※本コラムは『ラブパワーキングダム~恋愛強者選挙~』最終話までのネタバレを含みます。
4月9日(水)に最終回が放送されたABEMAの新作恋愛リアリティーショー『ラブパワーキングダム~恋愛強者選挙~』。
そんな中、見事クイーンを勝ち取ったのがダンサーのアオイさん。番組では冷静に見えたアオイさんに話を聴いていくと、配信では明かされなかった知られざる本音や素顔が明らかに。そして、今回の結果に納得させられる、圧倒的“モテ”の秘訣を知ることができました。
○過酷なルールに焦りも
――番組参加に至った経緯と、参加しようと思った理由を教えてください。
新しい番組で未知数だったので「どんな感じだろう?」っていう不安もありました。でも、新しい自分を探してみたい気持ちや、“モテ”という部分で自分がどれだけ通用するかなという思いもあったので、経験とチャレンジをしてみようと、参加を決めました。
――実際に他の参加者と初めて会ったとき、どう思いましたか。
女性はみんなすごくきれいでかわいくてキラキラしてたんですけど、恋愛強者ということで、どんな恋愛をするんだろうっていうのはちょっとドキドキでした。勝負することになるから、みんなどんな性格なんだろう? 馴染めるかな? みたいなのもありましたね。
男性はタイプが本当に違ったので、どういう性格なんだろう? という方が大きかったかな。第一印象でタイプだったのはけいしくん。
――番組内では投票ごとに脱落者が出るなど、過酷なルールがありましたが、参加中はどのような心境でしたか。
番組からのメッセージが届くあの音がトラウマでしたね。「次は何が来るんやろう?」って。最初は戦略とか全然考えてなくて、序盤のクルージングとかは純粋にみんなと楽しもう、みんなと楽しくしゃべれたら、くらいの感じだったんですけど、後半、脱落者が出てくるにつれて現実味が出てきて……。
途中からやっぱりみさきとかがすごい考えて行動していたのを見ていると“やばい!”みたいな焦りが出てきましたね。みんなめっちゃ考えてるやん! って。デートに呼ばれなかったり、マッチングできなかったりが2回くらいあったので……。どうしようって焦ってました。
○一人ひとりと向き合ったからこそ見えたもの
――参加中、戦略派と純粋に恋愛を楽しむ派に分かれていたように見えましたが、ご自身はどちらのタイプでしたか。
戦略的でもないし、本気の恋するぞ! みたいな感じでもなく、良い人がいたらっていうのもあったので、一人ひとりにちゃんと向き合うことを大切にしていました。
「この人としゃべってもどうせ票につながらないから、この人はもう論外」とかじゃなくて、一人ひとりに向き合って、その人の人間性をしっかり理解する。やっぱりみんな抱えてるものってそれぞれ違うじゃないですか。つらい人はつらいし、頑張りすぎてる子もいたりしたから、そこにどう寄り添うかっていうのをすごく考えました。
――この番組でも“モテ”って恋愛テクニック的なものだけじゃなく結局は“人間性”みたいな結論になっていましたもんね。
恋愛だけじゃなくて、人との関係性とか信頼とか、そういう部分を結構私は大切にしたかな。やっぱりちょっとしたあざとさとかって、最初はキュンキュンするかもしれないですけど、後々みんなにやってるとか不信感につながって、結局ダメだったりするし、長くは続かない。
だから私はどちらかといえば人間性で勝負しようと思って、ちゃんと一人ひとりに向き合うことを意識したのかなと思います。
――あかねさんが「アオイちゃんは純粋に真っ直ぐに男性と向き合ってた」と言っていた理由がすごくわかります。クイーンの器だ。一人ひとりにちゃんと向き合って見えたものってありますか?
けいいちとかはスポーツ選手だから、私は管理栄養士の資格を持ってるからちょっとそれならではの会話とかをして興味を引こうとしたんですけど、響いてるのか響いてないのか全然分からなかったです(笑)。
いっせいは年下なんですけど、二人で話すと大人っぽくて年下に見えなかったんですよ。年下なのに自分の考えがしっかりあるタイプ。
ゆうじは大人で紳士だったから、合わせようっていうのはちょっと意識していたかも。大人びてる感じを出さないとな、みたいな。
ありくんは割と結構しゃべっていて、結構ツーショットもあったんですけど、彼は考えていることをあまり表情に出さなくて難しかったです。お泊まりデートは駆け引きというか、どこまで攻めるか悩みました。自分の武器が色気だなと思ってたから、洋服とかもちょっと大人なセクシーな感じで行ったり意識はしましたね。あと、他の人には見せない一面みたいな感じで特別感を出したり……。ドキドキでした(笑)。
○番組では明かされなかったクイーンの本音と素顔
――番組内ではずっと冷静に見えていましたが、感情が大きく揺れ動く場面はありましたか?
けいしくんが落ちた時はめっちゃショックでした。結構序盤で落ちてしまったので、この先どうしようと思って……。けいしに会えるっていうドキドキで頑張っていた部分があったから、めっちゃ寂しいなって。
彼はきれいな顔立ちをしてるからクールな印象を持たれて、勘違いされやすい気がするのですが、私は話している時にそういうことを感じなかったんです。
――え、そんな風に考えてたんですか!
私、プールパーティーにけいしを呼んでるじゃないですか。でも、そのプールパーティーではしゃいでる姿を他の女子メンバーは見てないから……。女子部屋でもそれを言ったんですけど、「え~! 意外」くらいの感じで終わったから、もっとプッシュしておけば、他の子の票も入って残ることができたんじゃないかなって。
――自分の好きな人だから他の人にアピールしたくはないだろうけど、みんなにアピールしとかないと残れないっていう、この番組ならではの難しさが詰まってますね。
結構それって難しいんですよ。それを上手く利用できる子は、自分が落としたい男の子のことを女子部屋で「あの子めっちゃチャラくない?」みたいな話をしたりすることがあって。そうすると、最初の時点の印象ってみんなあんまり分からないから、その一声で「チャラいのかな?」っていう印象がついちゃう。他の女の子にそういう印象持たせれば勝ちっていう部分もありましたね。
――そういえばけいしくん、いろんな人に頑張って話しかけた結果、女子部屋でチャラいって話題になって落とされてましたね……。
私があまり強く意見を言うタイプじゃないから、言えなかったんですけど、「え、けいしくんめっちゃいい子だよ!」ってガン押しできてたら、他の女の子からのイメージも変えられたかなとか、そういうのを考えましたね。ちょっと後悔しています。
――優しすぎません……?
あと、ひろきとゆうじが落ちた時もめっちゃ気持ちが揺れ動いたというか、ひろきとの2ショットで“頑張ろうぜ”みたいな絆がすごいできてたんですよ。
ひろきって熱い人なので、私もそれに応えたいっていうのがあって、じゃあ二人で一位を奪還しようって言って、すごいやる気満々で“頑張ろうぜ、俺ら”みたいになってる中、ひろきが落ちて、私だけクイーンになったから、“私だけなっちゃった”っていう……。
私に裏切られる可能性もあるのに、信じて作戦を持ちかけてくれて本当に嬉しかったです。だから信頼してくれたひろきに結果で応えたかったんです。私は1位になれたけど、でもひろきは脱落してしまった。もっと自分にできることがあったんじゃないかと何もできなかった自分の情けなさと、もう会えない、お礼もいえないという悲しさで涙が止まりませんでした。
――気になる人がどんどん落ちていくつらさを結構経験したんですね……。
それでゆうじも落ちちゃって。3票入れられると思ってたので、本当はゆうじ、ひろき、ありくんに入れるつもりだったんですけど、2票ってなった時に結局ありくんを選んでゆうじを外したら、ゆうじが落ちちゃって。1位を素直に喜べなかったです。
ここでもし私がゆうじに入れていたら、ゆうじは残っていたって考えたら、一票の重さが大きいなっていう。本当にそこはダブルでつらかったですね。
――でも、今聴いてて思ったのは全部自分のことではなくて、相手のことなんですね。“もっとこうしてあげれば良かった”っていう……。
もともと相手ファーストで普段からいるタイプなので、変に小細工とかせずに普段の自分のまま戦いました。
でも、本命の本命のけいしが残ってたら、1位になれていなかったのかもしれないなっていうのがすごいあって。私、結構好きになっちゃったらガって一直線にいっちゃうタイプなので、逆に本命がいなかったからこそ、みんなにフラットに接することができたっていうのはあります。
――え、じゃあ逆にけいしくんが残ってたらクイーンを取りにいくより、恋に走ってた可能性あります?
可能性あります。でもけいしは“味方になりたかった”みたいなことをずっと言ってくれていて。例えば俺が残ってたら、ずっとあおいちゃんが本命だったからずっと味方でいられたのにみたいな感じの言い方をしてくれて……。
逆にお互い味方でずっといれる本命がいるっていうのも、それはそれで強いなと思いましたね。落ちちゃったからできなかったけど(笑)。
○モテ=人間性。まさにクイーンの器!
――番組参加中、「この人はすごい!」と思った参加者はいましたか?
あかねかな。オンエアを見たらありくんに感情が揺れてたけど、私からしたら全然感情が読めなかったから、冷静な感じをみんなに見せるのがうまかったんだろうなと思って。それは強いなと思いました。
――番組参加前後でモテることに関する価値観に変化はありましたか?
モテって人間性だなっていうのはすごく感じたかな。それぞれ感情を読み取って、相手を思いやることを意識すれば、自ずとそれぞれへの接し方も変わってくると思うんです。
私は聞き上手ってよく言われるんですけど、ちょっと不安があるとか、本当は自信が無いとか、そういうポロっと出た本音の部分に寄り添う。そうすることで、信頼とかも生まれてくるし、関係性が築けると思うんです。モテることって、結局は相手に対する思いやりとか人間力なんじゃないかなっていうのを改めて感じましたね。
――あざとさや駆け引きを重視せずに戦ったアオイさんが言うと説得力があります。番組後半になるにつれ、モテというより人間性だなとより感じました。
駆け引きしている時間もないので、言葉で伝えるのは大事だなと思いましたね。素直になって気になることは聞く、気持ちを伝える、とか。やっぱり話さないと何もわからないんだなって。人の感情は察してとかいうことが多いけど、ちゃんと気持ちは言葉にしないとなっていうのを思いましたね。
――勉強になりますね……。
あと、私、すごい流されるというか、番組の中で信じてしまうことが多かったんです。例えば仲間、女性メンバーに「この子に投票しようと思ってる」みたいな話をした時に、「絶対やめた方が良い」「その子に投票したところで意味無いよ」みたいな。そう言われると、「あ、そうかもしれない」って思って投票を変えちゃったり……。
――この番組ならではの駆け引きですね……! 対、男性だけではない。
でも、そう言われて票を変えちゃったのって、結局自分を信じられなかったからじゃないですか。私、それですごく後悔したんです。私がもしその時、自分の意見を、自分自身をちゃんと信じていれば、良い方向にいってたかもしれないのに、私がその選択肢をしたことによって物語が変わってしまった。
私が自分に弱かった部分があったから流されちゃって、あまり良くない方向にいっちゃったから。すごく落ち込んだし、反省したんです。そこで“自分をちゃんと信じなきゃ”って喝を入れたら、うまくいくようになっていきました。
――私だったら「アイツに騙された!」って怒っちゃいそうなんですけど、アオイさんって全部自責なんですね。クイーンの器って感じがします。
自分の弱さで誰かを傷つけたりするのがつらくて。でも、最後はちゃんと自分を信じて良かったです。番組を通して、ちゃんと自分をちゃんと信じないとなっていうのは感じました。人の意見に流されないというか、ちゃんと、自分自身を信じきる信念を持つ。そこは成長した部分ですね。そういう意味では、これからもモテるために人間力を磨いていきたいです。
――モテって駆け引きではなく、相手に向き合うことや素直になること、自分を信じる人間力なんだなと改めて感じました。ありがとうございました!
(取材・文:瑞姫、編集:錦織絵梨奈/マイナビウーマン編集部)
ラブパワーキングダム本編考察はこちらから
第1話~第3話 https://woman.mynavi.jp/article/250310-6_12000673/
第4話~第6話 https://news.mynavi.jp/woman/article/20250401-3170749/
第7話~最終話 https://news.mynavi.jp/woman/article/20250414-3182310/