前第10節の敗戦で首位を奪われた町田ゼルビアは、柏レイソル(現13位)を相手に2-0と完勝し、セレッソ大阪(現3位)が引き分けたことで再び首位へと返り咲いた。
そんな町田を追う昨2023シーズンの王者ヴィッセル神戸(現2位)は、名古屋グランパス(現8位)を破り2位へ浮上。エースFW大迫勇也にも第5節以来のゴールが生まれるなど、勢いのつく勝利を手にしている。
また、横浜F・マリノスは前節町田を破ったジュビロ磐田(現11位)と対戦。先制したものの終盤に追いつかれ1-1と勝ち点1を得るに留まり現状7位につける。1試合消化の少ない横浜FMだが、王座奪還を目指すチームにとっては手痛い3試合連続のドローとなった。
ここでは、そんなJ1第11節で活躍した選手たちをベストイレブン形式で紹介していく。

GK:早川友基(鹿島アントラーズ)
ホームに湘南ベルマーレ(現20位)を迎えた第11節の鹿島アントラーズ(現5位)。後半立て続けにゴールを奪い、3-1と勝利で終え今季2度目の連勝を果たした。今季も変わらず守護神としてチームを支えるGK早川友基は、今節攻撃でも見せ場を作った。2点リードの場面、相手のクロスをキャッチするとすぐさま高精度のパントキックを披露。3点目の起点となる働きで、チームの勝利に貢献した。
DF:佐々木旭(川崎フロンターレ)
直近は5試合未勝利と苦しむ川崎フロンターレ(現16位)。第11節は浦和レッズ(現12位)をホームに迎えた(3-1)。幸先良く先制するも前半のうちに追いつかれる中迎えた後半戦、DF佐々木旭が攻撃で魅せた。
DF:バングーナガンデ佳史扶(FC東京)
前節3試合ぶりの白星を挙げたFC東京(現6位)。第11節は京都サンガ(現17位)を相手に序盤からリードを奪い、2-1と接戦をものにして今季2度目の連勝を果たした。この試合、ここまで全試合にスタメン出場しているDFバングーナガンデ佳史扶はゴールで好調ぶりを見せた。試合開始早々の場面、反対サイドからのクロスをダイレクトで合わせて先制点をマーク。ゲーム序盤からチームに勢いをつける働きで勝利に貢献した。
DF:翁長聖(東京ヴェルディ)
4連続引き分けと、勝ち点を得られているものの白星が遠い東京ヴェルディ(現14位)は、第11節でサガン鳥栖(現18位)と対戦。2-0で5試合ぶりとなる勝利を収めた。3試合連続で右サイドバックにスタメン起用されたDF翁長聖は、この日攻守で存在感を放った。PK獲得につながる精度の高いフィードを見せると、後半にはGKまで躱された絶体絶命の場面に身体を投げ出すシュートブロックで決定機を阻止。無失点での勝利に大きく貢献した。
MF:橘田健人(川崎フロンターレ)
第5節のFC東京戦以来の勝利を目指す川崎フロンターレは、第11節で浦和レッズと対戦。前半を1-1と競った展開で折り返す中、後半に2点を追加し3-1で6試合ぶりの勝利を挙げた。そんなゲームにおいて、ワンタッチの正確なパスでチャンスを演出し続けたのがMF橘田健人だ。
MF:森田晃樹(東京ヴェルディ)
5試合ぶりの勝利を狙った第11節の東京ヴェルディ。サガン鳥栖を相手に2-0と、今季初の無失点勝利を収めている。開幕からここまですべての試合でスタメン出場しているMF森田晃樹は、今節ゲーム序盤から前方で連続してボールを奪取してそのままチャンスメイクを図るなど存在感を発揮。ゴールに直結するプレーこそなかったが、相手に流れを掴ませない働きで勝利に貢献した。
MF:山口蛍(ヴィッセル神戸)
連敗を避けたいヴィッセル神戸は、第11節で名古屋グランパスと対戦。前後半それぞれ終盤にゴールを奪い、2-0と完勝で2位へと浮上した。ここまで全試合にスタメンフル出場を果たしているMF山口蛍は、今季初ゴールでチームに貢献している。フリーキックの流れの中、一度は相手に弾かれるもクリアボールをダイレクトで叩いて先制点をマーク。均衡を破る見事なゴールで、チームに勝利を呼び込んだ。
MF:俵積田晃太(FC東京)
連勝を狙うFC東京は、第11節で京都サンガをホームに迎えた(2-1)。開始早々からチャンスを掴み先制に成功する中、MF俵積田晃太が大いに見せ場を作った。カットインからのピンポイントクロスで追加点をアシストすると、細かいボールタッチのドリブル突破やパスカットから敵陣深くでパスを受けなおしてチャンスを作るなど、交代するまで前線で躍動した。
FW:シャハブ・ザヘディ(アビスパ福岡)
直近は5戦負けなしも、内4試合で引き分けと思うように勝ち点を伸ばせないアビスパ福岡(現9位)は、第11節ではガンバ大阪(現10位)と対戦。加入後好調ぶりを見せ続けるFWシャハブ・ザヘディから圧巻のゴールが生まれ、5試合ぶりとなる勝利を収めている。前半も半ばに差し掛かる時間帯、自陣でボールを受けたザヘディがロングシュートを放つと、GKの頭上を越えてゴールに吸い込まれて先制点をマーク。
FW:荒木駿太(町田ゼルビア)
首位奪還を狙う町田ゼルビアは、第11節で柏レイソルと対戦。開始早々からチャンスを作り、2-0と完勝で見事首位に返り咲いた。この2ゴールに関わる活躍を見せたのが、今季初先発となったFW荒木駿太だ。スローインで供給されたボールをFWオ・セフンに落として先制点をアシストすると、後半には相手に当たったボールに反応してヘディングでゴールもマーク。1ゴール1アシストと文句なしの活躍で勝利に貢献した。