RoomClipユーザーの収納に関するtipsを紹介する「収納のコツ」連載。

今回は、ライフスタイルの変化や住居の移動に応じて、機能的ですっきりとした収納を考えてきたmi-saさんに、経験から辿り着いたアイデアやアドバイスをたっぷりとお伺いしていきます。



今回教えてくれたユーザーさん♪

mi-saさん

子連れで5回の転居の末、築40年のリノベマンションに落ち着き、今年で3年目です。今は長男、次女と3人で暮らしています。夜中に突然ひらめいて模様替えをはじめるので、子ども(主に長男)にいつも呆れられています(笑)RoomClipで皆さんの素敵なお部屋に刺激されながら、ゆるゆると、できることから取り組んでいます。



片付けをあたりまえにできる環境づくり

「暮らしやすい!引越しを重ねて見つけた、片づけのあたりまえ化...の画像はこちら >>

mi-saさん宅は落ち着いています。インテリアが、収納が、雰囲気が、というのではなく全てが落ち着いているのが素敵なところ。その空気感からは、ご家族みんなが丁度いい力加減でバランスよく暮らしている様子がうかがえてきます。そこでまずは、mi-saさんが収納はもちろん暮らしづくりをする中で大切にしたこと、目標に掲げたことを教えていただきました。

mi-saさん

「保育園や学校ではできるのに『お家でもお片付けしてほしいな~』『え~めんどい~』というやり取りを何度となく繰り返す日々。

子どもたちにはお手伝いとしてではなく『あたりまえ』のこととして、言わなくても片付けできるようになって欲しいので、学校や職場のロッカー・備品庫のような仕上がりを目標にしてきました。ちなみに、そんな子どもたちはもう成人しています。今でも『えー』と言ってますが、家を離れた時そのありがたさがわかることでしょう(笑)多分……。」

なるほど、外ではきちんとやってくるお子さん、とても素晴らしいと思います。同時にそのパワーをぜひ家でも発揮してほしい!というお気持ちも頷けます。きっとそれだけ、力が抜けてリラックスできる家庭環境なのですね。

でもやっぱり、家での整頓も必要です。

だからこそ『あたりまえ』に自然とできる環境を目指したmi-saさんのリアルな工夫が気になるところ。ここからは、mi-saさんとっておきの3つのアイデアを実際の収納を拝見させていただきつつ、チェックしていきます。さっそく取り入れてみたくなるものばかりですよ♪



もう面倒とは言わせない!簡単でわかりやすい収納術3つ


■その1 ストックは手の届く場所に見つけやすく

「暮らしやすい!引越しを重ねて見つけた、片づけのあたりまえ化を目指した収納」 by mi-saさん
「暮らしやすい!引越しを重ねて見つけた、片づけのあたりまえ化を目指した収納」 by mi-saさん
mi-saさん

「我が家の約束のひとつに『使い終わったら補充する』というものがあります。補充しやすいように、ストックは手が届くところに収納。水回りの消耗品はファイルボックスにまとめて洗面台下、トイレットペーパーはトイレに、タオルは使う度に交換できるように鏡の中に入っています。開けてすぐ目に入らないとやってくれないので、見つけやすい工夫が必須でした。」


■その2 できるだけリビングで収納を完結させる

「暮らしやすい!引越しを重ねて見つけた、片づけのあたりまえ化を目指した収納」 by mi-saさん
「暮らしやすい!引越しを重ねて見つけた、片づけのあたりまえ化を目指した収納」 by mi-saさん
mi-saさん

「例えば衣類は、リビングで部屋干しをするので、たたんだあと一人分ずつカゴに入れておきます。そこからは各自で、それもカーテンで仕切った着替えスペースの収納ケースに戻すだけと簡単にしています。長らくカゴに山積みになったままでも、そこは目をつむっています。

(カゴから出して着てることが多いですね……)オールシーズンの服が入るので衣替えも不要と楽ちんです。

また、テーブルの上にも私物が放置されがち。これを減らすために、A4の引き出しが5杯並んだリビングボードや無印良品の書類ケースを使って、家族分の定位置をつくりました。」


■その3 キッチンは出しやすさ重視のアクションレスなスタイルに

「暮らしやすい!引越しを重ねて見つけた、片づけのあたりまえ化を目指した収納」 by mi-saさん
「暮らしやすい!引越しを重ねて見つけた、片づけのあたりまえ化を目指した収納」 by mi-saさん
mi-saさん

「冷蔵庫と並んだキャビネットとオープンラックを食品庫にしています。周知を兼ねて子どもたちに頼むと、自分が食べたいものなので渋々しまってくれます。キッチンの家具はテレビボードや引越し前から使ってきた衣類用のローチェスト、処分した家具の引き出しなどの組み合わせで片手で使える引き出しには普段遣いの食器を、一番下の引き出しは予備の食器を収納しています。」



オススメの収納アイテム

ITEMニトリの押入れケースワイド深型PRICE2,790円(税込)
「暮らしやすい!引越しを重ねて見つけた、片づけのあたりまえ化を目指した収納」 by mi-saさん

必要に応じて買い足せて、天井まで積み上げられるのが魅力です。以前の家は押入れが大きくて、どんどん買い足した結果20個以上もあります。今はデットスペースを探しては収納を確保中。10年以上前のものも引き出しは共通で、簡単に中身を入れ替えることができます。

また、引越しの時は養生テープで止めるだけでOK。中身を出さずに運んでもらえるので便利です。



最後に、収納が苦手な方へのアドバイスをいただきました

mi-saさん

「引越しが多かったので、それまでの家具が置けなかったり、使えなかったりすることも多かったです。他の使い途はないかと家具パズルを繰り返しています。その家に合わせて買い替えられればいいのですが、家具を買うのも処分するのも費用がかさみます。また、いきなり完成を目指すには計画性(と資金)が必要なので、まずは手元にあるものでなんかできないか考えるのが私のやり方です。

不要になった家具、空箱なども処分する前に使い途を考えて、思わぬところでシンデレラフィットを見つけると楽しいし、癖になります♡私もまだまだ検討中ですが……できるところからちょっとずつ理想に近づけていけたらいいと思います。」



きっと来る、面倒くさくないことに気が付く日

「暮らしやすい!引越しを重ねて見つけた、片づけのあたりまえ化を目指した収納」 by mi-saさん

mi-saさんの収納づくりには、引っ越しを繰り返したからこその経験則と母と子の葛藤から生まれた発想がありました。

そこには簡単さや分かりやすさといった、面倒くささをなくす工夫がたっぷり♡でも、リラックスできる家時間だからこそ『え~面倒』という声はすこし残っているようです。ただ、mi-saさんが期待するようにきっと、お子さんたちはそんな家を離れた時『面倒くさくなかったんだな……』と知るはず。もしかすると既にお気づきなのかもしれません。

例えば持て余している家具があるなら、使い勝手に引っ掛かりのある場所があるなら、ぜひ今回教えていただいたアイデアやアドバイスを参考にしてみてください。『本当に、面倒くさい?』と聞き返せる収納を目指して♪



執筆:RoomClip mag 編集部