今2024/25シーズンのブンデスリーガで優勝を果たしたバイエルン・ミュンヘンの韓国代表DFキム・ミンジェが、ドイツメディアから厳しい評価を受け、さらにクラブの優勝関連コンテンツから意図的に排除されたとの疑念が浮上している。

 ドイツメディア『シュポルト』は5月6日、バイエルンの選手に対する2024/25シーズンの評価を発表したが、キムには「4.5」という低評価を下した(ドイツでは最高評価は1、最低評価は6)。
「シーズン序盤は安定していたが、最近になって平常心を失い、守備の不安要因になった」と指摘している。

 キムは今シーズンのブンデスリーガで27試合2289分に出場し、チーム内ではMFヨシュア・キミッヒに次ぐ出場時間を記録。全公式戦では43試合3593分という酷使に近い状況で戦い続けた。

 一方、怪我で出場機会が限られた同クラブ所属の日本代表DF伊藤洋輝には「4.0」と、キムを上回る評価が与えられている。

 さらに物議を醸したのは、バイエルンが5日にブンデスリーガ優勝を決めた後の対応だった。クラブの公式YouTubeチャンネルに投稿された優勝記念動画のサムネイル画像にキムの姿がなかったのだ。

 バンサン・コンパニ監督やFWジャマル・ムシアラ、FWハリー・ケイン、FWトーマス・ミュラーらレギュラークラスの選手が描かれる中、出場時間がチーム2位のキムが排除されていた。ブンデスリーガの公式チャンネルが投稿したアニメ動画でも、出場時間が大幅に少ないDFエリック・ダイアーは登場したにも関わらず、キムの姿はなかった。

 その後、バイエルンは事態に気づいたのかサムネイルを全選手バージョンに差し替え、翌日にはキム単独のポスターも投稿。この事態に関して『スポーツソウル』は、韓国国内外で「意図的な排除」や「人種差別的な意図」があるのではと批判が挙がったことを報じた。

 アキレス腱の痛みを抱えながらも、チーム2位の出場時間を記録し、献身的な姿勢でチームを支え続けてきたキム。そのような彼を優勝を祝うコンテンツから排除したバイエルンは、韓国国民やキムファンからの反感を買ったと思われる。
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