iPhoneやiPadなどApple製のデバイスを初めて購入した方は必ず作成しておきたいところですが、Apple IDを作成する方法はいくつかあります。
今回は、Apple IDを新規作成する方法や注意点、作成できないときの対処法について解説していきます!
Apple IDの新規作成をしたい!基本をおさらい!
Apple IDの新規作成方法を知る前に、まずはApple IDとは何なのか、どういった時に使うのか基本を改めておさらいしておきましょう!
Apple IDとは?
「Apple ID」とは、iCloudやApp Store、iTunes StoreといったAppleの様々なサービスを利用するために必要となるアカウントのことです。
新しいデバイスやサービスの利用を始めるには、Apple IDとパスワードを入力してアカウントにサインインする必要があります。
Apple IDの作成には、氏名や住所、生年月日、メールアドレス、電話番号、支払い情報などの登録が必要で、作成時に設定したメールアドレスがそのままApple IDになります。
なお、Apple IDはiPhoneやiPad、Macなど全てのデバイスと共有できるため、複数のデバイスを所有していてもApple IDはひとつ作成しておけば問題ありません。
Apple IDがあれば様々なサービスが使えるよ!
Apple IDがあれば、Apple が提供している様々なサービスを使えるようになります。
Apple IDを使用する主なサービスは以下の通りです。
- App Store
- Apple Books
- Apple Music
- Apple Pay
- FaceTime
- Game Center
- iCloud
- iMessage
- iTunes
- iPhoneを探す
- ファミリー共有
参照:Appleサポート
これらのサービスのデータはApple IDと紐づけられています。
Apple IDを忘れてしまうとサービスも利用できず、データにもアクセスできなくなってしまうため、忘れないようにしっかりと管理しておきましょう。
Apple IDの新規作成する方法①「設定アプリから作成する」
iPhone・iPad・iPod Touchの場合は、「設定」アプリからApple IDを作成することができます。
では、「設定」アプリから作成する場合の手順を詳しく見ていきましょう。
手順①設定アプリの「iPhoneにサインイン」を選択する
まずは、iPhoneで「設定」アプリのアイコンをタップして設定画面を開きます。
設定画面を開くと、一番上に「iPhoneにサインイン」と表示されるのでそれをタップしましょう。
iPhoneで別のApple IDにサインインしていると「iPhoneにサインイン」が表示されないので、その場合はApple IDからサインアウトして下さい。
手順②「Apple IDをお持ちでないか忘れた場合」を選択する
「iPhoneにサインイン」をタップしたら、「Apple IDをお持ちでないか忘れた場合」を選択します。
続いて、「無料のApple IDを作成」を選択しましょう。
手順③画面の指示にしたがって必要事項を入力していく
ここからは、画面の指示にしたがって必要事項を入力していきます。
まず生年月日を選択したら、画面右上の「次へ」をタップしましょう。
次に、名字と名前を入力したら、画面右上の「次へ」をタップして下さい。
手順④Apple IDとして使用するメールアドレスを設定する
次に、Apple IDとして使用するメールアドレスを設定します。
プライベートや仕事などで使用しているメールアドレスをApple IDとして設定したい場合は「現在のメールアドレスを使用」を選択します。
新たに「~@icloud.com」のメールアドレスを取得してそのままApple IDとして設定したい場合は、「無料のiCloudメールアドレスを取得」を選択して下さい。
そしたら、Apple IDとして使用するメールアドレスを入力し、「Appleからのニュース」をメールで受け取るかどうか設定したら、画面右上の「次へ」をタップします。
手順⑤サインイン時に必要なパスワードを設定する
次に、Apple IDでサインインする時に必要となるパスワードを設定します。
パスワードは以下の2つの条件を全て満たしていないと設定できません。
- 8文字以上
- 数字および英文字の大文字と小文字を含む
同じパスワードを2回入力したら、画面右上の「次へ」をタップしましょう。
以上の2つの条件を満たしていないと「安全性の低いパスワード」というメッセージが表示されて次に進めないので、「OK」をタップしてもう一度設定し直して下さい。
手順⑥電話番号を設定する
次に、SMSまたは音声通話で本人確認ができる電話番号を設定します。
「+81(日本)」が選択されている状態で電話番号を入力しましょう。
そしたら、本人の電話番号なのか確認するためのコードを受け取る方法を「SMS」か「音声通話」の中から選択します。
電話番号や確認方法に間違いがなければ、画面右上の「次へ」をタップしましょう。
「SMS」を選択した場合は、「メッセージ」アプリを起動してAppleからのメッセージを開き、記載されている確認コード(6桁の数字)を入力したら「次へ」をタップして下さい。
「音声通話」を選択した場合は、入力した電話番号宛に電話がかかってきます。
電話に出ると自動ガイダンスで確認コードが流れるので、それを入力して「次へ」をタップしましょう。
これで作成完了です。
Apple IDの新規作成する方法②「iTunes StoreかApp Storeで作成する」
iPhone・iPad・iPod Touchなら、「iTunes Store」または「App Store」のアプリから作成することも可能です。
手順①iTunes StoreまたはApp Storeを開く
まずは、「iTunes Store」か「App Store」のアプリを起動してホーム画面を表示させます。
画面右上のアカウントアイコンをタップしましょう。
手順②アカウントアイコンの「Apple IDを新規作成」を選択する
アカウントアイコンをタップするとApple IDのサインイン画面が表示されるので、画面下部に表示されている「Apple IDを新規作成」をタップして下さい。
「iTunes Store」または「App Store」で別のApple IDにサインインしているとサインイン画面が表示されないので、その場合はApple IDからサインアウトしましょう。
手順③メールアドレス・パスワードを設定する
すると、Apple IDの作成画面が表示されるので、「メールアドレス」「パスワード」「確認用パスワード」を入力し、国・地域名が「日本」に設定されていることを確認します。ここで設定したメールアドレスがそのままApple IDになります。
そしたら、「利用規約に同意する」のスイッチをオンにして、画面右上の「次へ」をタップしましょう。
手順④画面の指示にしたがって必要事項を入力していく
次に、「氏名(漢字)」「氏名(フリガナ)」「生年月日」を設定します。
必要事項を全て入力したら、Appleからのメールを購読するか選択して、画面右上の「次へ」をタップしましょう。
次に、「支払い方法」「請求先氏名」「請求先住所」を入力して、画面右上の「次へ」をタップして下さい。
手順⑤電話番号を設定して確認コードを入力
そしたら、パスワードを忘れた時や本人確認の時に必要となる電話番号を入力して、「メッセージ」と「音声通話」のどちらで確認コードを入手するか選択します。
すると、先ほど選択した方法で入力した電話番号宛に確認コード(6桁の数字)が送信されます。
「メッセージ」を選択した場合は、「メッセージ」アプリを起動して、SMSに記載されている確認コードを入力したら「確認」をタップしましょう。
「音声通話」を選択した場合は、入力した電話番号宛に電話がかかってきます。
電話に出ると自動ガイダンスで確認コードが流れるので、それを入力して「確認」をタップして下さい。
これで作成完了です。
Apple IDの新規作成する方法③「公式サイトで作成する」
Apple IDはAppleの公式サイト上で新規作成することも可能です。
では、公式サイトで作成する場合の手順を詳しく見ていきましょう。
手順①「Apple IDを作成」を選択する
まず、SafariなどのWebブラウザを開いたら、「Appleアカウントの管理」にアクセスします。
そしたら、画面を下の方にスクロールして「Apple IDを作成」をタップしましょう。
手順②画面の指示にしたがって必要事項を入力していく
すると、Apple IDの作成画面が表示されるので、画面の指示にしたがって必要事項を入力していきます。
この画面では、「氏名」「国/地域」「生年月日」「メールアドレス」「パスワード」「確認用パスワード」「電話番号」「電話番号の確認方法」を設定し、画像内の文字を正確に入力して「次に進む」をタップして下さい。ここで設定したメールアドレスがそのままApple IDになります。
なお、何も入力せずに数分ほど放置すると、「まだご利用中ですか?」という警告メッセージが表示されます。
画面に表示されている残り時間がゼロになると、セッションが切れて最初から操作がやり直しになってしまうので注意して下さい。
手順③確認コードを入力して本人確認を行う
すると、先ほど選択した方法で入力した電話番号宛に確認コード(6桁の数字)が送信されます。
「SMS」を選択した場合は、「メッセージ」アプリを起動してAppleからのメッセージを開き、記載されている確認コードを入力したら「次へ」をタップしましょう。
「音声通話」を選択した場合は、入力した電話番号宛に電話がかかってきます。
電話に出ると自動ガイダンスで確認コードが流れるので、それを入力して「次へ」をタップして下さい。
これで作成完了です。
Apple IDの新規作成する方法④「Windowsから作成する」
WindowsのPCでは、Appleの公式サイトの他にiTunesから作成することもできます。
では、WindowsのiTunesで作成する場合の手順を詳しく見ていきましょう。
手順①iTunesの画面上部から「アカウント」を選ぼう
まずは、WindowsのPCでiTunesを起動します。
起動したら、画面上部メニューの「アカウント」をクリックし、メニューの中から「サインイン」をクリックしましょう。
iTunesで別のApple IDにサインインしていると「サインイン」が表示されないので、その場合は先にサインアウトして下さい。
手順②メールアドレス・パスワードを設定する
Apple IDのサインイン画面が表示されたら、そこに表示されている「Apple IDを新規作成」をクリックします。
すると、Apple IDの作成画面が表示されるので、「メールアドレス」「パスワード」「確認用パスワード」を入力し、国・地域名が「日本」に設定されていることを確認します。
そしたら、「続けるをクリックすると、Appleメディアサービス利用規約に同意したものとみなされます」の確認ボックスにチェックを入れて、「続ける」をクリックして下さい。
手順③画面の指示にしたがって必要事項を入力していく
次に、「氏名(漢字)」「氏名(フリガナ)」「生年月日」「セキュリティ質問と答え」を設定します。
必要事項を全て入力したら、Appleからのメールを受け取るか選択して、「続ける」をクリックしましょう。
次に、「支払い方法」「住所」「電話番号」を入力して、「続ける」をクリックして下さい。
手順④確認コードを入力して本人確認を行う
すると、先ほど入力したメールアドレス宛にメールが届くので、メールに記載されている確認コード(6桁の数字)を入力して、「確認」をクリックします。
これで作成完了です。
iTunes for Windowsは一番新しいものを使おう
WindowsのiTunesを使ってApple IDを新規作成する時は、iTunesを最新版にアップデートしてから行いましょう。
iTunesのアップデート方法は、iTunesをAppleの公式サイトからダウンロードした場合と、Microsoft Storeからダウンロードした場合でそれぞれ異なります。
Appleからダウンロードした場合
参照:Appleサポート
Microsoft Storeからダウンロードした場合
これでアップデートは完了です。
Apple IDの新規作成する方法⑤「Macから作成する」
Macでは、「App Store」または設定画面でApple IDを作成できます。
ここでは、「App Store」から作成する方法について解説していきます。
手順①「App Store」を開こう
まずは、Macで「App Store」を開きます。
そしたら、画面右下の「サインイン」をクリックしましょう。
App Storeで別のApple IDにサインインしていると「サインイン」が表示されないので、その場合は先にサインアウトして下さい。
手順②「Apple IDを新規作成」へ進もう
Apple IDのサインイン画面が表示されたら、そこに表示されている「Apple IDを新規作成」をクリックします。
手順③画面の指示にしたがって必要事項を入力していく
すると、Apple IDの作成画面が表示されるので、画面の指示にしたがって必要事項を入力していきます。
まずは、「メールアドレス」「パスワード」「確認用パスワード」を入力して「続ける」をクリックしましょう。
次に、「支払い方法」「住所」「電話番号」を入力して、「続ける」をクリックして下さい。
手順④確認コードを入力して本人確認を行う
「続ける」をクリックすると先ほど入力したメールアドレス宛にメールが届くので、メールに記載されている確認コード(6桁の数字)を入力して、「確認」をクリックします。
これで作成完了です。
Apple IDを新規作成するときの注意点・困ったときは
ここからは、Apple IDを新規作成できない時の対処法や注意点について解説していきます。
「設定」アプリからは作成できるApple IDは3つまで
iPhone・iPad・iPod Touchでは「設定」アプリからApple IDを作成できますが、実は「設定」アプリから作成できるApple IDは3つまでと決まっています。
1つのデバイスで4つ目のApple IDを作成しようとすると、「この〇〇(デバイス名)でApple IDは作成できません」というエラーメッセージが表示されます。
このエラーメッセージが表示された場合は、以下の方法でApple IDを作成する必要があります。
- 「iTunes Store」または「App Store」から作成する
- Appleの公式サイトから作成する
- iTunesから作成する
キャリアメールでの登録は避けた方が無難
docomo・au・SoftBankの三大キャリアと契約されている方は、キャリア独自のドメインを持つメールアドレス(キャリアメール)が使用できます。
- docomo:@docomo.ne.jp
- au:@au.com、@ezweb.ne.jp
- SoftBank:@softbank.ne.jp、@i.softbank.jp
このキャリアメールをApple IDとして設定することも可能ではありますが、キャリアメールで登録するのは避けた方が無難です。
その理由としては、キャリアメールを設定したまま別のキャリアやMVNO(格安スマホ)に変更してしまうと、キャリアメールが無効になってしまうことにより、Apple IDに関連しているサービスが利用できなくなってしまうためです。
なので、キャリアを変更しても問題なく使えるフリーメールアドレスをApple IDとして設定しておくことを強くおすすめします。
OSは最新バージョンにアップデートしておく
OSのバージョンが古いと、エラーが起きてApple IDが上手く作成できない場合があります。
そのため、Apple IDを作成する前にOSは最新バージョンにアップデートしておきましょう。
iPhone・iPad・iPod touchの場合
参照:Appleサポート
Macの場合
参照:Appleサポート
Windowsの場合
サーバーの不具合が原因ならしばらく時間を置く
Apple IDの作成時は、Apple側のサーバーとのデータ通信が行われますが、そのサーバーの不具合が原因でApple IDが作成できないこともまれにあります。
サーバーに不具合が起きているかどうかは、Appleの「システム状況」で確認できます。
「Apple ID」に何らかの問題が起きている場合は、残念ながらユーザー側ではどうすることもできないので、サーバーが正常に稼働するまでしばらく時間を置くしかありません。
「iTunesにサインインする必要がある」と表示されたら
Appleの公式サイトからApple IDを作成する際、「iTunesにサインインする必要がある」というメッセージが表示されることがあります。
この場合は、お使いのデバイスで以下の操作を行って下さい。
iPhone・iPad・iPod touchの場合
参照:Appleサポート
Macの場合
参照:Appleサポート
Apple IDを作成してAppleのサービスを利用してみよう!
Apple IDを作成しておけば、iCloudやApp Store、iTunes StoreなどのAppleが提供している各種サービスが利用できるようになります。
iPhoneやiPadでApple IDにサインインしないと、アプリをインストールしたり、iCloudにデータのバックアップを取ったりすることができないので非常に不便です。
まだApple IDを作成していない方は、ぜひ今回ご紹介した方法を参考にして作ってみてくださいね。