高知と言えば坂本龍馬を筆頭に、よさこい祭りやはりまや橋、鰹のたたきと宴会文化ほか、NHKの連続テレビ小説『らんまん(2023年)』では植物学者・牧野富太郎が主人公のモデルとなり、現在放映中の『あんぱん』では漫画家のやなせたかしの生涯が描かれるなど、近年最も注目される県。2024年6月13日にオープンしたホテル【OMO7高知(おも) by 星野リゾート】では、365日お祭り空間と宴会気分が盛り上がる、アクティブな高知ステイを楽しめます!
|ホテルで体験する高知旅
植物学者・牧野富太郎を生んだ奥深い森の県でもあり、今注目の『あんぱん』の舞台、高知県。そんな高知の魅力をディープに発信するのがOMO7高知です。
▲地上22階の建物が目印
高知空港からはリムジンバスで菜園場町(さえんばちょう)まで約30分。路面電車のとさでん交通を利用なら「菜園場町駅」下車で、どちらも徒歩3分ほど。徒歩圏内に「はりまや橋」や「高知よさこい情報交流館」があるほか、市内を東西に走る路面電車も利用しやすく観光にも便利な立地です

▲入口では土佐犬がお出迎え
高知県は森林占有率が84%と日本一。森と山々が広がる自然豊かな県です。館内や客室には木材が豊富に使われ、玄関を入ると楠の巨木を彫った堂々たる土佐犬がロゴとともに飾られて、フォトスポットになっています。

▲憩いの場であり祭り空間でもある「大階段(だいかいだん)」
いわばホテルの “多目的スペース” としての役目を果たす大階段。座布団が敷かれていて、アクティビティの「よさこい楽宴LIVE」や「土佐のおきゃく講座」が開催され、そのほかの時間はカフェで買ったドリンクや軽食を食べたり、ライブラリーに置かれた書籍ややなせたかしの絵本を広げたりと、自由に過ごせるスペースです。

▲Go-KINJOさんの情報が詰まったOMOベース
Go-KINJO Map には、ホテルのスタッフが足で調べた徒歩圏内の飲食店やおすすめのお店、観光情報などを掲載。尋ねたくなるお店ばかりです。

▲フロントのお隣にある「OMOカフェ&バル」
スイーツや軽食、アルコールなども販売。宿泊者以外の方もカフェとして利用できます。

▲「あんぱん×ドリンクペア決定戦」500円
連続テレビ小説『あんぱん』の放送期間中、3種類のご当地あんぱんからひとつを選び、4種類のご当地ドリンクのうち2種類とペアリングして、どの組み合わせがピッタリかを投票する「あんぱん×ドリンクペア決定戦」。この時選んだのはコミベーカリーの「土佐あんぱん」と、ひまわり乳業の「高知の牛乳」+馬路村農業協同組合の「ゆーず」。甘さ控え目の餡子と、さっぱりした牛乳はベストマッチ。とは言え、のど越し軽やかな「ゆーず」も土佐あんぱんとの甘味のバランスがよく、悩みに悩んむのも楽しいひと時です。
|客室のテーマは高知スタイルの宴会
客室はスタンダードな「うたげツインルーム」や「うたげスーペリアルーム」のほか、「うたげスイートルーム」や「うたげセミスイート」など、高知県をイメージした8タイプ133室をそろえます。特に高層階の客室は、どの部屋からも市内の景色を眺望できます。

▲「べく杯」のルームナンバーとおじゃみ座布団
高知県独特のお酒の杯「べく杯」をモチーフにしたルームナンバーは、天狗、おかめ、ひょっとこ、コマのデザインがありました。べく杯は、毎日17時から開催される「えいとこ全部わかるがで!土佐のおきゃく講座」で紹介されるほか、有料の「酔っちょれセット」で体験できるので、覚えておいてください。また、OMOブランドの客室には必ず用意されるクッション「おじゃみ座布団」も、べく杯の絵柄です。

▲4人が宿泊できる「うたげスイート」
最も広い客室が52平米の「うたげスイート」。ベッド3台とソファーベッド1台が置かれ、4名まで宿泊可能。家族旅行やグループ旅行におすすめです。ベッドの下にはキャリーケースなどを入れられるのでスペースを有効利用できる客室です。

▲うたげスイートには会話が盛り上がる丸テーブルを用意
高知独自の宴会 “おきゃく” に登場する「皿鉢(さわち)料理」から着想を得たテーブルです。高知グルメと地酒を楽しむ「酔っちょれセット」を赤いテーブルに置けば、気軽におきゃく文化を楽しめます。

▲「うたげセミスイート」は38平米
小上がりのベッドスペースがある「うたげセミスイート」は40室用意され、3名まで宿泊できます。窓辺には、リビングスペースやソファーベッドが置かれたくつろいだ雰囲気。窓からは高知市街の街並みや坂本龍馬が水練をしたと伝わる鏡川、さらに高知港まで見渡すことができました。

▲土佐犬が主役の『鳥獣人物戯画』風ウォールアート
壁の絵は土佐犬たちがお酒を酌み交わしたり皿鉢料理をつまんだりと「おきゃく(宴会)」を楽しむ様子が『鳥獣人物戯画』風のタッチで描かれています。客室タイプによって数種類の絵柄がありました。
|露天風呂で高知の森を体験
“森の国” 高知をイメージした異色の大浴場「トサノユ」も、OMO7高知ならではの個性を楽しめます。湯船から見えるタイル絵や、高知の自然をイメージした露天風呂、そして本格的なサウナと水風呂にくわえ、休憩スペースも設けられ、バスタイムを楽しむための魅力的な大浴場になっています。

▲大浴場の男女入口
入口の “番台” には、頭に手ぬぐいをのせた土佐犬の木彫が鎮座。タオルが用意されているので、アクティビティや食事の後にフラりと向かえる手軽さです。

▲男湯のタイル絵はサーフィンをする長曾我部元親
高知では、端午の節句にこいのぼりと共に大漁旗をイメージした手書きの「フラフ」を掲げます。大浴場のタイル絵は、そのフラフがモチーフ。

▲男女ともにドライサウナを完備
サウナは9人ほどがゆったり利用できる広さがあって、サウナストーブは、下段から上段まで熱が伝わると評価の高いメトスの「iki(イキ)」を採用。20分に一度オートロウリュが作動します。サウナの温度は約84度ほどですが、ストーブに近いことからしっかり汗の出るサウナでした。

▲広々と開放的な露天風呂
高知の里山に生息する草木が植えられ、緑に目を癒されます。連続テレビ小説『らんまん』のモデルになった植物学者・牧野富太郎が高知の山野で植物に興味を膨らませたことから、山里の風景を再現。ホテルの5階にあることを忘れるほど自然豊か。牧野博士がもっとも愛した「バイカオウレン」も植えられています。広い水風呂は13~14℃ほど。休憩スペースも広くとられ、椅子に座って博士が愛した高知の森を楽しみました。

▲湯上がり処ではご当地ドリンクを用意
県北西部の山間にある仁淀川(によどがわ)町の池川茶。
|多彩なアクティビティで高知を身近に
高知の文化や生活に触れられるアクティビティも数多く用意します。毎日行われている「えいとこ全部わかるがで!土佐のおきゃく講座」や「よさこい楽宴(らくえん)LIVE」のほか、OMOレンジャーが案内する曜日限定の「酢がきいちゅう、日本一の日曜市ツアー」と「ちっくと食べやぁ、グルメな木曜市ツアー」など、数々の “高知体験” をそろえています。

▲「お座敷遊び」ではゲスト参加もできます
毎日17時から大階段で開催される「えいとこ全部わかるがで!土佐のおきゃく講座」。土佐独自の宴会文化 “おきゃく” を解説する無料講座で、最後に “高知版のロシアンルーレット” とも言われる「菊の花」や、コマを回して先端が指す人が「べく杯」に日本酒を注いで飲み干すお座敷遊びを体験。もちろんここではお酒は使わず、ご当地乳酸菌飲料「リープル」を飲み干すので誰でも参加可能です。

▲よさこい踊りの必需品「鳴子」
よさこい踊りを1年365日楽しめる「よさこい楽宴(らくえん)LIVE」は圧巻です。トレーニングを積んだホテルのスタッフが迫力満点のよさこい踊りを、大階段のステージで披露。6月中旬のウイークデイにもかかわらず、大階段の席は満員。立ち見が出るほど盛況で、よさこい踊りの必需品「鳴子」がゲスト全員に配られて、舞台も客席もひとつなって盛り上がります。

▲365日毎晩開催「よさこい楽宴LIVE」
開演は21時から約30分。

▲部屋飲みを楽しめる「酔っちょれセット」1セット 2人前¥3,200
「酒盗のポテトサラダ」や筒形をしたピンク色のかまぼこ「すまき」、キュウリをちくわに差し込んで輪切りにした「ちくきゅう」など、高知グルメをアレンジした9種類の小皿と、ホテルのすぐ近くにある安岡酒店が料理に合わせてセレクトした地酒のセットを客室で楽しめます。もちろん、飲み干さないとテーブルに置けない「べく杯(貸出)」も用意され、高知スタイルの宴会を体験。予約は当日の昼12時まで。受け渡しは1階 OMOベースで19時30分から21時30分まで。

▲高知市民の台所を知れる「土佐のスーパーマーケットツアー」は無料
「土佐のスーパーマーケットツアー」は8時45分にホテルを出発して、高知県民御用達のスーパーマーケット『サンシャインクレア』まで行きお土産も買えるツアーです。ご近所ガイドの「OMOレンジャー」がご当地商品を細かく説明してくれるので、お土産選びの参考になります。注目はポン酢と「ミレービスケット」、そして郷土菓子「芋けんぴ」。迷ったら相談するとおすすめの品を教えてくれます。

▲高知のポン酢は味と種類がとっても豊富
鰹のたたきに欠かせないポン酢には、国内シェアの52パーセントを生産する高知のゆずが使われるほか、“幻の柑橘” と言われ生産量の少ない宿毛(すくも)市特産の「直七(なおしち)」を使ったポン酢など、味も風味も多彩です。OMOレンジャーが全種類食べ比べて作った「ポン酢チャート」も用意され、お好みの味に出会えます。さらに東海地方と高知県で作られている「ミレービスケット」も、高知バージョンは味が多彩で、やなせたかしがイラストを描いたキャラクター「ミレーちゃん」も注目です。
NHKの連続テレビ小説『あんぱん』や『らんまん』の舞台となった高知県。そんな高知を知るのなら星野リゾートの街ナカホテル【OMO7高知】がイチ押しです。毎晩開催されるよさこい祭りのライブ演舞や高知独特の宴会文化体験、サウナ付き大浴場では高知の山野を思わせる露天風呂がステキです。高知体験をたっぷり楽しみたい人こそ、泊まってみてくださいね。<text&photo:みなみじゅん 予約・問:OMO7高知 by 星野リゾート https://hoshinoresorts.com/ja/hotels/omo7kochi/>