オランダ1部スパルタ・ロッテルダム所属のパリ五輪U23日本代表MF三戸舜介に、今夏移籍の可能性がある模様。他国への完全移籍となれば、古巣のアルビレックス新潟に連帯貢献金が支払われるケースも考えられる。


 現在22歳の三戸は、2021年に新潟へ正式加入すると、プロ1年目から主力選手として活躍し、J1昇格に貢献。2023シーズンにJ1リーグ戦で4ゴールを挙げると、同年12月にスパルタへ完全移籍。2028年6月末までの複数年契約を結んだ。

 海外挑戦1年目の2023/24シーズンに、オランダ1部リーグ戦18試合の出場で2ゴールと結果を残してパリ五輪の代表入りも果たした三戸。2024/25シーズンは11月までほぼ全試合途中出場と控え要員に甘んじていたが、12月以降はほぼ全試合でスタメン出場。5ゴールをマークするなど、攻撃面で存在感を発揮した。

 地元メディア『itwm』は5月20日、スパルタの補強戦略を特集。「保有選手の数と予算面でスペースを作るために、選手を売却する必要がある」とした上で、三戸ら4選手について退団の可能性があるとしている。ただ三戸については、現時点で他クラブからの関心やオファーは報じられていない。

 2024/25シーズン開幕前にはQPRへ完全移籍したFW斉藤光毅の穴を埋めるだけの活躍を期待されていた三戸。シーズン前半戦には、クラブ史上最高額の年俸額に見合うだけのパフォーマンスを発揮していないと、現地メディアから指摘されていたが、後半戦での活躍ぶりを受けて、今後他クラブの関心をひきつける可能性は考えられる。現時点で新潟に連帯貢献金が支払われる可能性が不透明であるとはいえ、同選手の今後に注目したいところだ。
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