日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや売り先行で始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションでFOMC通過後に37780円まで買われる場面もあったが、祝日取引で一時37160円まで売られた。25日線に上値を抑えられる形であり、週末要因もあって積極的な売買は手控えられやすいだろう。ただし、日銀の金融政策決定会合やFOMCが通過したことでアク抜けも意識されるため、売り仕掛け的な動きは限られそうだ。そのため、押し目狙いのスタンスに向かわせよう。
トランプ米大統領は自身のSNSに相互関税を導入する予定の4月2日を「米国開放の日」とコメントした。また、今年1月に成立したイスラエルとイスラム組織ハマスとの停戦が崩れたことにより、地政学リスクが高まる可能性があり、上値の重荷になりそうだ。19日の日経平均株価は一時38128.58円まで買われ、25日線(37961円)を上回る場面もみられたが、その後は軟化し、同線が抵抗線として意識される。
物色は三菱重工業<7011>など防衛関連株のほか、バフェット氏が率いるファンドの取得による商社株などのバリュー株のほか、配当志向に向かわせそうである。日経平均株価の底堅さが意識されてくるようだと下値リスクが後退すると考えられ、より高配当銘柄に資金が向かいやすいだろう。