© At The Brooklyn Museum / Courtesy of DIOR
コレクションがファッションのシーズンのペースを刻む中、フォール コレクションはマリア・グラツィア・キウリにとって振り返りの特別な季節であり、絶えず更新されていく問いかけでもあります。

2つの文化の橋渡しとなるのはマレーネ・ディートリッヒという、カリスマ性のある異端の女優であり、銀幕上でも私生活でもディオールを纏ったことで知られています。マリア・グラツィア・キウリは彼女からインスピレーションを得て、ディオールのシルエットに彼女の幻想的な存在感やボーイッシュな魅力を吹き込んだコレクションを製作しました。

ツイードはイギリスのメンズウエアに用いられる生地をそのまま使用しています。ムッシュ ディオールは書籍『ファション小辞典』の中で「ここ数年で、ツイードはドレッシーなスーツにも使用されるようになってきた。ツイードは非常にエレガントなものだと思う。この国でツイードを着ることは『マスト』だ。かつては重量のあるツイードしかなかったが、今や重さや品質、色合いも様々なものが手に入る」と語っています。

1940年代のスタイルを想起させる、繊細で時に軽量なドレスは、スタイリングの核となるランジェリーを覘かせます。ハンマー加工のサテンやクラッシュ加工のベルベット、クレープなどの生地が現代的なスピリットで再解釈されています。裏地付きの大きなコートの下から覗く、レースを散りばめたいくつかのスリップドレスは、「カナージュ」モチーフをあしらったナイロン地のキルティングで仕立てられています。刺繍はブローチを彷彿とさせ、スター、スズラン、クローバー、ビーなど、ムッシュ ディオールが大切にしていたシグネチャーコードを反映しています。レースの襟は、構造的なインターシャとなり、ニットウエアに関しては卓越した創意工夫によってその並外れた多面性が広く展開されています。

2024年4月15日にニューヨークで発表されたディオール2024年フォール コレクションが体現しているのは、文化の融合を祝福する、多岐に渡る可能性。どんなスタイルであろうとも、女性が選んだ人物像に寄り添うシルエットやアイテムを生み出す、自由に関する対話です。




Dior Fall 2024 Show
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https://youtu.be/7s5iK9uJRuE
@DIOR @MariaGraziaChiuri
#DiorFall24 #ディオール
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