天皇杯予選である2025年度第30回長野県サッカー選手権大会の決勝が、5月11日に開催。松本山雅FCがAC長野パルセイロとの信州ダービーで勝利したが、GK神田渉馬(松本)のスタメン出場を巡り、賛否含めて様々な意見が湧き起っている。


 現在22歳の神田は、2025シーズンのJ3リーグ戦でほぼ全試合メンバー外。5月7日の第12節FC大阪戦で初めてベンチ入りすると、11日の天皇杯予選決勝で今季初めてピッチに立ち、チームを勝利に導いた。

 試合後、松本サポーターに謝罪していた神田だが、同選手は複数回にわたり「秩序風紀を乱す行動」をとったとして、2月15日から4月30日まで活動停止処分に。クラブは4月11日に公式発表していたが、その発表から1カ月後の復帰となっている。

 この神田の公式戦出場を巡っては、秩序風紀を乱す行動が発生したタイミングや行動の内容など、詳細の説明をクラブに求める声が噴出。禊が終わったとして、神田を後押しするメッセージがある一方で、選手本人への批判コメントも散見されるなど、ファン・サポーター等の間で同選手への評価が分かれているようだ。

 なお、松本は神田への活動停止処分について「今回の活動停止期間に神田渉馬選手とは、ユース出身選手としてこのクラブに所属する意義、なぜサッカーができているのか、地域と共に歩んでいる松本山雅の存在意義など話し合いを行なって参りました」と、クラブスタッフと選手本人がコミュニケーションをとったことを明かした一方、行動に関する具体的な内容は公表していない。詳細な情報を求める声に、クラブはどう対応するのか注目したいところだ。
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