「体脂肪率が高いから太って見える」そう思っていませんか?実は、これは大きな誤解かもしれません。でも、見た目の体型は体脂肪率だけでなく、体脂肪の質や筋肉量によって大きく変わるのです。

例えば、同じ体脂肪率35%の女性でも、筋肉量が多ければ「がっちり型」、少なければ「隠れ肥満型」というように、まったく異なる体型になります。体型研究の分野では、体脂肪率と筋肉量の組み合わせによって、標準型、筋肉質型、隠れ肥満型、肥満型などに分類されています。

正しく知ろう!体組成と体型の関係

体組成を知るには、体組成計による測定が必要です。体組成形では主に「体脂肪率:体重に占める脂肪の割合」、「筋肉量:骨格筋の量」、「基礎代謝量:安静時に消費されるエネルギー量」の3つを知ることができます。

これらの値のバランスによって、実際の体型が決まってきます。例えば「日本肥満学会」の基準では、女性の体脂肪率の標準値は20~30%とされています。ただし、これはあくまでも目安であり、個人の年齢や活動量によって適正値は変わってきます。

知っておきたい!正確な体組成測定のポイント

健康的な体型を目指すためには、まず自分の体組成を正確に把握することが大切です。体重計の数値だけでなく、定期的な体組成チェックを習慣にしましょう。なお、体組成計で測定する際は下記4点に注意が必要です。

・毎日同じ時間帯(特に起床後、排泄後)に測定する

・食事や運動、入浴の直後は避ける

・女性はホルモンバランスの影響を考慮(生理前後は水分量が変動するため)

・測定環境(室温・湿度)をなるべく一定に保つ

また、理想の体型は、体脂肪率を下げるだけでは実現できません。適度な筋肉量を維持しながら、バランスの取れた食事と運動を組み合わせることが重要なので、「タンパク質の適切な摂取(体重1kgあたり1.2~1.6g)」「筋トレを習慣化して筋肉量を維持する」「有酸素運動での脂肪燃焼」「質の良い睡眠の確保」を意識していきましょうね。

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