米Microsoftは10月15日(現地時間)、Windows 11の性能・メモリ効率の改善、新機能の展開状況をまとめた公式ブログ記事「What’s new in Windows 11: Everyday experiences, reimagined」を公開した。

同社は2026年3月にWindows 11の品質改善方針を公表し、5月と7月にも進捗を報告してきた。
その後Microsoftは、9月29日に「Windows 11 2026 Update」(Windows 11バージョン26H2、ビルド26300.9457)の一般提供を開始。2026年にWindows Insiderコミュニティとともに進めてきたWindows 11の改善を順次広く展開し始めている。最新の進捗レポートによると、これまでの改善によって、Windows 11の応答性が最大20%向上した。

○日常操作のレスポンス向上とメモリ消費の削減

性能面では、OSの基盤や操作画面から利用頻度の高いアプリまで、応答性の改善を進めている。対象として、スタートメニュー、エクスプローラー、検索、Snipping Tool、Microsoft 365、Microsoft Edgeなどを挙げ、PCの起動直後から日常的な操作の応答性が向上したとしている。

「最大20%」は、改善対象の機能およびアプリの応答時間を、2つのビルドで比較した結果に基づく。比較対象は、Windows 11の25H2(ビルド26200.7628)と、26H2の初期リリース(ビルド26300.9457)に更新を加えたビルド26300.9550である。

メモリ管理も見直し、ユーザーが実際に行っている作業に、より多くのリソースを割り当てられるようにした。具体的には、使用中のデータを従来より最大2GB多くメモリ内に保持できるようにしたという。より低速なストレージへのデータの退避を抑えることで、複数のアプリやブラウザーのタブを開く場面でも応答性を維持しやすくする。同社は、この改善が8GBメモリ搭載PCで特に効果があるとしている。

バックグラウンドのメモリ使用量も削減した。
メモリが8GB以下のPCでは、ウィジェットを開いたときだけ読み込む方式に変え、200MB以上のメモリをアプリや他の作業に回せるようにした。この改善はビルド26300.9550に含まれる。メモリ使用量の削減は引き続きWindows 11における改善の重点分野とし、今後も取り組みを続ける。
○検索を「WinUI 3」で刷新、設定変更などの直接操作に対応

次の柱が、タスクバーの検索機能の刷新である。ここ数カ月で提供してきた検索品質の改善を土台に新しいインターフェイスを導入し、検索を情報を探す場から操作まで行える場へと広げる。

新機能の「アクション」では、検索結果からWindowsの各種操作を直接実行できる。たとえば、ダークモードや夜間モードなどの設定を検索し、設定アプリを開かずに切り替えられる。開いているウィンドウの最小化や整列にも対応する。

10月7日のInsider向け発表によると、新しい検索はUIフレームワーク「WinUI 3」で構築し、速度とメモリ効率の向上を図った。従来の結果一覧と右側の大きなプレビュー領域を見直し、結果を単一の一覧にまとめる。入力ミスや同義語への対応も改善する。

今後は、検索結果内でのファイルのプレビューや詳細表示、天気などのWeb情報の表示を拡充するほか、「スマートフォン連携」で接続した端末に対する操作も追加する予定である。


新しい検索は10月7日からInsider向けに段階的に提供しており、年内に提供範囲を広げる。初期プレビューの対応言語は英語で、対象はタスクバーの検索である。スタートメニューへの導入は、2027年に向けた開発項目として挙げている。
○「Microsoft フォト」を再設計、高速化とUI刷新

写真管理アプリ「Microsoft フォト」も刷新する。アプリの起動を最大20%高速化し、PC、OneDrive、iCloudの写真をまとめて表示する新しいギャラリーを導入する。

ビューアーとエディターも再設計した。ビューアーは写真を中心としたシンプルなデザインに改め、HEIC画像を開く際の起動を最大30%高速化した。HDR表示を改善したほか、対応するファイル形式も拡充した。

エディターは従来版と比べて起動を25%高速化し、画面内の移動もスムーズにした。直感的なツールで写真のトリミング、補正、修復、効果の適用が可能で、HDR画像の編集や、HEIC・WebP形式での編集・保存にも対応する。

新しいフォトは10月15日にInsider向けの提供を開始し、年内にWindows 11の全ユーザーへ提供範囲を広げる予定である。
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