「ハーマンミラー(Herman Miller)」が、海洋プラスチックを「アーロンチェア」の全製品および、その他の製品や梱包材に活用する計画を発表した。取り組みの一環として「アーロンチェア」の新色オニキスウルトラマットを2021年冬に発売する。

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 ハーマンミラーは、2030年までに海洋プラスチックを含むリサイクル素材を50%以上使用することを長期的な目標として掲げ、製品や発送で使われる箱、輸送中の製品を保護するポリ袋に海洋プラスチックを活用していくことを発表。なお、海洋プラスチックとは、ペットボトルや水差し、キャップ、釣り具など、不適切な処理や投棄から生まれ、収集されずに放置される可能性の高い海岸線から50km以内で見つかる廃棄プラスチックのことを指す。

 アーロンチェアでは、海洋プラスチックをフレームとチルトカバーに活用するほか、リサイクル素材を50%以上使用する仕様へと再設計し、最大90%がリサイクル可能。一脚につき、ペットボトル約23~114本分に相当する226.8g~1.13kgの海洋プラスチックが含まれており、中でも新色のオニキスウルトラマットは、最大である1.13kgを使用。年間で使い捨てペットボトル約1500万本相当のプラスチック廃棄物を削減できるという。新色のほかには、漆黒のオニキス、ダークグレーのグラファイト、カーボン、ミネラルの計4色を展開している。