秋元康とテレビ東京が手掛ける番組『青春高校3年C組』。7月29日にリリースされたばかりの2ndシングル『好きです』のセンターを務める、頓知気さきなは、女優やアイドルの写真集などを日々収集する“グラビア”マニア。
なぜそこまで“グラビア”が好きなのか、溢れ出る“グラビア”愛をトコトン語り尽くしてもらいました。(前後編の後編)

※インタビュー前編「元々可愛い女の子が好きだった」はこちらから

【写真】憧れのカメラマンに撮ってもらった頓知気さきなの初水着グラビア&オフショット

――では、現代のグラビアで好きなカメラマンはいますか?

頓知気 細居幸次郎さんです。本当に大好き! デジタルで撮影されているカメラマンさんの中でも、細居さんの写真はフィルムに近いと言うか、若干ノスタルジックな雰囲気があってすごくきれいで。青みが強く、清潔感があって、さらにどこかはかなさも感じられて……。最近のグラビアを見ていると、「いかに女の子を盛れるか」ばかりに集中し過ぎて構図がおかしい写真もたまに見掛けるんです。でも細居さんは被写体も構図もきれいで、写真としてのインパクトを感じられます。

――確か頓知気さんは以前、細居さんにグラビアを撮影してもらったことがありますよね?

頓知気 はい! 『ヤングジャンプ』(集英社・2020年9号)の巻末グラビアで、細居さんに撮影していただきました。私、芸能のお仕事を始める前から一番好きなカメラマンが細居さんだったからうれしかったのはもちろん、その撮影が私にとって人生初の水着グラビア撮影だったんです。初水着グラビアを細居さんに撮っていただけるなんて……運命的なめぐり合わせにびっくりしました!!

――それはすごい! 撮影前から緊張が止まらなかったのでは?

頓知気 実は私、事前にカメラマンさんの名前をちゃんと確認していなくて。当日現場で「頓知気です」「細居です」と挨拶をしたときに始めて「えっ、『細居』……? もしかしてあの細居さん!?」と気付いて「ヤバい!」って思いました(笑)。

――細居さんの撮影はいかがでしたか?

頓知気 憧れの人に撮ってもらえることが幸せで! でも初めての水着だったので恥ずかしさもあって、緊張×緊張って感じでした(笑)。

――実際に仕上がりを見て、感想は?

頓知気 感動のでした! まず『ヤングジャンプ』に自分が載っていることに感動。
細居さんが撮った写真に自分が写っていることに感動。あと自分が水着グラビアをやっていることにも感動して。素敵な写真をたくさん載せていただいてうれしかったし、あれはもう一生の思い出です!!

――では、最近のグラビアアイドルで「この子が好き!」と思うような子は?

頓知気 大原優乃ちゃんがずっと大好きです。体も顔もどタイプで、写真の撮られ方も好き。優乃ちゃんって体は大人っぽくてセクシーなんですけど、顔はあどけなくて可愛いから無邪気さも出せて。その両面を持っていて振り幅が広いから何でもできるんですよ。そして何より「品(ひん)」がある! 大胆だったりちょっときわどいようなポージングであっても、優乃ちゃんは品があるからきれいなんですよね。

――グラビアの被写体には品も大事な要素だと。

頓知気 はい。あ、ちなみにこの品というのは、「エロいグラビアをやっている=品がない」みたいな単純なものじゃなくて。例えば壇蜜さんって、脱いでも品があるじゃないですか。だから品というのはその人の内面に備わっているものなんじゃないかな、と。


――グラビアから人間性までもが透けて見えるような感じでしょうか。

頓知気 そうです、めっちゃ出ていると思います! 優乃ちゃんなんて人相からも体からも人の良さがにじみ出ていますよね。不快感が一切ない! 見ていてときめきすら覚えます。恋に近い気持ちです。

――なるほど……少し整理させてくださいね。頓知気さんはグラビアに構図や色味といった芸術的作品性を求める一方で、恋やときめきといった感情的な部分も求めているということでしょうか?

頓知気 これは元々私の中に芸術としての絵画が好きという気持ちと純粋に女の子が好きという気持ちがあって、その間にグラビアが存在する、という感覚なんです。なので、芸術的であることと女の子が可愛いことが両立していればベスト! ただ、女の子は好みじゃないけど芸術としては好きと思う作品ももちろんありますし、そのあたりは勉強だと思っていろんな写真集を買ったりはしますね。

――60年代までさかのぼってグラビアを読み漁り、勉強だと思って写真集を買う……その“勉強”というのは一体何のための勉強なのでしょう? 自分が良い被写体になるための勉強ですか?

頓知気 いえ、そういうわけではなくて。純粋に好きで、オタク的な感覚で情報を収集したいって感じですね。何か目的を達成するための勉強と言うよりは、あくまで探究心や好奇心で動いている感覚です。

――さて現在、青春高校3年C組の2ndシングル『好きです』(7月29日リリース)の発売を記念して、生徒たちによる冠企画のオンエアを懸けた「冠企画争奪!プレゼン配信バトル」が開催されています(~8月9日)。頓知気さんが提案した企画は「頓知気さきなのグラビア僕らの時代」。


頓知気 憧れのグラビアアイドルさんや編集さん、カメラマンさんにグラビアへのこだわりや極意を聞いてみたくて。そして『週刊プレイボーイ』(集英社)の編集部にお邪魔して、グラビアができ上がるまでの工程に密着できたらと思っています。完全に個人的な感情ですけど、めちゃめちゃやってみたい!

――グラビアの制作工程で、頓知気さんが一番気になる部分はどこですか?

頓知気 う~ん……、やっぱり写真選びかな。どういう基準で写真を選んでレイアウトして文字を入れているのかな、って。プロの編集さんのお仕事を見て感動したいし、どういう気持ちでやっているのかも気になります(笑)。

――そして頓知気さんとしては、その密着で学んだことを生かしてアイドル部のグラビアをプロデュースしたいんですよね?

頓知気 そうです! プロデュースに関しては徹夜でみんなの構想を練りました。いや~楽しかったですねぇ! ただ、考え終わった後にふと思ったんですよ、「仮に争奪戦で1位を取って30分の枠をもらったとしても、全然収まらないぞ」と(笑)。なので演出の三宅(優樹=テレビ東京ディレクター)さんに「私の企画、30分では収まらないです。でも絶対にやったほうがいいです。プロデュースの構想も全員分作りました。これは私にしかできない企画だし素晴らしいものになるはずだから絶対にやりたいです!」とDMを送って直談判しました。

――それに対して、三宅さんの返答は?

頓知気 「まずは争奪戦を頑張ってくれ」と。


――(笑)。

頓知気 まぁ私もDMを送った後冷静になって「早まり過ぎたな」とは思いましたけど(笑)。とはいえ、私もアイドル部の一員として、メンバーの内面というかテレビとかでは見せないパーソナルな部分も知っているし、悩んでいることとかも知っていて。みんなへの愛情があって、みんなのことを深く知っている私だからこそ作れるグラビアがあるはずだと思っています。もしかしたら本人がやりたいこととは相反するかもしれないけど、それは私がプロデューサーだから許してね、と(笑)。

――頓知気さんなりの手法で、アイドル部メンバーの可愛さを引き出そう、と。

頓知気 はい。それぞれの子に一番似合うシチュエーションで、良いところをフィーチャーしたいと思います。

――では最後に、この度リリースされた2ndシングル『好きです』の聴きどころなどを教えてください。

頓知気 『好きです』は今までの青春高校アイドル部にはなかったタイプの曲です。今までは切ないけどドキドキワクワクするような、キラキラした感情を歌うことが多かったのですが、『好きです』は切なさや悲しさが前面に出ていて。好きな人に会いたいけど会えないという内容の歌詞は今のコロナ禍の状況ともリンクすると思うので、多くの方に共感していただけるんじゃないかなと思います。
私たちも、今までは明るい表情だったのがこの曲では切ない表情で歌って踊っているので、新しい一面を見せられたらと思っています。そして、MVでは会えたときの喜びをドッキリで表現しているので、そちらもぜひ見ていただきたいです!

――ちなみにCDには先ほどお話した冠企画争奪戦のセレクションチケットも封入されているんですよね?

頓知気 そうです。私の企画は絶対オタク得だし、誰が見ても面白いものになると思うので、ぜひ私を選んでください!(笑)

▽とんちき・さきな
「青春高校3年C組」(テレビ東京)の生徒。青春高校3年C組の2ndシングル『好きです』のセンターを務める。Twitter(@tonchiki_3C
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