サッカー選手が結果を残せなかった場合、クビになってしまうのは避けられないことだ。しかし、ときにクラブは頭った行動を取った選手をクビにしなければならないこともある。
今回は深刻な理由でクビとなった選手たちをご紹介する。
パブロ・オスバルド (ボカ・ジュニアーズ)
解雇の理由:試合中喫煙
ユベントスやローマなどでプレー経験のあるオスバルド 。サッカー選手として世界のトップクラブでプレーできる素質を持っていたものの、ピッチ外での素行が悪く、自身の評価を下げていた。
そんなオスバルドは、ある事件をきっかけに2016年に所属していたアルゼンチンのボカ・ジュニアーズを離れることになった。
2016年5月に行われたコパ・リベルタドーレス(南米サッカー連盟が主催する、クラブチームによるサッカーの大陸選手権大会)のナシオナル・モンテビデオ戦の時だった。オスバルドはハーフタイム中にタバコを吸っていたことが発覚。当時ボカ・ジュニアーズの監督であったギジェルモ・バロスケロットと喧嘩になった。
加えて、試合後にチームを支えるためにウルグアイまで足を運んだサポーターへ挨拶をせずにロッカールームに戻ったオスバルド。クラブは解雇することを決めた。

パヴェル・ポグレブニャク(ディナモ・モスクワ)
解雇理由:偽の診断書
2015年から2018年までディナモ・モスクワでプレーしていたポグレブニャクは、とんでもない嘘をついたことでロシアのクラブを離れることになった。
彼は知り合いの医者から診断書を作成してもらい、病気を理由にクラブの練習、そして2018年12月に行われたアンジ・マハチカラ戦を欠席した。
しかし、彼は家でおとなしくしていたわけではない。飛行機でイタリアのトリノに飛び、イタリアダービー(インテルとユベントスの試合)を観戦。
この事件に関して、ディナモ・モスクワはすぐに調査を開始。ポグレブニャクはクビとなった。。ディナモ・モスクワのドミトリー・ホフロフは彼に絶望したと発言。2人の関係は未だによくないと言われている。

トム・ホッパー、アダム・スミス、ジェームズ・ピアソン(レスター・シティ)
解雇理由:性行為、人種差別事件
2015年6月17日、レスター・シティはFWトム・ホッパー、GKアダム・スミス、DFジェームズ・ピアソンの3名を解雇したことを公式に発表した。
プレミアリーグ終了後、タイ人オーナーの旅行会社キング・パワー・インターナショナルの提供でイングランドのクラブはタイに遠征。そのツアー中に発生した出来事が解雇の理由となった。
3人の選手は現地の女性3名をホテルに連れ込み、複数人で性行為を行った上、携帯電話で撮影された映像が流出した。また、その動画の中でタイ人女性に対して「お前は10点中1点だ」や「目の細いやつ」など人種差別的な発言を浴びせていたという。
レスター・シティは3人をすぐに帰国させ調査。選手の解雇を決めている。

ユー・ハンチャオ(広州恒大)
解雇理由:ナンバープレート偽造
コロナウイルスから立ち直ろうとしている中国。サッカー・スーパーリーグの再開はいまだに未定となっているが、苦しい状況の中で1人の選手がクビとなった。広州恒大の 中国代表FW、ユー・ハンチャオだ。
彼はコロナウイルスによる厳しい自宅待機に耐えられず、警察のチェックを交わすために愛車のナンバープレートを偽造し、家を出ようとした。しかし、その様子がカメラに捉えられており、ネット上に拡散されてしまった。
ユー・ハンチャオは警察から15日間の拘禁と違反点12ポイという罰を受けた上、562ポンド(約7万6000円)の罰金処分が科せられた。
また、その報告を受けた広州恒大はユー・ハンチャオの解雇を決定。監督のファビオ・カンナバーロはヨーロッパで彼の代わりとなれる選手を探し始めたという。

ラステ・ドムバセ(ヘンドン)
解雇理由:練習場にマチェーテ持ち込み
トッテナムのユースで育ったMFのラステ・ドムバセ。彼は2013年に現在もトッテナムでプレーするハリー・ウィンクスと同じくらい期待され、プレミアリーグの中心選手になれると期待されていた。
クラブの期待に応えられなかった彼は、2017年1月にイスミアンリーグ・プレミアディヴィジョン(7部相当)のヘンドンに移籍し、解雇となった2018年10月まで何の問題も起こさずにそのクラブでプレーをしていた。
しかしある日、後輩を驚かせるためにマチェーテを持ち込み、練習場に現れたという。