前日に行われた第26節ファジアーノ岡山戦は0-0で引き分けた千葉。

限られた時間のなかでも得点を
「岡山戦は出場時間も限られていてボールに触った回数も数えるほどだったので、点数をつけることは難しい。でもだからこそ、ひとつひとつを大事に選択してプレーするのか、それとももっと思い切りを出すのかが問われていると思います。岡山戦でも、もう一個深いところに入ってフィニッシュすることも考えられれば良かったと思います」と、限りある時間の中でもアピールが必要だと語った。現在チームは直近に行われたリーグ戦5試合を通して3得点にとどまっている。これについて高木は「相手にスカウティングされているのは感じていて、なかなかビルドアップからいい形での崩しができていない。苦しい状況でボールを持っている場面が多いとは感じています」と苦戦を口にした。
また「相手のフォーメーションとのミスマッチも続いていて、守備で追われるせいで攻撃に力を出しづらくなり、自分たちの形を出せないこともある」と分析する高木。岡山戦での耐えぬいた前半は、まさにその通りの展開だった。
一方で「第25節の横浜FC戦(1-2)はいい場面もつくれていて、決めるか決めないかだったと思う。
「どうしても、相手が帰陣したなかでの単調なクロスになってしまうと、ジェフは高さのある前線ではないので相手も守ることが簡単になる。だからこそ、もう一つ工夫というか、ゴールに近い位置でフィニッシュに行ける場面をつくれるようにしたいです。しかし、あまり何度もやり直すプレーを繰り返してもうまくはいかない。誰かが一人か二人を剝がすプレーをすることも必要だと感じています」と、ベテランFWとして攻撃についての持論を述べた。

3バックへの適応
高木が投入された時間帯の千葉は3バックにシステムを変更しており、結果的にはそれが岡山相手に上手くいっていた。ただし、そのフォーメーションが千葉の本来の形ではないことは確かで、今のところ選手たちも本領を発揮できているようには見えない。これについて、高木に感触を訊いた。「やりやすいかどうかを確かめる時間もなかったのでなんとも言えない。でも、自分はシャドーの経験もあるので、その経験を活かせれば適応できると思います。ただ、練習で普段やっているポジションとは違うので、ぶっつけ本番でやる難しさもある。それでも岡山戦みたいなオープンな状況であれば、より中央の位置にいられるチャンスも増えるので、結果的に得点も狙いやすくなると思います」
「相手のフォーメーションと対峙して、自分たちの用意したものでうまくいかない場合はフォーメーションを変えざるを得ないこともあります。(3バック時の)守備時には、目の前の相手につけばいいということがハッキリしているので、ボールを奪った後に自分たちの形に戻ればいいとも思っています。
「チームとしてもここ数試合で、試合中にあの形(3バック)をやる可能性があることを認識できています。たとえどんな形であっても、目の前の相手に負けなければいいのかなと思います」

スタメン奪取に向けて
千葉の左サイドハーフは現在、入れ替えの激しいポジションの一つとなっている。スタメン奪取に向けて何が必要か高木に尋ねると「結果なんじゃないかな。分かりやすいのはそこにある。単純な話、点を取ったやつが使われる」と、シンプルな回答が返ってきた。千葉は8月17日(土)にホームのフクダ電子アリーナで行われる第27節で、いわきFC(現7位)と対戦する。いわきは一つ上の順位ではあるが、勝点の差はわずか3ポイント。これ以上の差を広げないためにも必ず勝利したい一戦だ。
高木のコンディションは良好。