LASKリンツ所属の日本代表FW中村敬斗は、5日に行われたオーストリア1部リーグ戦でメンバー外。リーグアン(フランス1部)リール移籍と個人合意に達したと報じられているほか、リンツ指揮官が同選手の現状について語っている。

 中村の去就については、フランスメディア『Sport』が先月17日にリール移籍の可能性を報道。ブンデスリーガ(ドイツ1部)アイントラハト・フランクフルトやプレミアリーグ(イングランド1部)リバプールも移籍先候補にあがる中、リールのオリビエ・ルタン会長は同選手に対する関心を明言。フランスメディア『フット・メルカート』も先月25日に「リールが争奪戦で優位に立っている」と伝えていた。

 そんな中、フランスメディア『スポーツゾーン』の報道によると、中村とリールは今月4日までに条件面で合意したとのこと。またリンツのトマス・サーゲダー監督は5日、試合後に英メディア『スカイスポーツ』オーストリア版のインタビューで「(中村のベンチ外について)移籍交渉中である」と、リンツ退団に向かっていることを認めたという。

 一方フランスメディア『score』の報道によると、リールのEU圏外枠には空きがなく、今夏退団が噂されていたカナダ代表FWジョナサン・デイビッドが残留に傾いている模様。

しかし同クラブはブラジル人DFアレクサンドロ・リベイロをレンタル移籍による放出する可能性があるとのことだ。

 なおフランスメディア『フット・メルカート』の報道によると、リンツは中村獲得を目指すクラブに対して移籍金1100万ユーロ(約17億1000万円)の支払いを求めているという。高額の移籍金を求めるリンツとリールが合意に達した場合でも、中村の今後はリールに所属するEU圏外選手の去就に左右される格好だ。