三菱電機は9月8日、同日に開催した執行役会議において、同社従業員を対象としたネクストステージ支援制度特別措置の実施を決議したと発表した。

同社は2025年3月期決算において連結売上高・連結営業利益ともに過去最高を更新。
2026年3月期 第1四半期も前年同期比増収・増益、売上高・営業利益ともに第1四半期として過去最高を更新している。

○実施の背景

同社は、ネクストステージ支援制度特別措置を実施した理由について、中長期的な企業価値の向上には、人員構成上の課題に対処し次世代への継承推進が必要と認識するに至ったと説明している。

同社が大きな変革期にある中で、自らのキャリアを振り返り、新たなキャリアのステージへ進むことを企図した従業員に対するこれまでの貢献への感謝と、会社としての経営課題への対応の両面から、現在の支援制度を拡充した時限措置として、ネクストステージ支援制度特別措置を実施するとしている。
○ネクストステージ支援制度特別措置の内容

同措置の対象者は2026年3月15日時点で、満53歳以上かつ勤続3年以上が経過した当社正社員および定年後再雇用者。募集人員の数は定められていない。

応募者には通常の退職金に加え、一定期間に限り特別加算を支給するほか、希望する正社員を対象に外部専門会社による再就職支援サービスを提供する(定年後再雇用者は対象外)。退職日は2026年3月15日。

関係会社においても、各社の事業環境や制度状況に応じた自律的な人員構成の最適化に順次取り組む構え。
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