日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや売り先行で始まることになりそうだ。日銀の金融政策決定会合やFOMCの結果を確認したいムードのなか、積極的な売買は手控えられそうである。日銀会合の結果が判明する午後には思惑的な動きもありそうだが、FOMCの結果を控えているほか、祝日前となることで短期的な売買が中心になりそうである。
ただし、米国市場の下落については直近の大幅なリバウンドに対する持ち高調整と考えられ、東京市場においても直近3日間で1000円超上昇していたこともあり、利食いは想定内だろう。売り仕掛け的な動きは入りにくいと考えられ、押し目狙いのスタンスになりそうだ。
日経平均は前日の上昇で25日線を捉えたことで、いったんは達成感も意識されやすいところである。米国ではエヌビディアなどハイテクか軒並み売られたことも利食いに向かわせやすいところだ。また、トランプ米大統領とロシアのプーチン大統領による電話会談では、エネルギー施設やインフラへの攻撃を30日間停止する案に合意したものの、全面的な停戦には至らなかったとことで地政学リスクが意識されそうである。
物色としてはハイテク株の底堅さを見極めるほか、前日に利食い売りが目立った三菱重工業<7011>など防衛関連株への押し目買いの動きが意識される。