明治安田J1リーグ第15節の湘南ベルマーレ対サンフレッチェ広島が、5月7日に開催。イエローカード対象選手の「人ちがい確認」によるVAR(ビデオアシスタントレフェリー)介入やOFR(オンフィールドレビュー)が話題を呼ぶ一方、山本雄大主審のジャッジが議論の対象になっている。


 広島がFWジャーメイン良の先制ゴールによる1点を最後まで守り切り、1-0で勝利を収めた一戦。ファウル数は湘南が「10」であるのに対して、広島は「13」。イエローカードこそDFキム・ミンテ(湘南)に対する1枚のみだったが、前半から激しいコンタクトプレーが多かった。

 イエローカード提示やPK判定など、前半キックオフ直後から目まぐるしい試合展開となったが、コンタクトプレーで倒れる選手が多く、ファウルを流す傾向があっただけに、山本主審のファウルの判定基準に対する異論が噴出。同主審のゲームコントロール能力を疑う声も上がっている。

 そんな山本主審は49分、広島のファウルをアドバンテージで流す。その直後、広島所属選手による裏のスペースを狙ったパスがそのままラインを割ると、頭をのけぞるよな仕草を見せた。この山本主審の振る舞いに対しても、一部から自身の感情を表に出すような行為が不適切との指摘が相次いでいる。

 試合開始早々、DF鈴木淳之介(湘南)に誤ってイエローカードを提示したほか、80分過ぎにはMF東俊希(広島)に脳震盪の疑いがあるとして担架を入れるよう要請した山本主審。2025シーズンのJリーグでは、再三にわたりファウルの判定基準はファン・サポーター等の間で話題になっているが、同主審のジャッジをきっかけに再び議論が白熱しそうだ。
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