最初に結論:LGエレクトロニクス・ジャパンは、厚さ9.95mmのワイヤレス有機ELテレビ「OLED evo AI W6」を筆頭に、AI機能や高画質技術を組み込んだテレビ新製品を発表した。
記事の重要ポイント:
1:“壁紙テレビ”が復活。
2:W6・G6シリーズは新画質技術で高輝度・高コントラストを追求
3:AIによるパーソナライズ機能で家族それぞれに最適な視聴環境を提供
LGエレクトロニクス・ジャパンは、有機ELテレビの2026年モデルを2026年6月9日に発表しました。
ラインナップはフラッグシップシリーズ「LG OLED evo AI W6」1モデル、プレミアムシリーズ「LG OLED evo AI G6」5モデル、ハイグレードシリーズ「LG OLED evo AI C6」4モデルの計3シリーズ10モデルです。
LG OLED evo AI W6シリーズは8月中旬より順次発売、それ以外のシリーズは6月25日より順次発売予定です。
○フラッグシップモデル「LG OLED evo AI W6」
「OLED83W6PJA」(83V型)……実売想定価格137万円前後(8月中旬より順次発売)
○プレミアムモデル「LG OLED evo AI G6」シリーズ
「OLED97G6PJA」(97V型)……実売想定価格450万円前後
「OLED83G6PJA」(83V型)……同120万円前後
「OLED77G6PJB」(77V型)……同88万円前後
「OLED65G6PJB」(65V型)……同62万円前後
「OLED55G6PJB」(55V型)……同45万円前後
○ハイグレードモデル「LG OLED evo AI C6」シリーズ
「OLED65C6PJA」(65V型)……実売想定価格45万円前後
「OLED55C6PJA」(55V型)……同34万円前後
「OLED48C6PJA」(48V型)……同30万円前後
「OLED42C6PJA」(42V型)……同29万円前後
○厚さわずか9.55mm! 極薄ワイヤレス4K有機ELテレビ「LG OLED evo AI W6」
フラッグシップモデルの「LG OLED evo AI W6」は、厚さわずか9.95mmのワイヤレス4K有機ELテレビです。
同社が2017年に発表した「LG SIGNATURE OLED W」の「Wallpaper(壁紙)デザイン」を踏襲しつつ、チューナー部の「Zero Connect Box」とのワイヤレス接続を実現したモデルです。チューナーやすべての端子はZero Connect Boxに搭載し、テレビから最大10m離れた場所に設置できるようになっています。
LGエレクトロニクス・ジャパン マーケティングチームの安藤康夫氏は「圧倒的な没入感のある映像体験を実現しました」と語りました。
「チューナーや端子類はZero Connect Boxに搭載しております。非常にコンパクトになっておりますので、インテリアも邪魔することなく設置が可能です」(安藤氏)
○LG独自の「Hyper Radiant Colorテクノロジー」を搭載するW6/G6シリーズ
G6シリーズはW6シリーズとともに輝度向上や黒表現、色再現性、反射低減を統合的に最適化して有機ELパネル本来の高画質を引き出すLG独自の「Hyper Radiant Colorテクノロジー」を新たに採用したプレミアムモデルです。
「輝度を向上させる『Brightness Booster Ultra』との組み合わせにより、従来比で最大約3.9倍を実現しました。映り込みを大幅に低減しており、明るいリビングのような環境でも引き締まった黒と豊かな色彩を損なうことなく、没入感の高い映像体験を提供します。完全な黒を再現できることを証明する認証『Perfect Black』、忠実な色再現が可能なことを証明する認証『Perfect Color』を取得しており、輝度と黒表現、色再現の全てが高次元で進化しています」(安藤氏)
映り込みを大幅に低減しており、反射を抑えたディスプレイであることを証明するIntertek「Reflection Free Premium」とUL「Discomfort Glare Free」、高精度な色再現が可能であることを証明する「Intertek 100% Color Fidelity」、「Intertek 100% Color Volume」の認証も取得しました。
「液晶ディスプレイでは到達できない0.1msの高速応答速度だから、ゲーム用途で活躍するのはもちろん、ぼやけが発生しないことを証明する『VESA ClearMR 10000』の認証を取得しております。お好みのコンテンツを映画館画質でお楽しみいただくことが可能です」(安藤氏)
○「目に優しい映像体験」と「AIによるパーソナライゼーション」を実現
ここからは、ハイグレードモデルの「LG OLED evo AI C6」シリーズも含めた3シリーズ共通の特徴を紹介しましょう。
今回発表された3シリーズ共通で、テレビの心臓部である映像エンジンにリアルタイムAIプロセッサ「α11 Processor 4K Gen3」を搭載。従来モデルと同様に、高コントラストな映像表現が可能なHDR規格「Dolby Vision」や空間オーディオ規格の「Dolby Atmos」、映画制作者の意図通りにテレビの画質を自動調整する「FILMMAKER MODE」も備えました。
さらに、明るい環境でも制作者の意図を生かしながら、明るさやトーンを自動調整する「アンビエントFILMMAKER MODE」も新たに内蔵しています。
3シリーズは目に優しい映像体験を実現する数多くの認証を取得しているのも大きな特徴です。
目に有害なブルーライトを抑え、色の正確度を維持する基準を満たしたディスプレイを証明するUL「eyesafe RPF40」認証、睡眠妨害を抑える「Display 3.0(UL eyesafe CPF 60)」を取得しました。また、疲れ目の原因と言われるちらつきを感じさせないことを証明するUL「Flicker Free Display」認証も取得しています。
反射を抑えるディスプレイであることを証明するIntertek「Reflection Free Premium」とUL「Discomfort Glare Free」の認証も取得しました。
○「超薄型」と「いつでもOK」モードでインテリア性の高さも実現
専用金具を使用することでW6シリーズは厚さ9.95mm、G6シリーズは28mmと、壁掛け設置時に壁と一体化できる「One Wall Design」が大きな特徴です。
「テレビと壁の隙間をなくし、壁に密着するスマートな配置によって、こだわりのインテリアと融和し、洗練されたリビングを演出します」(安藤氏)
テレビを視聴していないときにさまざまな映像を映し出せる「いつでもOK」モードも搭載しています。
「『いつでもOK』を使うことで、テレビを使用していないときでも絵画やビデオクリップ、モーメント(USBやGoogle Photoなどに保存した写真を表示する機能)、インフォメーション(時計やスケジュール、天気など)を表示でき、お部屋のインテリア性をさらに高めることが可能です」(安藤氏)
○好みの絵や音を選ぶだけで、AIが映像とサウンドをパーソナライズ
付属の「マジックリモコン」にある「AI」ボタンを押しながら話しかけることで、家族一人ひとりに合わせた画質と音質のパーソナライズも実現します。
自分好みの画質やサウンドを設定する「AIピクチャーウィザード」で好みの映像を選び、「AIサウンドウィザード」で好みの音質を選ぶことで、簡単にパーソナライズが可能。リモコンのAIボタンを押しながら話しかけるとアカウントが自動的に切り替わり、その人に最適化された視聴環境に切り替わるとのことです。
「リモコンに話しかける人がお父さんのときには自動でお父さん好みの画質に、お母さんが話すときにはお母さんの好みの画質に自動で切り替わります。また、視聴傾向に基づいたおすすめコンテンツ、アプリの順番なども設定してくれます」(安藤氏)
安藤氏は最後に、充実したサポート体制もアピールしました。
「操作が分からなかったり、不具合が発生した場合には、テレビメニューから『AIチャットボット』を選択するだけで、操作をガイドしたり診断プログラムへご案内します。また、パネル保証は通常1年間ですが、LG公式ホームページに製品登録いただくだけで5年間に延長されます。当社のサポート窓口では電話、メール、LINE、チャットボットを通じてお客様からのお問い合わせを受け付けています。日本全国に約70拠点の修理ネットワークを構築しており、東京23区内の場合はテレビ製品を含む全てのLG製品の修理対応が72時間以内に完了できます。安全なサポート体制を通じて、製品をご購入した後も充実したカスタマーサービスを提供します」
LGの2026年モデルは、低価格化が進む液晶テレビに比べて高級ではあるものの、設置の自由度を大きく進化させました。特にフラッグシップの「LG OLED evo AI W6」シリーズは、チューナーを分離したワイヤレス接続と厚さ9.95mmの極薄設計により、インテリアとの高い親和性を実現しています。
AI技術を活用したユーザーごとの画質・音質の自動パーソナライズ機能は、家族内での利用において実用性が高いアプローチではないでしょうか。「いつでもOK」モードは便利な反面、テレビをつけっぱなしにするモードなので、省エネの観点からはあまりおすすめしにくい機能。
安蔵靖志 あんぞうやすし IT・家電ジャーナリスト 家電製品総合アドバイザー、スマートマスター。AllAbout デジタル・家電ガイド。デジタル家電や生活家電に関連する記事を執筆するほか、テレビやラジオ、新聞、雑誌など多数のメディアに出演。 この著者の記事一覧はこちら











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