音響機器と、防犯・監視カメラなどセキュリティ機器の専門メーカーTOA株式会社は、5月10日(水)より、放送アナウンス作成サービス「YUTTE(ゆって)」のβ版提供を開始した。
YUTTEはPCに文章を入力するだけで放送アナウンス音源を簡単に作れるサービスだ。

■「YUTTE」を試験的に投入した現場の声を紹介
【有馬温泉にて】

有馬温泉では、視覚障がいをお持ちの方に、「YUTTE」の音が使われている足湯を体験していただいた。
◎BGMについての感想
「BGMがあることで、その場の雰囲気を味わうことができる。音があるのとないのでは、全然雰囲気が違いますね」
「観光地では、食べることぐらいしか楽しみがなかったのが、その観光地ごとに音があるとさらに楽しみが増えます」
◎アナウンスについての感想
「普通の足湯ではなく、ここの泉質などがアナウンスで分かり、近くのスーパーにある足湯との違いを感じることができた」
「看板に書いてあることは、アテンドの人がいないと教えてもらえないが、アナウンスがあれば内容が分かり、より楽しむことができる」
「観光地ではお店の人と話をすると方言があり、それを聞くのも楽しみにしているので、方言のアナウンスがあればおもしろいと思った」
概ね「YUTTE」導入に関して、ポジティブな意見が多く、観光地ではその地域特有のものを音で感じていただくことが重要なポイントであると捉えており、最後の方のご意見のように、方言といった地域特性を加えることで、旅ならではの体験を届けることができるかも。今回の取り組みによって、貴重な意見、リアルな意見を聞くことができたという。
【安満遺跡公園にて】

また、『YUTTE』の試験導入を行った安満遺跡公園の担当者は、「公園マナーや注意喚起をお知らせするため、マイク放送を利用していました。マイク放送の頻度は1日十数回で、担当者が行っていましたが、公園管理をする上では、その他様々な業務があるため放送の時間を確保できず、案内ができない場面がありました。今は『YUTTE』で放送できるようになり、業務負担が減っています。非常に便利で、放送を変えたいときにすぐに変更できることが大きなメリットです。放送業務が減った分は、他の業務に時間を回すことができ、業務効率化が図れています。