写真提供: Inter.it

セリエA開幕節のレッチェ戦に4-0で勝利したインテル。まだ1試合しか消化していないがリーグテーブルの頂点に立っている。

昨シーズンはユベントスに21ポイント差を付けられたインテルだが、今夏は積極的に新戦力を補強するなど優勝に向けポジティブな姿勢を見せている。

そこで今回は、インテルが今シーズンのセリエA優勝争いに絡むことができる5つの理由をご紹介する。

インテルが、セリエA優勝争いに絡むであろう4つの理由
写真提供: Inter.it

ルカク復活の予感

今夏の移籍市場でマンチェスター・ユナイテッドからインテルに加入したロメル・ルカク。エバートン時代に才能を爆発させた同選手は、ユナイテッドですべての力を出しきれていたとは言い難かった。

しかし、アントニオ・コンテ監督はルカクに信頼を寄せ、開幕節のレッチェ戦からスタメンで起用。60分にチームの3点目となるゴールを挙げ結果を残した。昇格組相手ではあるが、イタリアの地で復活するのではないかと期待させるパフォーマンスだった。

インテルが、セリエA優勝争いに絡むであろう4つの理由
写真提供: Gettyimages

既存戦力も機能

今夏や昨夏に獲得した選手だけでなく、かねてからインテルに在籍している選手も開幕節で好パフォーマンスを見せた。

開幕節に先発出場したアントニオ・カンドレーバは右サイドからクロスを中心にチャンスを演出。1点目は彼のクロスが決定的なプレーとなった。極め付きはチームの4点目となった強力かつ華麗なミドルシュートだろう。

数多くの新戦力が加入した中で、既存の選手が存在感を発揮できているのはチームとして大きい。

インテルが、セリエA優勝争いに絡むであろう4つの理由
写真提供: Gettyimages

懸念が多いユベントス

セリエAで絶対的王者の地位を確立し、インテルが優勝争いに絡むうえでは避けて通れない相手がユベントス。しかし、今シーズンは不安要素が少なくない。開幕節のパルマ戦はジョルジョ・キエッリーニのゴールで何とか勝利をものにしたものの、勝ち点を取りこぼしてもおかしくない試合だった。

今夏の移籍市場でマタイス・デ・リフトやアドリアン・ラビオ、アーロン・ラムジーといった新戦力を獲得したユベントスだが、開幕節ではだれ1人としてスタートから起用されることはなかった。チームへの合流が遅かったわけではないが、サミ・ケディラとブレーズ・マテュイディのベテランコンビが中盤で起用されている。

また、中央でプレーするストライカーにも問題がある。ゴンサロ・イグアインがスタートで起用されたが、スペースのない場面での即興的なプレー以外はイマイチで、攻撃がうまく機能しない一因となった。どの選手を中央でプレーさせるのだろうか。答えを出すには時間がかかりそうだ。

インテルが、セリエA優勝争いに絡むであろう4つの理由
写真提供: Gettyimages

勝利に徹するコンテと哲学に徹するサッリ

今シーズンからインテルで指揮を執っているアントニオ・コンテ監督は、勝利のために柔軟かつ的確な決断が下せる監督だ。ユベントスを常勝軍団に導き、戦力に乏しいイタリア代表で善戦。チェルシーでも監督就任1年目からリーグタイトルをものにしている。

これらのことからわかるように、コンテ監督は勝利という結果にめがけて最短距離で戦うことのできる監督だ。一方のライバルであるユベントスのマウリツィオ・サッリ監督が、少し対照的な部分がある。

自身の哲学を信じ、ナポリで美しいフットボールを実現したサッリ監督だが、状況が厳しい中でそれを乗り越えて勝ちきれる力を見せれてはいない。監督の性質の違いが、優勝争いに大きく影響する可能性がある。

 

編集部おすすめ