乃木坂46屈指の美少女はアンダーにいた! ただ、その美少女は隠れた秘密兵器のまま。齋藤飛鳥は、自分に自信を持てずに一歩を踏み出せていない。
しかし、ビッシリ書かれたブログのタイトル欄を見てわかる通り、彼女の胸に奥には激情が溢れているのだ。 小学校1、2年の頃までは割と明るいほうだったという飛鳥だが、小さい理由が積み重なって、3年生くらいから消極的な性格になっていったという。仲がいい子はいても完全に心を開いたことはなく、インタビューでは中学時代の自分を「底辺」と振り返っている(飛鳥が尊敬している橋本奈々未も過去の自分を「底辺」と自嘲することがあるが、これは偶然なのだろうか)。 そんな飛鳥を励ましてきたのがアイドルだった。小学4年生の頃にAKB48を好きになり、ハロプロやアイドルストリートの曲も聴きくようになり、アイドルの歌声に何度も助けられてきた。ただ、自分自身がアイドルになるなんて、乃木坂46に入るなんて思ってもみなかった。 美少女ぞろいの乃木坂の中でも、飛鳥の小顔や手足の長さは人目を引くものだった。しかし、選抜の常連になることはなく、選抜とアンダーを行ったり来たりの状態が続いていた。その理由のひとつは「自信のなさ」にあるのかもしれない。 本人によると「そもそも自信になるような要素がない」ほどコンプレックスだらけなのだという。ルックスも性格も声も嫌いで、ファンから「かわいいね」と言われても「いやいやいや、幻です」と言ってしまうのだとか。 そんな飛鳥の意識は、3年弱の活動の中で少しずつ変わってきている。
昨年5月の『プリンシパルdeux』で最後に2曲歌う場面で、星野みなみの代わりに生駒里奈と生田絵梨花とともにフロントを務めた時もそのひとつ。それまではクールでいることを信条にしていた飛鳥だが、注目度が増したことからより笑顔でより全力で踊るようになっていた。 生駒がライブに参加できずに生田と2人でフロントに立った時は、キャプテンの桜井玲香が「飛鳥、がんばった!」と激賞するパフォーマンスを見せる。『プリンシパル』でのライブをきっかけにファンになった人もいたようで、本人も「ライブに対する気持ちは変わってきた」と話している。 ライブには前向きになった飛鳥だが、完全に自信がついたかといえばそうではなかった。他のメンバーと比べてキャラが薄いことに悩んでいたのだ。「何かを極めたいけど、どうしたらいいのかわからない」といつも逡巡していた。昨年末に筆者がインタビューをした際、こちらが思う飛鳥の個性をいくつも投げかけたが本人はすべて首を横に振った。だが取材が終わった後、飛鳥は「自分の色が見つかったら報告します」と話してくれた。 今年4月、転機が訪れる。氣志團との対バンライブで結成される乃木坂メンバーによるバンド・乃木團への参加である。「覚悟しておいて」と言われて参加したドラムの練習は、最初の2日間を風邪で休んだことで遅れをとったものの、しだいに気持ちが入るようになって意外な才能が開花する。
そして、本番でも華麗なスティックさばきを見せて、乃木坂ファンと氣志團ファンにどよめきを起こした。 氣志團の綾小路翔やドラムの叶亜樹良からツイッターで賞賛されたことに恐縮しながらも、『月刊エンタメ』8月号のインタビューでは「『得意です』とは言えないけど、自分が認めてもらえたかなって。ドラムを続けたいと思ったし、ギャップが自分の色になったらいいなと思います」と話した飛鳥。 ブログでも「胸を張れる特技や趣味もなく、誰よりもこれが好き!って誇れるものもそんなにないし、いつも中途半端で、飽きっぽくて、そんな私が、こんなに夢中になれたんです」と綴り、「私は決めました!ドラムがやりたい!!きっといつか、みなさんにも披露の時がくると思います!」と力強く宣言している。 5月30日に幕を開けた『16人のプリンシパルtrois』の初日。コントによるオーディションでは、2期生2人との争いとなった。活躍の場が少ないこともあって必死に笑いを獲りにきた2期生に感化されたのか、コント中、突如としてシャクレるという変化球を繰り出した(小顔のためシャクレ度は低いが……)。その甲斐もあってか見事に主要10役をゲットし、幸先のいいスタートを切った。 『プリンシパル』開幕当日に更新されたブログで「正直、わたしは不安しかない(笑) 楽しめる自信がない(笑)」と書いていたように、飛鳥は常に自信を持って活動できているわけではない。だが、少しずつ変わっている。今回の『プリンシパル』でも、飛鳥はもうひとつ自分の殻を破ってくれるはずだ。 大貫真之介 アイドルとお笑いを中心に執筆。
乃木坂46写真集『乃木坂派』、『EX大衆』、『TopYell』、『日経エンタテインメント』、『an an』アイドル特集号、などで乃木坂46のインタビュー記事を担当した。
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