RoomClipユーザーの収納に関するtipsを紹介する「収納のコツ」連載。
今回お話を伺っていくのは、ホテルライクなインテリアの中に、研ぎ澄まされた機能美の気配を感じる、素敵な家づくりをされているeightさんです。
今回教えてくれたユーザーさん♪
eightさん埼玉県北部に家族4人で暮らしています。RoomClipに投稿された皆さんのアイデアをたくさん取り入れて、2022年に自宅を建てました。家事動線にこだわった2階リビングの家で快適に過ごしています。
必要な物をその場で出し入れできる家

eightさん宅は、2階建て5LDKの間取りです。インナーガレージ、インナーバルコニー、2階リビングと、間取り図をパッと拝見しただけでも、特徴的であることが分かります。こうした『家のカタチ』もeightさんの収納づくりの重要な要素となっているのだそう。そこでまずは、間取りの段階から計算されたこだわりの動線設計について教えていただきました。
eightさん「自宅を建てる際、家事動線が最短になるように間取りと収納をセットで考え抜きました。例えば、ランドリールームの中に衣類収納を埋め込んだり、キッチン裏に大容量のパントリーを設けたりして、必要な物がその場で出し入れしやすく、かつ生活感が見えにくいように工夫しました。」
なるほど、特に上にある2枚目の間取り図で色枠で囲まれている部分が、収納や家事動線の要所となるんですね。ここからはこの3つの要所に注目しながら、その機能性の高さや収納テクニックに詳しく迫ります。これから家づくりをするという方はもちろんですが、『なんだか動線がこんがらがって効率が悪い!』とお悩みの方も必見です。
収納と動線を考え抜いた3つのこだわり間取り
■その1 2way動線とおでかけ収納で、玄関の生活感をオフ


「玄関は来客用と家族用の2wayに動線を分けています。そのうえで、カバンや上着、マスク、傘、買い物カゴ、防災リュックなど、外出時に必要な多くの物を収納できる『おでかけ収納』を設けました。おかげで玄関周りに生活感が見えず、急な来客があっても困りません。」
■その2 リビング収納を兼ねる、家の真ん中にある大容量パントリー


「キッチン裏の3.3帖のパントリーには、たくさんの可動棚を設置しました。食材、食器、カセットコンロ、備蓄品など、キッチン周りで必要になる物を収納する他、リビング収納としても活用しています。
■その3 洗濯動線の最短化を叶える、乾太くんとゼロ距離収納


「ランドリールームでは、乾太くんの下にFitzの衣装ケースを8個、ぴったりと収めました。家族全員分の下着やパジャマなどを洗濯・乾燥後、ゼロ距離で収納まで完結します。ちなみに他の衣類も極力畳まず、隣接するファミリークロークにハンガーに掛けたまま収納しているんです。こうして洗濯動線の最短化と時短を叶えました。」
オススメの収納アイテム
ITEM天馬のFitzシリーズPRICEサイズ・デザイン、セット数により異なります。
造りがしっかりしているのに引き出しはとても軽くて、気持ち良いほどスムーズに開閉できます。ランドリールームでは押入れ用フィッツユニットケースを8個、ファミリークロークではチェストタイプのフィッツプラスを2個使用中です。
最後に、収納が苦手な方へのアドバイスをいただきました
eightさん「収納という行為が億劫にならないように、収納に必要なエネルギーを減らすのがいいのかなと思いました。だから私は、収納場所までの距離を極力短くするような間取りにしたり、洗濯物をいちいち畳まないハンガー収納のようなテクニックを取り入れたりしています。」
まとめると気持ちも動作も楽になる

収納(家事)の省エネ化、素敵な考え方です。物がまとまっていると便利ですよね。そしてそれが、使う場所にまとまっているともっと便利です。さらに、一連の動作をほぼ同じ場所ですませられたら……もう最高に快適です。
洗濯という家事ひとつを見ても、仕分け・洗い・乾燥・引き上げ・畳み(アイロン掛け)・仕分け・収納と内訳はこんなにも細かくなります。eightさんの凄さは、その細やかな内訳の全てをすっとまとめる家づくりを実現しているところにあるのではないでしょうか。
執筆:RoomClip mag 編集部