日本代表FW上田綺世が来季、オランダ1部フェイエノールトでゴールを量産するかもしれない。フェイエノールト率いるアルネ・スロット監督にMF遠藤航所属のリバプール行きの可能性が報じられる中、後任候補に元横浜F・マリノス指揮官のケヴィン・マスカット氏が浮上。
2021年8月の鹿島アントラーズ対横浜FMで、マスカット氏の目の前でゴールを決めていただけに、出場機会増加が期待される。

 2022シーズン途中まで鹿島でプレーしていた上田は、昨年8月にベルギー1部サークル・ブルッヘからフェイエノールトへ完全移籍。しかし、加入1年目の今季はリーグ戦でわずか2試合のスタメン出場。今月25日のゴーアヘッド・イーグルス戦で今季3ゴール目をマークしたが、依然としてメキシコ代表FWサンティアゴ・ヒメネスの控えに甘んじている。

 ただ、ヒメネスも2024年1月以降はわずか3ゴールと不調に。ヒメネスのスタメン起用に拘るスロット監督の采配が批判の対象となっている傍ら、同選手には今夏ステップアップ移籍の可能性が報じられている。

 くわえて英公共放送『BBC』は26日、リバプールがユルゲン・クロップ監督の後任としてスロット監督を招へいすることにより、フェイエノールトと合意に達したと報道。絶対的ストライカーの退団、監督交代により、上田の序列アップを予想する声が飛んでいた。

 そんな中、オランダメディア『Voetbal』は29日、スロット監督の後任候補としてマスカット氏ら9名を列挙。同氏を「興味深い人物」と評した上で、「このオーストラリア人指揮官は、現在トッテナム・ホットスパーを率いるアンジェ・ポステコグルー監督の後任として横浜FMを指揮。2023年夏にはマンチェスター・シティとの親善試合を行ったが、ジョゼップ・グアルディオラ監督はマスカットの戦術に感銘を受けている」と綴っている。

 マスカット氏は2021年7月から横浜FMを率いていたが、昨年12月に退任。
中国メディア『捜狐』が「浦和レッズ、鹿島アントラーズ、ングランド2部サンダーランド、スコットランド1部レンジャーズからオファーが届いた」と報じる中、昨季中国1部覇者である上海海港の指揮官に就任すると、今季ここまでリーグ戦で4勝3分と無敗を維持している。

 なお、マスカット氏と上海海港の契約内容については、『捜狐』が昨年12月に「1年間の契約延長オプションが付いた単年契約」と報じていた。同氏がフェイエノールト監督に就任するとなれば、日本人選手やJリーグを熟知しているという点で、上田にとって大きなプラス材料となりそうだ。
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