サッカー選手は大きな影響力を持った存在だ。選手のスパイクやプレースタイルを、サッカーをプレーするファンが真似することはよくあることだ。
そんなサッカー選手だからこそ、誤った言動や不可解な言動をとると、瞬く間に悪い印象を持たれてしまうことがある。
今回は、誤った言動や不可解な言動により、ここ10年間で嫌われ者になってしまった選手たちをご紹介する。

レオナルド・ボヌッチ
通常のディフェンダーにはない精確なパス能力を武器に、ユベントス、そしてイタリア代表の主力選手として活躍しているボヌッチ。同選手が嫌われる原因となってしまったのがミランへの移籍だ。
2017年夏の移籍市場でミランへ移籍したボヌッチ。幼い頃からのユベントスサポーターであることを隠していない同選手の移籍はサッカー界に驚きを与えた。ミランではキャプテンを任され、試合の中でリーダーシップを見せる場面も多かった。
しかし、わずか1年後にあっさりとユベントスへ出戻り移籍。ミランサポーターから総スカンを食らうことになった。また、ライバルクラブへ移籍し、あっさりと出戻ったボヌッチに対して、ユベントスサポーターも不信感を露わにしていた。

ネイマール
ネイマールが嫌われる選手となってしまった要因は様々だ。シミュレーションともとられかねない過剰なアピール(ロシアワールドカップでは顕著だった)、お金を優先したと思われても致し方ないパリ・サンジェルマンへの移籍。ピッチ内外での振る舞いなど様々だ。
チームメイトに迷惑をかけてしまうような態度や、競争心の欠如といった、サポーターからするとイラっとしてしまう振る舞い。これらが積み重なり、ネイマールへのヘイトが2018年のW杯で頂点に達したのは間違いないだろう。多くのサッカーファンが、ネイマールのプレーや振る舞いを揶揄していた。

セルヒオ・ブスケツ
ブスケツが嫌われてしまった背景には、バルセロナというクラブが世界的に見ても稀有なレベルで成功を収めたことがあるだろう。2008年から2012年にかけて、バルセロナは獲得できるすべてを勝ち取ったと言っても過言ではない。
そんなバルセロナは、他クラブのサポーターから嫉妬ともとれる憎悪の対象になることが少なくなかった。その中で、ブスケツが見せるシミュレーション的な振る舞いがその憎悪をさらに増幅させてしまったのだろう。2010年4月のチャンピオンズリーグ(CL)PSG戦で、チアゴ・モッタを退場処分に陥れたプレーなど、他クラブのサポーターからヘイトを集めてしまった。

リッカルド・モントリーボ
アタランタ下部組織出身で、若くしてフィオレンティーナのキャプテンを務めたモントリーボ。まさにエリートと呼べるキャリアを過ごしてきた選手だ。
2012年にミランへ移籍したモントリーボは、ミランでもキャプテンを務めた。フィオレンティーナと契約を延長しなかったという決断は、サポーターを怒らせることとなった。
ミラン移籍後のモントリーボは、暗黒時代に突入したチームの象徴のような選手となってしまった。戦う姿勢を中々見せない同選手に対して、サポーターの不満は募るばかり。

ティボー・クルトゥワ
口は災いの元、それを体現しているのがクルトゥワだ。同選手は不用意な発言を繰り返し、サポーターからのヘイトを集めている。
特にチェルシーのサポーターからは嫌われてしまっているだろう。レアル・マドリードへと移籍する際に残した言葉は、チェルシーサポーターの怒りを買った。
移籍前に「僕の心はマドリードにある」と発言され、気持ちのいい気分になるサポーターはいないだろう。“空気が読めない”をまさに体現した選手だ。

マウロ・イカルディ
ここ数年でインテルサポーターはイカルディに対し、怒りを通り越して呆れてしまっただろう。傍若無人な代理人で妻のワンダ・ナラの暴走。イカルディはそれに反論することもできない臆病者となってしまった。
ただ、PSGへの移籍は成功だったと言えるだろう。PSGではイカルディのことを憎む人間はおらず、インテルもロメル・ルカクとラウタロ・マルティネスの魅力的な2トップを手にした。インテルのサポーターは、苦しみ続けたフラストレーションからついに解放された。

セルヒオ・ラモス
2大会前のCLで、世界的な批判の的となってしまったのがラモスだ。
サラーとともに倒れこんだ際に、サラーの腕を巻き込んで負傷させてしまったラモス。果たしてあのファールは故意だったのだろうか。故意であろうと事故であろうと、あのファールが自身の評価を下げてしまったのは明らかだ。