タイ1部BGパトゥム・ユナイテッド所属選手では、同国代表MFジャルンサック・ウォンコーンがセレッソ大阪へ、MFエカニット・パンヤ(元浦和レッズ)が愛媛FCへ期限付き移籍中だが、2025年夏の移籍ウィンドウで両選手の明暗が分かれるようだ。

 タイ紙『タイラット』は5月16日、両選手の去就を特集。
ウォンコーンがJ1リーグ戦で出番なし、エカニットがJ2リーグ戦で3試合の出場と、いずれもプレータイムが少ない現状を紹介したものの、「エカニットは2025/26シーズンにパトゥムの一員としてタイ1部リーグを戦うことが決定的」「ウォンコーンはアーサー・パパス監督の構想に残っている」とリポート。エカニットはウォンコーンよりも一足早く母国へ戻る見込みだという。

 ウォンコーンはタイ1部サムットプラーカーン・シティFC在籍時に2桁アシストをマークするなど、石井正忠監督のもとで活躍。当時から清水エスパルス、鹿島アントラーズ、V・ファーレン長崎、モンテディオ山形からの関心がタイ国内で報じられたことは記憶に新しい。

 また、2025年1月にはタイのサッカー系YouTubeチャンネル『Bubble Way』に出演。「最初の期限付き移籍期間は6カ月だが、僕とパパス監督が同意すれば、さらに6カ月延長するオプションがある」と、C大阪との契約内容を明かしているが、『タイラット』の報道内容を踏まえると、期限付き移籍期間が2025年12月まで延長される見通しだ。

 一方でエカニットは2023年夏、練習参加を経てタイ1部ムアントン・ユナイテッドから浦和レッズへ移籍。浦和では1年半プレーもレギュラー定着には至らず、2024シーズン限りで退団した。その後はムアントンからパトゥムへの完全移籍を経て、愛媛FCへ7月末までの期限付き移籍により加入も、レギュラー定着には程遠い状況。母国で再起を図ることになるかもしれない。
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