはメンバーと話したりするんですか?
渡邉 しないです。でも、みんな前向きな気持ちで過ごしてるんだなっていうのは、一緒にいると伝わってきます。だからメンバーと一緒の空間にいると、自分も前向きになれるし、マイナスなことばかり考え込まなくなるような気がします。
──少し前に守屋茜さんに取材した際、「平手が欅坂46を背負ってくれていたときは、自分が目立とうとか考えなくて楽曲を届けるっていうことだけを考えてたけど、これからは一人ひとりが輝けるようなグループになれたら」と言っていました。理佐さんはどう思いますか?
渡邉 私もあかねん(守屋)が言ってることに近いです。グループのイメージはもちろん大切ですけど、今は新しい方向に進むきっかけになる時期なんじゃないかなって思います。だから不安より楽しみの方が大きいです。
(取材・文/西中賢治)
▽渡邉理佐
わたなべ・りさ
1998年7月27日生まれ、茨城県出身。 167㌢。一期生。ニックネームは「べりさ」。
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