10周年を迎えるNMB48が放つ23rdシングル『だってだってだって』。初のセンターに抜擢されたのは梅山恋和&山本彩加の5期生コンビ。
切磋琢磨してきた“梅山本”が、現在の心境や、グループの未来を語る(2回連載の第2回)。

【写真】梅山恋和と山本彩加のソロカットほか

──これまでの活動で大きな自信を作ってくれた出来事は何でしょう?

梅山 そうですね……私は公演デビューがみんなより遅かったりして、全然自分に自信がなかったんです。センターに立ちたいという気持ちも持っていなくて。けど、握手会の部数が伸びてきたときぐらいから、少しずつ自分も前に出ていいんやと思えるようになってきたんです。お会いする人が増える度に応援してくださる声も増えてきて、これだけ応援してくださる方がいるなら私もその期待に応えたい、センターに立ちたいという想いに変わっていきました。

山本 さっきも言ったのですが、ココナはメンバーの中で一番努力をしている子やと私はずっと思っていたから、その努力がいつかちゃんと実ってほしかったんですよ。

梅山 ありがとう(ニコニコ)。最近、5期生グループとかの昔のラインを暇な日に見返しているのですが、あーやんが必ず先頭を切って発言したり提案してくれていて、加入して間もない頃からずっと私たちに背中を見せてくれていたんやなぁって、改めて尊敬の気持ちでいっぱいになりました。選抜に入って、早くからずっと私たちを引っ張って来てくれたあーやんがこうしてセンターに立つのはやっぱり当然やなぁって。『だってだってだって』の最後のダンスシーンの場面で隣になったときに、もうオーラがワーッ! とあるなぁと思いました。それは昔から変わっていなくて、すごく安心するんですよ。あーやんがいるから私も頑張れる! って、自信を持てました。


山本 ありがとうね(照笑)。

──昨年12月に上西怜さんと共にユニット「LAPIS ARCH」としての活動がスタートしたことも大きかったかと思います。

山本 LAPISの結成はメチャクチャ大きいですね。NMB48でのライブでは見せられない3人だけの姿であったり、同じNMB48の楽曲でも違う演出で新しい魅せ方ができる場所なんですよ。今までにない挑戦ができて、すごく成長できています。

梅山 この前も「次のライブ、こんな演出、こんな挑戦をしようね」って話しあったね。

──今、NMB48内でユニットが続々と誕生している中、LAPISはどんなグループにしていきたい?

山本 う~ん……Queentetやったら〝女子力〟、だんさぶる!やったら“パフォーマンス”っていうはっきりした色がありますけど、正直LAPISには、「コレ!」という色がないんです。けど逆に前向きに捉えるなら、色がないから様々な色に染まれるのかなと。ライブごとにテイストを変え続けて、毎回新しいことに挑戦して、いろいろな色に染まれるユニットになれたらいいなぁと今は思っています。

梅山 一番は若い人に憧れてもらえるユニットになろうねって話しています。今はTikTokの配信もメッチャやっているので、フレッシュさを出していきたいよね。

山本 そうだね。
けどTikTokの方は、どんなことをするか私が考えているのですが、正直面白いものを作れていないので……もっと頑張ります(苦笑)。

──どの動画も凝っているじゃないですか。上西さんはお2人がセンターと聞いて、どんな反応をされていました?

山本 ちょうど選抜発表の日にLAPISの活動があったんですよ。その日は「おめでとう!」とメッチャ喜んでくれました。でも内心はきっと複雑だったろうなと思います。

梅山 (静かに深く頷く)

山本 私たちもその時、どう反応すればいいのか分からなくて、戸惑ってしまったんです。間違いなくれーちゃんは今のグループにとって、LAPISにとって必要な存在で。私たちもれーちゃんと一緒にこれからのNMB48を引っ張っていきたいんです。

梅山 うん。大切な仲間やから、もっとLAPISの3人でテッペン目指していきたいね。

山本 さっきの私とココナの話じゃないですけど、れーちゃんも、それに5期生みんなが良い意味でライバルなんです。全員が個性豊かで何も被っていないというか……。


梅山 全員クセ強い(笑)。

山本 そのクセの強い5期がこれからのグループの中心になれるように、みんなで盛り上げていきたいですね。

──この1年で小嶋花梨さんがキャプテンに任命され、山田寿々さんがBⅡの副キャプテンに。山本さん、梅山さん、上西さんが前列を担うなど、5期生が今まで以上に軸を担う場面が増えてきました。そろそろ引っ張っていく側だなという意識は?

山本 もちろんあります。年代的にも5期生が真ん中になって、いつまでも「若手です!」と甘えられなくなってきました。それに5期全員、キャプテンが同期になったことですごく意識が変わったと思います。小嶋の存在は本当に大きいですね。

梅山 この1年で5期生1人ひとりが、これからのNMB48を引っ張って行かないと! という気持ちを持ち始めた気がします。けど私としては、先輩にまだ甘えたいという気持ちもあるんですよ……(照笑)。

山本 確かに。これからはより5期生がしっかりしなくちゃ! という気持ちはあります。
けど、背中を見せるというにはまだ不安で……何だろう、どう言えばいいんだろう?

梅山 難しいね。けど少しずつ変わっていきたいと思っています。まだ高校生なので、大人になるのは少し待っていてもらいたいです(笑)。

──7期生の募集、10月の結成10周年も目の前に控えています。大事な時期に中心に立つ身として、この先の意気込みを聞かせてください。

山本 これは私の勝手な想いですが、個性的でフレッシュなドラフト3期生や6期生が活躍し始めて、今回の『だってだってだって』の発売で、本当の意味で「NMB48の第二章」をスタートできるんじゃないかなと。(山本)彩さんが卒業されてからずっと「第二章」と言われてきましたが、正直先輩たちに頼りきりの状態だったので、“新しい”と言うには、まだまだやなと思っていたんですよ。

梅山 1期生さんの時代から応援されている方から見ると、今ってガラッと変わりすぎて、見たことがない子がたくさんと思われるかもしれません。けど、1期生さんがイチから作ってきたように、私たちの世代もNMB48の伝統を受け継ぎながら新しい姿を作っていきたいです。

山本 今、先輩、後輩関係なくメンバー同士の仲が深まって、すごく良い空気が流れているんですよ。新しいNMB48を始めるのに10周年というのは、とても良いタイミングなんじゃないかなと考えています。ただ仲が良いぶん、気持ちの引き締めが足りていない気もしていて。


梅山 前と比べたらダメだとは分かっているんですけど、昔は気持ちいいぐらいダンスが揃っていたはずやのに、今は「昔ほど揃っていない」と先生からダメ出しの声をもらうことがあって。もっとパフォーマンスを磨いていって、楽しくてすごい! と言ってもらえるグループにしていきたいなぁと思っています。

山本 何より、私たちがセンターになってからダメになったと言われたくない。プレッシャーも楽しみながら、これからのNMB48のための大きな存在になりたいですね。

梅山 うん、プレッシャーよりも楽しみの方が強いよね。

山本 こういう前向きな考えでいられるのもココナと一緒になれたから。たぶん1人だったら、きっと重圧に負けていたと思う。

梅山 私も! これからも一緒に頑張ろうね(ニコニコ)。

▽NMB48 23rdシングル『だってだってだって』
5月13日に予定されていたCDパッケージ版のリリースは、新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から延期されているが、表題曲『だってだってだって』のみ各音楽配信サービスで配信中。
NMB48公式YouTubeチャンネルにて、『だってだってだって #stay home ver.』を公開中。
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