ドラマ『青きヴァンパイアの悩み』(TOKYO MX)で桐山漣とW主演を務める俳優・ゆうたろう。これまで『かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~』『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』など話題作に出演し、着々と俳優としてステップアップしている彼だが、芸能界に入る前は引きこもりだったという過去を持つ。
今回、改めてその半生を振り返ってもらった。
(3回連載の1回目)

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――まずは芸能界入りのきっかけを教えてください。

ゆうたろう 東京に上京する前は、地元広島で中学を卒業し、高校には行かずに大阪にある「サントニブンノイチ」(古着屋)で働きながらモデルの仕事を少しさせてもらっていました。「サントニブンノイチ」の原宿店がオープンするってなったときに、手伝いで東京に来ていました。そのとき、フラッと竹下通りを歩いていたら『マツコ会議』(日本テレビ)のディレクターさんに声をかけていただき、さらに同じタイミングで今の事務所にもスカウトしていただいたんです。

――ゆうたろうさんが出演した『マツコ会議』(2016年1月23日放送回)は、放送直後「あの可愛い男の子は誰だ?」と当時大きな話題になっていましたね。中学生の頃はどんな子だったんですか?

ゆうたろう 当時は俳優になるなんて思いもしなかったと思います(笑)。中1の後半くらいから学校にあまり興味を持たなくなって、自ら行かなくなっちゃったんですけど、家族も「好きにしなさい」という感じだったので、そこに甘えていて。だから、外にも出ないし、おしゃれにも興味ない。今とは真逆でした。

――古着屋「サントニブンノイチ」との出会いがゆうたろうさんを大きく変えたのでしょうか?

ゆうたろう 変わったっていう面でいったら、かなりそこが大きいです。「ゆうたろう」名義でこの世に存在する始まりのページでもありますし、僕の人格を変えてくれた場所でもあるので。
今でも、第二の実家みたいなところです。

――どういうきっかけで「サントニブンノイチ」で働くことに?

ゆうたろう 広島で2日間限定で「サンニブ」がポップアップショップをやる機会があって、お姉ちゃんに誘われて行ってみたんです。そこで、初めて自分のお金で服を買いました。3,800円のスウェットで、その服はいまだに家にあります。それからもう古着にどハマりして。元々、洋食屋でアルバイトはしていたんですけど、月に一回そのお給料を持って、大阪にある「サントニブンノイチ」に行って古着を買って……、そんな生活を半年くらい続けていました。「サントニブンノイチ」で服と出会って、初めて"外"に興味を持てたというか。その後、オーナーさんに声をかけてもらって、スタッフとして働かせていただくことになりました。

――そして、気がつくと芸能界デビュー。自分が芸能事務所に入ることは想像がつきましたか?

ゆうたろう 全く。当時、学校っていう1つのコミュニティに属するのが苦手だったので、どうなるんだろうっていう気持ちはありましたけど、実際に入ってみたら今の事務所がすごく自分に合っていて。いい意味でタレントとスタッフの間に壁がなくて、家族みたいに接してくれたのが救いでした。
事務所自体、元々アーティスト以外は男性タレントが所属していなかったので、入ったものの一体どういう仕事をするんだろうって思っていたし、僕自身やりたいことが特になかったので、最初は頂いたお仕事をひたすらがむしゃらに分からないまま頑張るという感じで。でも、それが楽しかったですね。

――初めてのテレビ収録は緊張しませんでしたか?

ゆうたろう 本当に初めての収録のときは全然緊張しなくて。撮影とか収録の現場にいるときは、自分の中のキャパシティを超えてファンタジーの中にいる感覚だったので、そんなに緊張しなかったんだと思います。ただ楽しんで臨んでました。

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▽ゆうたろう
2016年、ショップ店員から“可愛すぎる美少年”モデルとして芸能界デビュー。 2017年からドラマや舞台で精力的に俳優活動を行う。現在放送中のドラマ『青きヴァンパイアの悩み』では桐山漣とW主演を務める。
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