2025年5月3日、GW真っ只中にサンガスタジアム by KYOCERA(京都府)で行われた京都サンガ対セレッソ大阪の“関西ダービー”は大きな盛り上がりを見せた。Jリーグにはこの他にも多くの「ダービーマッチ」が存在し、近隣クラブ同士の対戦は毎回サポーターだけでなく地域を巻き込んだイベントとして注目されている。
関西ダービーのように、比較的広く認知されているものもあれば全国的にはあまり知られていないダービーマッチも存在する。ここでは、全国のダービーマッチから実は意外と知られていないローカルダービーを5つ紹介していく。
2017年のJ2で実現した名岐ダービーは『~木曽川の合戦~』と名付けられ様々なイベントが開催された。名古屋のホームで行われた第2節の観客数は21,878人、岐阜ホームの第35節では17,027人と多くのサポーターがスタジアムに足を運んだ。なお、2試合の結果は名古屋が1勝1分に終わっている。
現在はJ1とJ3というそれぞれ別のカテゴリーで戦っている両クラブだが、2024シーズン開幕前には『ホットスタッフ名岐カップ』という名称でプレシーズンマッチが行われている。両者が再び同じカテゴリーで戦い、Jリーグの舞台で名岐ダービーが復活する日は来るだろうか。
Jリーグ加入後の対戦成績は、FC大阪が2勝1分1敗とリード。直近の対戦は2024年10月13日に行われたJ3第32節で、FC大阪が1対0で勝利を収めている。
現在はJ3で戦う両クラブだが、今後はJ2やJ1の舞台で生駒山ダービーを見ることができるだろうか。2025年最初の生駒山ダービーは、6月30日(金)にFC大阪のホームである東大阪市花園ラグビー場で開催される。
なお奥羽本戦に勝利したチームが得るのは勝ち点3だけではない。このダービーマッチには独自のルールがあり、2試合で獲得した勝点の多いクラブには翌シーズンの対戦時にホーム・アウェイ共に1stユニフォームを着用する権利が与えられる。直近の対戦は2025年3月9日に行われたJ2第4節で、4対2と山形が勝利。通算での対戦成績も8勝2分1敗と山形にとっては相性の良いカードとなっている。
次回の奥羽本戦はJ2第20節で、6月22日に秋田のホーム・ソユースタジアムで開催される。来季直接対決での1stユニフォーム着用を掛けた1戦に多くの注目が集まることだろう。
川崎製鉄水島サッカー部は1995年にヴィッセル神戸へと名称を変更。岡山は川崎製鉄水島サッカー部OBにより設立されたリバー・フリー・キッカーズを前身としており、両クラブは深いつながりがある。
両クラブはこれまで3度対戦しているが、1勝1分1敗と五分の成績だ。岡山がJ1に昇格したことで2025年5月3日には、J1で初となる川鉄ダービーが行われ2対0で神戸が勝利している。次回対戦は7月20日のJ1第24節。岡山のホームJFE晴れの国スタジアムで開催が予定されており、J1初挑戦の岡山がリーグ3連覇を狙う神戸にどのような戦いを挑むか注目だ。
地理的な意味合いに留まらず、かつて甲府がJ2で成績が振るわずチーム存続が危ぶまれていた時に清水が業務提携という方法で甲府を支援したという経緯もあり、クラブの意地と誇りを掛けて戦うダービーマッチとはやや違う側面もあるのが特徴だ。
両クラブの対戦成績は14勝6分5敗で清水が勝ち越している。2025シーズンは清水がJ1、甲府がJ2ということもありJリーグでの富士山ダービーは開催されないが、甲府のチーム存続危機をきっかけに繋がりを持つ清水と甲府の対戦は、単なる「富士山仲間」同士ではなく両クラブにとって思い入れのある対戦カードと言えるだろう。
Jリーグには、多摩川クラシコ(FC東京vs川崎フロンターレ)や大阪ダービー(ガンバ大阪vsセレッソ大阪)のように全国的に知られているダービーもあれば、今回紹介したようにまだあまり知られていないダービーマッチも存在する。
何でも“ダービー“とするのはいかがなものかという意見もあるだろうが、各地で開催されるダービーマッチが地域の盛り上がりや観客動員に繋がっていることは事実だ。皆さんの応援するクラブにも何らかのダービーは存在するだろう。
関西ダービーのように、比較的広く認知されているものもあれば全国的にはあまり知られていないダービーマッチも存在する。ここでは、全国のダービーマッチから実は意外と知られていないローカルダービーを5つ紹介していく。

名岐ダービー
名古屋グランパス(現J1)とFC岐阜(現J3)の対戦は「名岐ダービー」と呼ばれている。隣県同士の戦いということもあって会場には独特の熱気が漂い、両クラブのサポーターはともに「この試合にだけは負けられない」という強い思いがある。元々カテゴリーの違う両クラブは、かつて公式戦での対戦は天皇杯(JFA全日本サッカー選手権大会)のみであったが、2016年に名古屋がJ2に降格したことで翌2017年にJリーグでは初となる名岐ダービーが開催された。2017年のJ2で実現した名岐ダービーは『~木曽川の合戦~』と名付けられ様々なイベントが開催された。名古屋のホームで行われた第2節の観客数は21,878人、岐阜ホームの第35節では17,027人と多くのサポーターがスタジアムに足を運んだ。なお、2試合の結果は名古屋が1勝1分に終わっている。
現在はJ1とJ3というそれぞれ別のカテゴリーで戦っている両クラブだが、2024シーズン開幕前には『ホットスタッフ名岐カップ』という名称でプレシーズンマッチが行われている。両者が再び同じカテゴリーで戦い、Jリーグの舞台で名岐ダービーが復活する日は来るだろうか。

生駒山ダービー
FC大阪(現J3)と奈良クラブ(現J3)の対戦カードは「生駒山ダービー」と呼ばれている。それぞれの本拠地である奈良県生駒市と大阪府東大阪市にまたがっている『生駒山(いこまやま)』にちなんでこの名前が付けられた。Jリーグ加入後の対戦成績は、FC大阪が2勝1分1敗とリード。直近の対戦は2024年10月13日に行われたJ3第32節で、FC大阪が1対0で勝利を収めている。
隣県同士の対戦となるこのダービーは、地元メディアでも大きく取り上げられ注目を集めている。
現在はJ3で戦う両クラブだが、今後はJ2やJ1の舞台で生駒山ダービーを見ることができるだろうか。2025年最初の生駒山ダービーは、6月30日(金)にFC大阪のホームである東大阪市花園ラグビー場で開催される。

奥羽本戦
ブラウブリッツ秋田(現J2)とモンテディオ山形(現J2)の対戦は「奥羽本戦」と呼ばれ、熱い戦いが演じられる。名前の由来は山形と秋田を結ぶJR奥羽本線に掛けたもので、ホームアンドアウェイで行われる2試合のうち第1戦を「始発」第2戦は「終電」と表現される。なお奥羽本戦に勝利したチームが得るのは勝ち点3だけではない。このダービーマッチには独自のルールがあり、2試合で獲得した勝点の多いクラブには翌シーズンの対戦時にホーム・アウェイ共に1stユニフォームを着用する権利が与えられる。直近の対戦は2025年3月9日に行われたJ2第4節で、4対2と山形が勝利。通算での対戦成績も8勝2分1敗と山形にとっては相性の良いカードとなっている。
次回の奥羽本戦はJ2第20節で、6月22日に秋田のホーム・ソユースタジアムで開催される。来季直接対決での1stユニフォーム着用を掛けた1戦に多くの注目が集まることだろう。

川鉄ダービー
ヴィッセル神戸(現J1)とファジアーノ岡山(現J1)はともに、川崎製鉄水島サッカー部(後に川崎製鉄サッカー部に名称変更)を起源としており両者の対戦は「川鉄ダービー」と呼ばれている。川崎製鉄水島サッカー部は1995年にヴィッセル神戸へと名称を変更。岡山は川崎製鉄水島サッカー部OBにより設立されたリバー・フリー・キッカーズを前身としており、両クラブは深いつながりがある。
全国的に見ても、地域的特徴以外でのダービーマッチは珍しく古くからクラブを知るサポーターにとってはとても思い入れのある対戦だ。
両クラブはこれまで3度対戦しているが、1勝1分1敗と五分の成績だ。岡山がJ1に昇格したことで2025年5月3日には、J1で初となる川鉄ダービーが行われ2対0で神戸が勝利している。次回対戦は7月20日のJ1第24節。岡山のホームJFE晴れの国スタジアムで開催が予定されており、J1初挑戦の岡山がリーグ3連覇を狙う神戸にどのような戦いを挑むか注目だ。

富士山ダービー
清水エスパルス(現J1)とヴァンフォーレ甲府(現J2)の一戦は、世界文化遺産である富士山が静岡県と山梨県の間に位置することから「富士山ダービー」と呼ばれている。地理的な意味合いに留まらず、かつて甲府がJ2で成績が振るわずチーム存続が危ぶまれていた時に清水が業務提携という方法で甲府を支援したという経緯もあり、クラブの意地と誇りを掛けて戦うダービーマッチとはやや違う側面もあるのが特徴だ。
両クラブの対戦成績は14勝6分5敗で清水が勝ち越している。2025シーズンは清水がJ1、甲府がJ2ということもありJリーグでの富士山ダービーは開催されないが、甲府のチーム存続危機をきっかけに繋がりを持つ清水と甲府の対戦は、単なる「富士山仲間」同士ではなく両クラブにとって思い入れのある対戦カードと言えるだろう。
Jリーグには、多摩川クラシコ(FC東京vs川崎フロンターレ)や大阪ダービー(ガンバ大阪vsセレッソ大阪)のように全国的に知られているダービーもあれば、今回紹介したようにまだあまり知られていないダービーマッチも存在する。
何でも“ダービー“とするのはいかがなものかという意見もあるだろうが、各地で開催されるダービーマッチが地域の盛り上がりや観客動員に繋がっていることは事実だ。皆さんの応援するクラブにも何らかのダービーは存在するだろう。
クラブや選手だけでなく地域全体が白熱するダービーマッチ。ぜひスタジアムに足を運び現地で熱気を感じていただきたい。
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