写真提供: Gettyimages

過去数か月間に渡ってリバプールへの移籍が噂され続けているライプツィヒのドイツ代表FWティモ・ベルナー。リバプールが誇る破壊力抜群の3トップに割って入るポテンシャルを持った選手だ。

リバプールの前線にはディボック・オリジと南野拓実という2人のバックアッパーがいる。しかし、どちらの選手もワールドクラスと呼ぶには少しの物足りなさがある。加えて、ジェルダン・シャチリの退団はほぼ確実。クラブとしては計算のできるアタッカーを補強できればこの上ない状況だ。

そこで今回は、ベルナーがリバプールの最適な補強選手である4つの理由をご紹介する。

ベルナーがリバプールにとって、最適な補強選手である4つの理由
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得点能力

前線の選手にとって最も大事なことはゴールを生み出すこと。ゴールとアシストの能力は重要視される。リバプールの3トップ(ロベルト・フィルミーノ、モハメド・サラー、サディオ・マネ)も極めて優秀な得点能力を有している。

この点において、ベルナーの右に並べる選手は多くない。今シーズンは先発を果たしたリーグ戦24試合で21ゴール7アシストを記録している。また、ベルナーの決定力の高さはデータにも表れている。2019/2020シーズンは放ったシュートの内23%をゴールに結びつけている。

ベルナーは視野の広さも兼ね備えている。

自身よりも良いポジションを取っている選手がいる場合、より確実にゴールが奪えると判断すれば躊躇なくパスを送る。それがアシスト数に表れている。

ベルナーがリバプールにとって、最適な補強選手である4つの理由
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汎用性

ベルナーは前線であれば複数のポジションをこなすことができる。さらに重要なことは、ロベルト・フィルミーノのように振舞うことも不可能ではないということだ。もちろん、フィルミーノと同等、それ以上のクオリティを発揮できるかは蓋を開けてみなければわからない。ただ、今シーズンのベルナーは偽9番として振舞う試合が少なくない。

ゴールを狙う形も複数持っている。ディフェンスラインの裏のスペースを狙うプレーもできるし、ボックス内で勝負することもできる。動き出しも申し分ないレベルだ。ただ、ベルナーがディフェンスにとって最も厄介な存在となっているのは、スピードとドリブル能力を兼ねそなえているからだ。

試合の中で中央から左サイドに流れることでディフェンダーに迷いを生むだけでなく、ボールを持ってもウィンガーのように勝負を仕掛けることができる。また、ボックス内で右に移動し、クロスを供給することも少なくない。とにかくプレーの幅が広い選手だ。

スペースないところでは活きないと言われることもあるが、誤った見方だろう。

そして、リバプールにとって最も都合の良い能力が守備面にある。ベルナーは前線からパスコースを塞ぎつつプレスをかける能力に優れている。守備時のポジション取りも優れているため、カウンターの際にも鬼人の如き破壊力を発揮する。リバプールにとってこれ以上ない特性だ。

ベルナーがリバプールにとって、最適な補強選手である4つの理由
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年齢

これだけ多くの引き出しを持った選手であるにも関わらず、ベルナーは24歳と若い。チャンピオンズリーグ(CL)など大舞台も経験しており、クロップの求める若さと経験を兼ね備えた選手だ。

ベルナーは若い選手に投資する傾向のあるリバプールにとって完璧な人材だ。サッカー選手は30歳を超えて成長を見せる者もいる。24歳のベルナーの伸びしろは未知数だ。

24歳という若さで獲得できれば長期契約を結ぶことができる。そうなれば、多少移籍金がかかったとしても減価償却しやすいだろう。財政面でもクラブに優しい選手となる。

ベルナーがリバプールにとって、最適な補強選手である4つの理由
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移籍金

前述したように、24歳という若さで多くの実績を残しているベルナー。市場価値は1億ポンド(約134億4000万円)を下らないだろう。しかし、契約解除金の噂が真実であれば、バーゲン価格で獲得できる。

ベルナーの契約解除金は5000万ポンド(約67億2000万円)と噂されている。仮に5年契約を結んだ場合、1年あたりの移籍金経費は15億円程度だ。ベルナーが人気銘柄になるのも無理はない。

 

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