米国株が高安まちまちだったなか、前日の大幅安の反動が先行し、東京市場はやや買い優勢で取引を開始した。日経平均も前日比プラスでスタートしたが、ほぼ寄付きを高値に上げ幅を縮小し一気に前日比マイナス圏に突入。売り一巡後は一時切り返す動きもみられたが、14時のオランダ半導体製造装置大手ASMLホールディングスの決算発表を契機に、レーザーテック<6920>が急落。東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>、スクリーンHD<7735>など半導体株も下落したことで、日経平均は後場一段安の展開に。安値引けとなり、終値では2月14日以来となる38000円台割れとなった。
大引けの日経平均は前日比509.40円安(-1.32%)の37961.80円となった。
日経平均採用銘柄では、総務省が3月に続き2度目の行政指導を行ったと伝わったことからラインヤフー<4689>が大幅安となったほか、中部電力<9502>、関西電力<9503>、東京電力HD<9501>など電力株も売られた。このほか、ENEOSホールディングス<5020>、オムロン<6645>、三菱自動車<7211>、住友鉱山<5713>が下落。日経平均採用以外の銘柄では、マネーフォワード<3994>は、決算が嫌気され引き続き売られた。
一方、好業績を材料にレゾナックHD<4004>が急騰し年初来高値を更新したほか、IMF経済見通しを材料に川崎汽船<9107>、商船三井<9104>、日本郵船<9101>の海運株もそろって上昇。このほか、フジクラ<5803>、三菱重工<7011>、川崎重工<7012>がしっかり。日経平均採用以外の銘柄では、サービス値上げを発表したネオジャパン<3921>が急騰し、2021年10月以来の高値を付けた。