○e-sports SQUAREからesports Style UENOへ

2026年4月4日、NVIDIAはコロナ禍後3回目となるNVIDIA Gamer Dayをesports Style UENOで開催しました。イベントはステージと展示でしたが、今回は会場が広めという事もあって、輪投げのようなレクリエーションも用意されていました。
3回投げて1列に揃えば景品という事でしたが、かなり難しい!

展示のメインはGEFORCE RTX 50シリーズ搭載の強力なノートパソコン。Acer、ASUS、GIGABYTE、Lenovo、MouseComputer、MSI、サードウェーブ、ユニットコムが製品展示ブースを構えていました。

個人的に気になったのがマウスコンピューターとユニットコムの製品です。マウスコンピューターのゲーミングメインブランドG TUNEのG TUNE H6-I9G90-BK-Cは「水冷ユニット」を搭載した製品を展示しており、純水ベースの冷却液を外部の120mmファンで冷やすことにより静かで速い製品となっています(水冷ユニットなしでの空冷でも動作するとの事)。

会場のざわめきでファンの音の違いを感じ取ることができませんでしたが、水冷ユニットからは生暖かい風がそよそよと流れており、大型ファンによる冷却を実感できました。

また、ユニットコムのゲーミングブランドLevel∞からはLEVEL-15WR174-U7-PKTXを展示。NVIDIA GeForce RTX 5070にIntel Core Ultra 7 358Hと最新CPU&GPUの両方を搭載している意欲作です。将来、NPUをふんだんに利用するゲームが登場する感があるので、気になるところです。

○プログラマブルシェーダー投入から25年。DLSSは4.5となり最大6枚の中間画像を生成

今回ステージ進行を務めるのは岸大河氏で、まずNVIDIA テクニカルマーケティング マネージャー 澤井理紀氏によるプレゼンテーション。その後ストリーマーの伊織もえさんを交えて、その効果をデモしていました。

澤井氏は現在主流となっているプログラマブルシェーダーを搭載したGeForce3の登場から25年が経過したと説明。
従来ハードウェアベースのシェーダーを一部プログラム可能にしたことで、プログラマーが独自の画像を生成できるようになり、さらにそれがAI利用のためのCUDAに繋がったと紹介しました。

現在のGeForce RTX 50シリーズではAIを活用したDLSS 4.5が利用可能になっています。4Kゲーミング時代となり、フレームレートに加えて高解像度が要求されるようになりましたが、DLSS 4.5では二つの技術でこの要求に応えるようになりました。

一つは超解像度技術で、手っ取り早く言うと「ゲームプログラムは余力のある小さめのシーンをレンダリングして、その画像を4Kに引き延ばして表示」するもの。多くのゲームで学習したモデルと5倍に強化された演算機能を使って画像を大きくします。従来のDLSS 4では火の粉のような小さい演出が消えてしまうのに対し、DLSS 4.5では残るようになったとサンプルを見せていました。

もう一つは最大6倍の中間フレーム生成で、ゲームプログラムが2枚の画像を作る間の5枚を補完してくれるもの。つまりゲームは60FPSで画像生成をすれば360FPSになるというわけです。240FPSのモニターに360FPSの画像を生成しても無駄なので、モニターに合わせて倍率を可変するダイナミックマルチフレーム生成機能も用意されています。

最新のゲームドライバーを使えばDLSS 4.5の設定がゲーム内ではなくNVIDIAアプリ内でおこなえるようになりました。なお、第二世代の超解像度はすべてのRTX(20/30/40/50)で利用できますが、ダイナミックx6マルチフレームはRTX 50のみの機能です。

AIに関しては「NVIDIA ACE」テクノロジーを活用した事例を2つ紹介していました。
1つはPUBGではAIが戦況を理解して働くAIチームメイトで、2人プレイでもAIがテキストや音声によるコマンドに加えて、用語やマップ、アイテムの特性も理解。周囲の状況も判断しながら,人間のプレイヤーと同じような連携を取れると説明しました。現在βテスト中のようです。

AIを活用したもう1つの事例としてTotal War: Pharaohのアドバイザー機能を紹介。状況変化の原因とその対策をACEのRAG機能を使ってアドバイスが得られます。通常のLLMではTotal War: Pharaoh固有の状況の学習がないので、的確なアドバイスが得られないのに対し、RAG(検索拡張生成)によって偽アドバイスが大きく減るというわけです。

また、近日発売のテクノロジーとしてNVIDIA G-SYNC Pulsarを紹介しました。27インチの1440p(WQHD/QHD:2560×1440) 360Hzパネルを使用していますが、VRR(可変リフレッシュレート)に加えて可変周波数のバックライトストロボ機能が追加され、1000fps相当のモーションクリアネスを実現します。描画タイミングに合わせてバックライトを点灯させることで、動きの激しい画面で効果を発揮します。会場にはASUS製のサンプルが展示されており、近日中に日本で発売を開始すると紹介されていました(4月16日発売開始でメーカー想定価格11万1420円)。

その後、伊織もえ氏が登場してデモが行われました。1つは仁王3にDLSS 4.5を適用させた事例で、適用前は60FPS程度だったのに対し、適用させることで340FPS以上の大変滑らかな描画が行えました。


また、ストリーマー向けにwebカメラから顔だけ切り抜く機能も紹介していました。この機能はよくありますが、NVIDIAは暗い所でも写りがよくなるキーライト機能が伊織もえさんに響いたようです。

AIによる部屋デザイン支援も紹介。写真から生成した「綺麗な空室」に好みの家具を入れるというもの。イメージのシルエットを書くだけで家具が生成され、イメージだけでは伝えきれない場合はテキストで伝えることができます。

○メーカーのノートパソコン担当者の満足・不満点は?

今回展示を行った7メーカーの担当者と共に現在の満足・不満足なポイントを語るトークセッションも行われました。

いくつかの質問で〇×が分かれるのは当然ですが、全員一致の回答が2つありました。1つは「AIを使いこなせないと感じている」で全員〇。「部下は使いこなしている(MSI:鈴木氏)」。

一方「他社のノートPCがうらやましいと思ったことがある」は全員〇。特に「CESで参考展示されていたレノボの広がるディスプレイはスゴイ(ASUS:藤原氏)」とコメント。そのレノボの細川氏は「実は家に何十台とパソコンがあり、それぞれいいポイントがある。
切磋琢磨してよい製品を作りたい」とコメントしていました。
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