「サプリを飲んでおけば安心」「栄養は補助食品で十分」といった考えでダイエットを続けていませんか?確かにサプリメントは効率的ですが、頼りすぎると栄養バランスが崩れ、代謝が落ちて痩せにくい体を作ってしまう原因になりかねません。そこで今回は、サプリに依存したダイエットの落とし穴と、健康的に痩せるためのサプリとの正しい付き合い方を解説します。
サプリ頼りは栄養バランス崩壊のもとに
サプリは特定の栄養素を効率よく補うには便利ですが、食材それぞれが持つ複合的な栄養をすべてカバーできるわけではありません。例えば、野菜や果物に含まれる食物繊維や抗酸化物質、魚に豊富なオメガ3脂肪酸などは、サプリだけでは不足しがちです。
▲食材は多様な栄養を含む反面、サプリは特定の成分のみ。痩せやすい体作りには“食事が主役”です
栄養が偏れば、代謝やホルモンバランスが乱れ、痩せにくい体質へまっしぐら。それに鉄分を補うサプリを飲んでいても、鉄分の吸収を助けるビタミンCが不足していれば効果は半減します。つまり、食事を軽視してサプリに頼り切るのは、結果的に逆効果なのです。
噛む行為が満腹感を作る
「食事をサプリで置き換えれば、カロリーを減らせる」と考える人もいますが、そこに大きな落とし穴が。人は“噛む行為”によって満腹中枢が刺激されます。サプリやドリンクだけでは満腹感が得られず、結局はお菓子やパンなどに手を伸ばしてしまいがちになるのです。
その結果、摂取カロリーがかえって増えたり、ドカ食いを引き起こすこともあります。実際に「サプリで置き換えダイエットをしていたら、むしろ間食が増えて太った」という声は少なくありません。食べる行為をおろそかにすると、心と体のバランスを崩す原因にもなるのです。
サプリは“補助”であって“主役”ではない
ダイエットにおいて基本はあくまで食事。サプリは「食事で不足しがちな栄養を補うもの」です。
サプリを主役にしてしまうと、「飲んでいるから安心」という油断から、食生活が偏ってしまうリスクも。健康的に痩せるためには「食事を整える」ことを優先し、サプリはあくまでサポート役として取り入れるのが鉄則です。
サプリに頼りすぎるダイエットは、栄養の偏りや食欲コントロールの乱れを招き、むしろ痩せにくくリバウンドしやすい体を作ってしまいます。大切なのは「食事が主役、サプリは補助」という意識。普段の食生活を整えたうえで、必要に応じてサプリを上手に活用することで、健康的な理想の体をめざしましょうね。<取材・文:beauty news tokyo編集部 監修:かめやまあけみ(食生活アドバイザー)>