自分が住んでいる地域は何もないからとおっしゃる人に、よく出会います。

全国各地、観光地ばかりあるわけではないので当たり前。

私の住む地域も、そうなのですが、

友人が遊びに来た際、一緒に周ると新しい発見があることがあるんですよね。

先日、東京から友人が遊びに来ました。

自転車をレンタルして私が住む町内を走ることに。

一級河川に自動車、自転車歩行者、新幹線の並びで三本かかった橋を渡る際、

自転車で走っている隣の橋を新幹線が走っていく光景に友人が歓喜の声をあげます。

次に床屋のネオンと古い食堂が並んだ店舗の前では立ち止まり、写真を撮り始めました。

「この風景サイコー!」

と叫びながら。

近年、人気のある昭和レトロを感じさせる風景らしい。

私にとっては日常の風景だったので全く気付きませんでした。

他の街を歩いていて昭和レトロの光景だと気づくのに不思議なものです。

その後もカーブミラーが異常に多い五差路、

トラクターで耕した田んぼに降り立つ鳥たちなど、

私にとって日常に埋もれた光景に興味を持ち続けていました。

住んでいる地域を友人と周ると新しい発見があることを改めて教わったのです。<text:イシコ>

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