日本代表FW浅野拓磨(VfLボーフム)は23日、FIFAワールドカップ・カタール大会のグループリーグ初戦でドイツ代表相手から勝ち越しゴールを奪取。森保ジャパンの大金星に貢献して注目を集めている。
浅野拓磨は2013シーズンから3年半にわたりサンフレッチェ広島でプレー。2016年7月にアーセナルへ完全移籍したが、労働許可証が取得できなかったことによりVfBシュツットガルトやハノーファーへレンタル移籍。2019年8月からパルチザンに所属していたが、昨年5月に給与未払いを理由に契約解除を表明したことが話題を呼んでいた。
そんな浅野拓磨とサンフレッチェ広島でチームメイトだったミキッチ氏は、2019年4月に現役引退。今年8月までクロアチア1部の強豪ディナモ・ザグレブにスタッフとして在籍していた。
ドイツ戦での浅野拓磨の活躍が反響を呼ぶ中、ミキッチ氏は『Germanijak』のインタビューで同選手に関するエピソードを回顧。「(パルチザン退団で無所属となっていた時)私はクラブから同意を得た上で彼にオファーを提示した。年俸72万ユーロ(当時約9500万円)を用意したんだけど、断られたね」
「それでも浅野拓磨はディナモ・ザグレブのオファーに感謝してくれたんだ。その上で『自分は欧州5大リーグへの復帰にしか興味がない、もう一度欧州のトップレベルでプレーしてワールドカップに備えたい』と言われたよ」
「彼に対して、当時はやや自信過剰であるように感じていた。
なお『Germanijak』はドイツ戦における浅野拓磨の活躍について「サウジアラビア代表がアルゼンチン代表を2-1で下した後、次のセンセーションは日本代表だった。センセーションというほどではないかもしれないが、確かに大きな驚きであった」
「ドイツが1-0とリードし、追加点を奪うチャンスが何度もあったのに、最後の最後で逆転された。浅野拓磨は2点目のゴールを決め、2-1で日本代表に大きな喜びをもたらした最大のヒーローだ」と綴っている。