2022/23シーズンプレミアリーグは、マンチェスター・シティの優勝で幕を閉じた。得点王を獲得した同クラブのFWアーリング・ハーランドがリーグ歴代最多36得点を記録するなど、個々の選手が圧倒的なパフォーマンスを披露し、驚異的な成績を残したシーズンだった。
ここでは、2022/23シーズンのプレミアリーグでの主要なスタッツ(ゴール数、シュート数、アシスト数、ドリブル成功数、キーパス数、タックル数、インターセプト数、セーブ数)のトップ選手を紹介する。彼らの輝かしい成績に注目してみよう。

ゴール数(36)FWアーリング・ハーランド
ゴール数でトップに立ったのは、マンチェスター・シティに所属するFWアーリング・ハーランド。2位FWハリー・ケインの30ゴールを大きく突き放し、2022/23シーズンプレミアリーグの最優秀選手賞と最優秀若手選手賞も受賞した。ハーランドは、ビッグチャンスの数(59回)とゴール期待値(28.7)でも1位を獲得し、衝撃的なデビューシーズンを送った。

シュート数(130)FWハリー・ケイン
シュート数でトップに立ったのは、トッテナム・ホットスパーに所属し、得点ランキング2位の30ゴールを決めたFWハリー・ケイン。ゴール数でこそハーランドに敗れたものの、最多枠内シュート数(63)と最多得点試合数(26)、最多ヘディングゴール数(10)では1位を獲得した。このヘディングゴール数は、プレミアリーグ史上最多の記録でもある。

アシスト数(16)MFケビン・デ・ブライネ
アシスト数でトップに立ったのは、マンチェスター・シティに所属するMFケビン・デ・ブライネ。2位タイのFWモハメド・サラーとFWレアンドロ・トロサールの12アシストを大きく突き放し、シティの3連覇に大きく貢献した。これでデ・ブライネは4度目(2016-17、2017-18、2019-20、2022-23)のアシスト王を獲得。
なお、2022/23シーズン終了時点で通算アシスト数は102を記録し、歴代4位のMFフランク・ランパードと並んだ。3位はFWウェイン・ルーニー(103)、2位はMFセスク・ファブレガス(111)となっており、1位はMFライアン・ギグスの162アシスト。100アシストまでプレミア史上最速で辿り着いたデ・ブライネは、ギグスの記録を塗り替えることができるだろうか。

ドリブル成功数(69)MFエベレチ・エゼ
ドリブル成功数でトップに立ったのは、クリスタル・パレスに所属するMFエベレチ・エゼ。ゴール数(10)と得点関与数(14)でチームトップを記録したエゼは、ドリブル以外でも攻撃を牽引。

キーパス数(119)MFブルーノ・フェルナンデス
キーパス数でトップに立ったのは、マンチェスター・ユナイテッドに所属するMFブルーノ・フェルナンデス。キーパス119回に加え、112回のチャンスを作り、ビッグチャンスは32回作り出した。この3つはリーグトップの記録であり、112回のチャンス創出数は欧州5大リーグ(ラ・リーガ、セリエA、ブンデスリーガ、リーグ・アン、プレミアリーグ)で最も多い数字だ。2022/23シーズンのフェルナンデスは、得点とアシストでの貢献度が低いとメディアで騒がれているが、他のスタッツでチームを助けていることが見て取れる。

タックル数(147)MFジョアン・パリーニャ
タックル数でトップに立ったのは、フラムに所属するMFジョアン・パリーニャ。2位に位置するブライトン・アンド・ホーブ・アルビオン所属MFモイセス・カイセドの100回を大きく突き放した。さらにインターセプト数を合わせた数字でも、同じく2位のカイセドの156を大きく突き放す193回を記録。この代償としてリーグ最多のイエローカード14枚をもらった。

インターセプト数(63)MFデクラン・ライス
インターセプト数でトップに立ったのは、2022/23シーズンからウェストハム・ユナイテッドでキャプテンを務めるMFデクラン・ライス。インターセプト数に加え、ボールを奪い返す回数でも1位を獲得するなど守備面で素晴らしいスタッツを記録。さらにボールキャリー回数でも2位を記録し、チームの前進を助ける役割も果たした。攻守で素晴らしいスタッツを残したライスは、バイエルン・ミュンヘンやアーセナルが獲得を狙っていると言われている。

セーブ数(154)GKダビド・ラヤ
セーブ数でトップに立ったのは、プレミアリーグ2年目のブレントフォードに所属するGKダビド・ラヤ。最終順位は9位で終わったチームだったが失点数は5位タイ。